“デキそう”

 先週号の『SPA』の『OL100人がドン引き[キャリアアップ(命)男]のイタ〜い言行録』という記事に大笑い。『「出社前にホテルで読書会」を行い「ICレコーダーで“気づき”を録音」。自分磨きに取り憑かれたビジネスマンたちの「デキる男」アピールが寒すぎる!』というやつ。ここで知ったのが、“気づき”ということばで、電車でつり広告みたときから、眼に焼き付いてしまった。
 昔の学生用手帳にそんな項目がいくつかあって、4月になるとやたら人に質問して、そこにメモしまくっていた奴らがいたことを思いだした。「これからゼミのあととかは、英語で話そう」とか言っていた奴らとか。っていうか、まあ自分も似たようなものだったかもしれないが、私と奴らの違いは、奴らはドメることなく、国際的にできる奴になったということだろうな。「イタい」と言われないようにしているようなのは、イタいまま終わるか、もしくは私のようにメンタルにいかれるかのどっちかじゃないかなぁ、などとすら、思ってしまったりした。
 アテクシたちのギョーカイでも、「イタさ」への自意識が芽生えてしまった人々は、ネタ化はものすごく上手くなるんだが、なかなかものが書けなくなってしまったりすることがある。そこで、本当にできる人でないとすれば、どっかに活路を見出さないと、自滅することになる。活路とは、たとえば業績主義的なノルマを決めて、それをまもるゲームに責任をゆだねるとか、論文書いて本だして儲けるとか商業主義で偽悪ヅラするとか、生活のためとか、親のためとか、人のせいにするとか、あるいはまた共著や翻訳という道で仕事を重ねるとか、・・・いろんな工夫があると思う。でも、好きなことを熱意を持って夢中でやっている姿は、けっこう人に伝わるんじゃないかと、思いたいけどね。
 ほんでもって、本日ネットをみていったら、R25に「デキそうな雰囲気」について書いてあった。みくしにピックアップされていた。

【コラム】 いかにもデキそうに思わせる話し方のヒケツとは?(R25 - 02月22日 11:02)

 不思議なもので、初対面からほんの数分、まだ名刺交換くらいしかしていないのに、いかにも仕事がデキそうな雰囲気を漂わせているビジネスマンというのは存在する。


 この“デキそう”な感じ、要因は一体どこにあるのだろう。顔? それとも身だしなみ? あるいは名刺の渡し方??


 「仕事の実力は同等でも、評価される人と評価されない人がいますよね。それは、普段の話し方で仕事の実力まで評価されてしまうことがあるからです。ビジネスシーンでは、デキそうな人の話には耳を傾けても、デキなそうな人の話は誰も相手にしない…ということはあり得ます」


 そう解説するのは、元アナウンサーで現在は「話し方.net」を主宰する山本光洋さんだ。デキそうに話せる人は人間関係を上手に築けるため、のちのち出世にもつなげやすいのだと山本さんは解説する。では、一口に言ってデキそうな話し方とは?


 「相手がつい耳を傾けたくなる“良い話し方”とは、テンポにメリハリがあり、発音が明瞭で滑舌が良いこと。また、話す際の表情や振る舞いによっても印象はまるで変わります。楽しい話ならうれしそうな表情を、衝撃的な話ならびっくりした顔を心がけるだけで、人は『聞いてみたい!』と会話に引き込まれてしまうものです」(山本さん)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=757967&media_id=29

 婚活特集のニュースで、もてるアウラ錬成講座みたいなのをやっていて、歩き方とか、所作動作を鍛えるみたいなのをやっていたんだが、講習を受けている人の衣装などをみていると、なんかネタとしか思えなかった。また、レジうちのコンテストみたいなので、パフォーマンスを競い合うコンテストみたいなのをみていると、正直買い物でこんなのがいたら、超不気味だとすら思うんだが、最近はこういうのがウケルのかね。ちなみに、私は非常に怒っているときも、悩んでいるときも、チキチキマシーンのケンケンのようにヘッヘッヘと笑って話すらしい。この前同僚の先生に指摘されてはじめて気づいた。別にウケ狙いというわけではなく、また照れ性というわけでもない。あえて言えば、神経症寛解したということかもしれないと思う。