弱者の野球

 いよいよ明日WBCキューバ戦なわけだが、朝っぱらからみようか、とか思うんだから、野球がつまらなくなったわけじゃないんだよな。たぶん。別に私はチームジャパンだとか、サムライニッポンが勝つかどうかに関心があるわけじゃなく、野球がみたいわけなんだから。昔のまだプロ野球ニュースもない頃のオールスターで、普段絶対みられないパリーグの選手、フライヤーズの野村の直球とか、大杉の喧嘩野球とか、オリオンズの村田の速球とか、エース成田のバッティングとか、バッファローズの戦艦土井とか・・・なんで戦艦だか、わけわかんないけど、そんなのがみられるというので、ワクワクしていたのと一緒。しかし、ドミニカも負けちゃって、アメリカもコールド負け、って、けっこうどうなるかわけわからんっすね。昨日のうるぐすで、ノムさんが「原はまじめだからなぁ」と言いつつ、奇策をやれみたいにゆっていたのが、次のような記事がみくしにアップされていた。

原監督の偽装スクイズ采配、ノムさん絶賛!

サンケイスポーツ - 03月15日 08:03)
 楽天野村克也監督(73)が14日、WBC日本代表の“原采配”を評価した。12日(日本時間13日)に行われたカブスとの練習試合で、日本が『偽装スクイズ』の作戦を敢行したが、名将は「(国際大会で)使えるよ。オレのアイデアだ。あれは弱者の野球」と、独特の言い回しで太鼓判を押した。


 ほほお、やるじゃないか。野村監督の表情がゆるんだ。この日はボヤキはなかった。称賛だ。


 「(国際大会で)使えるよ。あれはオレのアイデアだ。ヤクルトは弱かったから、いろんなことを考えないといけなかった。原がやったの?」


 ロッテ戦が雨天中止となり、千葉市内の室内練習場で調整。名将は日本代表の原監督が『偽装スクイズ』の作戦を使ったことを伝え聞き、国際大会でも通用すると太鼓判を押した。


 日本はカブス戦の三回一死一、三塁の場面で、片岡が初球にバントの構えを見せわざと失敗。一走の盗塁を助けるため、捕手の捕球を邪魔するのが狙いで、結果は捕逸を誘い三走が生還した。


 実はこれ、野村監督がヤクルト時代に考案した作戦だそうで「あれは弱者の野球。メジャーはやらないね」とニヤリ。“偽装作戦”は、常に“弱者”の論理で作戦を展開する指揮官の十八番というわけ。「ランナーが三塁でスクイズではなく、エンドランというのもある」と別の作戦も披露。打倒キューバへ“専売特許”の“弱者の野球”を推薦した。


 「キューバの選手は獲れんのか? 160キロの左腕。すごいな」と最速164キロの左腕チャプマンに興味津々の野村監督。やはり一番は楽天の強化が気になります。
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=778617&media_id=42

弱いものが強いものをやっつける、というのは、野村垂涎の構図だろう。つーか、ノムさんの場合、強くなると情熱を失っちゃうみたいなところすらうかがえるからね。やっぱり忍者野球みたいですよ。私も。全員セーフティバンドとバスターのみで、スチールやりまくる野球。江川さんが広島商業に負けた時みたいな。まあでも、広商は弱者じゃないだろうけど。鹿児島実業だったか、記憶があいまいだが、全員がミート打法で、バンドの構えからこちんとあてる打法で、最初から最後までこっつんこっつんやったのもあったなぁ。そうやってのぞんだ日本選手のバットを164キロがへし折りまくるみたいな名勝負もワクワクする。
 しかし、原は、松坂で行く、とキッパリ言っちゃったらしいけど、例のサブマリンとかありまくりなんじゃないのかね。つーか、もうこうなったら、岩隈が東尾みたいにえげつなくシュート投げにいったらどうか、・・・って、東尾みたいにやったら、失格しちゃうかもしれないッスヨね。今は。
 サクッと負けて、どさくさに紛れて決勝進出みたいになれば、存外決勝まで行きやすかったりするかもしれない。