Wink@レコ大

 不動産契約終了。これで2月より横浜市民となる準備ができた。現状回復や敷引・保証金などの件など、懸念材料はあるものの、まあ弁護士やその他エクスパートの知り合いもそれなりにいるので、まあ大丈夫だろう、みたいなかんじ。その契約に間に合いそうもない感じだったので、はやしまるで年越しラーメンは食べなかった。残念。しかしまあ、これからも帰りに寄ったりはできる。食べて、新中野坂上、坂下、新宿なんていう散歩コースも悪くないだろう。気が向けば、坂上から渋谷まで歩くのも一興だし。
 いよいよ引っ越しもカウントダウンになる。岡山を離れるときは、さすがに感傷的な気分になったが、今回はそれほどでもない。職場があるので、これからも関わりが切れるわけではない。大学1年4月に生涯最初の合コンというものをやったのが吉祥寺、そのあと家庭教師で8年くらい通った。学生時代は、ナンパやデートのまねごともした。ナンパというのは誤解して欲しくないのだが、井の頭公園の池でボートの女性グループに男3人で手を振るという稚拙なものだったのである。
 ということで、腹が減ったし、摂取カロリーもゼロだったので夜にダブルクォーターパウンダーというのを食べた。まあ国立のテキサスでワンパウンドを食べているわけだから、ダブルクォーター=ハーフが食べられないわけもなく、完食。もっとパサパサしているかとおもったら、意外にジューシーで驚いた。そして、もっと独特のニオイがあるかと思ったら、その辺もあまり気にならなかった。まあ、そんなにハンバーガーは好きじゃないので、そんなには食べないとは思う。
 夜はレコ大をみた。今年の関心は、6月に話題になった「芸能界のドン2人で会談が行われ、今年のレコ大は新人賞がジェロ、大賞がEXILEで決定」というネタ。エイベックスとバーニングで決めちゃいマスタ、って、まだEXILEはそれで狙っていきますっていう曲も出してねぇだろ、みたいに思ったが、たしかに「あると思います」ってカンジ。つーか、そんなものが6月に話題になっちゃうところがスゴイ。でもって、その後ネットだけじゃなく、一般のジャーナリズムでも報道されちゃって、去年コブクロで、エイベックスはゆずったかたちで、今年はキマリ、新人賞は、まあ、演歌でも振興しましょうかみたいな理屈。もう完全気分は天津木村「あると思います」。しかし、ここまで言われちゃって、ベタにやるもんかね、と思いつつも、メンツを見ると、それ以外は「ないと思います」みたいなカンジ。それでも、昔のスターにしきののサプライズなんかも思い出したのだが、結果はベタに決定でした。
 それより特筆すべきは、やっぱりWink。親もいたけど、馬路ktkrとか言いそうになりましたからね。天野義智が「自閉主義」を掲げてデビューしたときにWink論とも言うべきを論じてさらにあとがきにまで書いていたのは、田崎英明が最初の著書のあとがきで川原泉に謝辞を書いていたこと以上にコノコノコノ!!というカンジでしたし。歌唱は、なんか水谷豊水準だったけど、なんかよかったすね。というか、検索してみたら、次々にいま「淋しい熱帯魚がカバーされているみたいなのね。で、その理由はなぜか?「テトラプルトラップ川島蹴太氏を直撃してみることにしました」というエントリーがサイゾーにあったので熟読。

「それはたぶん、Winkの持つ魅力でしょうね。Winkって、今振り返ってみるとPerfumeと重なるところがいくつもあると思うんですよ。特に、無表情で歌って踊るアイドルユニットで音楽性も高い、というところが共通している。Winkの方も、あの時代に例えばカイリー・ミノーグなどの洋楽を積極的にカバーしていたりして、当時としては音楽的にも評価が高かったはずなんです」


 WinkPerfumeが似ているとは、意外ですね!


「あと、アイドル氷河期から出てきて唯一ブレイクした存在である、っていうのも重なるところがあります。Perfumeがブレイクしている今だからこそWinkが再評価されている、という流れがあるような気がしますね」


 ちなみに川島さんは、Winkに対しては「渋谷系」としての個人的な思い入れもあるのだとか。


「そうそう。Winkを手がけていたレコード会社のポリスターって、フリッパーズ・ギターを初めとする渋谷系の黄金時代を築いたすばらしい会社なんですよ。ポリスターは、Winkがヒットして儲かったお金を使って、フリッパーズの海外でのレコーディングやPV撮影をしていた、っていう経緯もあるくらいで。Winkがいなければフリッパーズもなかったのでは、とも言われているんです。そういう意味で、僕が今『淋しい熱帯魚』をカバーするというのは、渋谷系を代表してWinkに恩返しをする、という意味合いもあるんですよね。まあ、向こうにしてみたら余計なお世話だとは思うんですが(笑)」
http://www.cyzo.com/2008/11/post_1186.html

すげぇ、誰よ、これ取材したのは?と思って、署名を見たらなんと、おわライターのラリーさんでぶっ飛び。この人お笑いテクのセオリーだけじゃなく、マラソン増田明美さんみたいな取材力も駆使していることは、お笑いでも知っていましたが、このツッコミは実にタイムリーだったと思いますです。ちなみに、「淋しい熱帯魚」のカバーは、ウィキペディアによると、次の通り。

ノーランズ (1991年) - アルバム「淋しい熱帯魚」に収録
W(ダブルユー) (2004年) - アルバム「デュオU&U」に収録
片瀬那奈 (2004年) - アルバム「EXTENDED」に収録
手塚国光置鮎龍太郎)&真田弦一郎(楠大典) (2008年) - アニメ「テニスの王子様」キャラクターソングシングルに収録
こやまきみこ (仙堂紫) (2008年) - アニメ「ロザリオとバンパイアCAPU2」キャラクターソングシングルに収録
テトラプルトラップ (2008年) - シングル「淋しい熱帯魚/NANA」に収録
また、正式にカバーはしていないが、明和電機もライブにおいて、必ずといっていいほどこの曲を歌っている。

 Perfumeという切り口はハッとさせられるものがあります。プロモはともかく、ライブパフォーマンスとしては、Winkのほうが完成度が高かったんじゃね?とか思いますけど、いかがなもんでしょうか。