今年度ゼミと実習終了

 東京女子大学社会学のゼミは、ゼミと社会調査実習が続けて行われる。つまりは、それぞれの主題別に社会調査実習が行われているわけである。休みをはさんで二コマ授業がある。その間にコンビニに行く連中がいる。冬ともなると肉まんを買ってきて、みんな揃って食べていたりする。昔人数分なくて、ちょっと離れたファミマまで買いに行ったやつらがいた。まあ、こんなものを喰ったことも、卒業後はなつかしく思い出すのだろう。それはともかく、「そんなまんじゅうばかり喰って何がいいんだ」みたいなことを言ったら、「これはまんじゅうじゃない、まんじゅうというのは温泉まんじゅうみたいなものだ」というので、目が点になった。そこで饅頭がなぜ饅頭なのかというお話をした。みんな「ほぉ〜!」といって聞いていたが、出典は横山光輝三国志と言ったら、バカにしやがった。 と言うわけで今日で1年のゼミは終わり。最後にみんなの卒論主題を聞いた。最初のやつが、浦安の漁民とかゆうので驚いた。元気が出るテレビか!とつっこみそうになったが、けっこう面白い主題になる可能性はある。シモキタの文化というのがいた。前はあまり気が乗らないみたいだが、やれやれと言ったら若干やる気になったみたいだ。次は落語。密かに集めた資料があることはある。どんな感じでやるかはわからないが、強引に「間」の文化でやらして、上手く利用させてもらうかなぁ、などと思ったりもした。落語と関連しては、「相撲」というのがいて、なんじゃそりゃ、と思って話していたら、よく考えてみると井上俊先生の「型」の文化論や武道論を応用させればいいと思った。
 宗教が2人いるが、うち1人は欠席でよくわからず、もう1人はすぴこんをやってみたいきがするということ。その次は、若者と雇用。それから少年犯罪というのもいる。と言うよりもっとベタに「土井隆義先生みたいな」と言っていた。消費社会というのがいて、つっこんで聞いたが、まだエッジの立った観点にはなっていない。結婚と仕事かどちらというのがいた。「婚活」でやれば旬は旬だが、うちの大学は旬なものをやるとややシビアな面もある。旬だから、ではなく、もう少し基礎的な議論に関係づけてやればいいのではないだろうか。農業か笑いかネットか・・・というのがいたが、どれも難しい。ネットはやめたら、とアドバイスした。農業が面白いと思うのだが。難民というのもいる。有薗さんのはなしをして、難民の生活、難民の生みたいなものにも注目したら、とか利いた風なことを言ってしまって、若干恥ずかしいものがあった。あとは男性の化粧。これはなかなか面白いものがある。
 なかでは「井腰圭介先生の文化社会学でやったようなこと」「今野晃先生の現代社会論でやったようなこと」などと主題を提示するものがいた。よくわからないので、もう少し話を聞くことにしたが、両先生にも相談してみるように、などと指示した。お忙しいとは思ったが、熱意があるならば直接聞くべきだろう。つーか、ワシの特論で書こうと思った椰子はいないの??とかゆおうと思ったが、バカにされるのは決まっているので、やめておいた。
 ひとり、広島の映画祭、またはミニシアターなどというのがいたので、「チミボクの本を読んだの?」と聞いたら、「ぜ〜んぜん」とキッパリ言われてしまった。もう1人「田舎」と「上京」というのがいたので、ふたたび「オレの本読んだ?」と聞いたら、「ぜんぜん」とキッパリ言われてしまった。けっこう面白い主題になりそうなのがいる。卒論よりは、この時代においては、就職とのかねあいのほうが心配なところがある。