芸能界の価格破壊

 はるな愛の自伝ネタがけっこうメディアを席巻しているが、フジテレビの深夜番組で本出そうぜ、みたいな企画で、芋洗坂係長安田大サーカスと一緒にやっていたやつが一つのきっかけになっとるんのかね、これは?まあ、あの番組もどっかの仕掛けかもしれないけど。まあそれはともかくテレビを見ていたら、オードリーが任天堂かなんかのCFに出ていたのでぶっ飛んだ。
 もう安上がり芸人とは言わせません、みたいなことかとも思うが、もしかしたらそっち方面でも価格破壊していて、プロダクションのしゃっちょさんが、芸能界の城南電気みたいになっていたら、大笑いじゃん、みたいに思う。つーか、やっぱりインパクトがあるんだろうな。南海キャンディーズが三位になって大騒ぎだったことを思い出した。あんときの一位がどうしても思い出せないので調べたら、チャブで、チャブはその前けっこう上位で、南キャンがその後、もういいや、だったわけだが、今度はどうするつもりかね。

●テレビ局の“事情”ともマッチ
 また、アイツらか……。お笑いコンビ「オードリー」が異様なほどテレビに出まくっている。まだレギュラー番組はないが、3月の出演番組はなんと36本。


 オードリーはボケの春日俊彰(30)とツッコミの若林正恭(30)のコンビで、春日の意味不明な発言やツッコミに対し、若林がさらにツッコミを入れる“ズレ漫才”が持ち味。昨年の「M―1グランプリ2008」で敗者復活枠から2位になり、一気にブレークした。


“新顔”にしては異例なのがCM出演。2月から3月にかけて一気に3本がオンエア。まさに、テレビで顔を見ない日はない状態である。


 昨年の「M―1」で優勝したのは「NON STYLE」だが、こちらの3月のテレビ出演は12本。2位だったオードリーが“勝ち組”になっているのは明らかに逆転現象である。いったい、なぜか。


「ノンスタが所属している吉本興業は他にも山ほど芸人がいて余裕があります。しかし、オードリーが所属する事務所が抱えているのは原口あきまさ前田健はなわらで、いずれもピークを過ぎているから、オードリーへの力の入れ方がハンパじゃありません。M―1準優勝で知名度を高めたことを機会に、オードリー一本で押していこうと攻勢をかけているのです」(マスコミ関係者)


 話題づくりやバックアップも念が入っている。


 テレビだけでなく、週刊誌でも春日の貧乏話や若林の“父親との確執と雪解け”といった話題が毎週のように報じられ、写真誌に春日の熱愛をキャッチされた時は、すぐに記者会見を開いてマスコミに大きく取り上げられた。


「常に何らかの話題を提供して、露出度を増やしている」ともっぱらだ。


「制作費を減らしているテレビ局の事情ともマッチしています。オードリーは昨年12月末時点でのギャラが1時間10万円と割安なんです」(テレビ関係者)


 オードリーの出番はまだまだ続きそうだ。
日刊ゲンダイ2009年3月12日掲載)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=778707&media_id=10

 二人羽織だとか、若林のいっこく堂状況だとか、いろんなうんちくがあるんだが、上にあるように「ズラシ」みたいな解釈が、ナイツなんかのトレンドとも呼応しているし、また「間」の感覚からも、面白い切り口なんだろうな、と思ったりする。まあ人間関係は、実際はずれまくりなんだろうけどね。
 つーか、一時間十万円ってすげくねぇか?ワシ今まで講演とかやったこともあるけど、2時間とかやって一万とかもらって、非常勤よりずっといいやとか、けっこうもらいすぎに思ったりもしたモンな。