石井ちゃん パート2

 祝勝会が終わった石井慧選手、塚田真希選手がNHKに生出演したので、もう大注目で見た。石井ちゃん、期待を裏切らぬ歌舞伎まくりで、NHKのアナウンサーもたじたじであった。だっていきなり出てきて、「柔道最高」だもんな。いわゆる一つの不規則発言。女子アナが「試合終わって叫び続けてた」、「柔道最高!」。やっぱこいつは、国士舘の先輩だけではなく、明治、東海、天理など諸先輩で取り囲んで、ヤキ入れないとだめだろ。これじゃあ、ガキの頃のワシといっしょ。w テレビ的には美味しすぎるだろうが、3連覇できるような年齢で五輪優勝なんだから、大事に育てないと、まあ総合格闘技は面白くなるかも知れないけどさ。
 で、NHKのアナウンサーは怯まず、鈴木ネタをかます鈴木桂治選手が負けて、悲壮な覚悟で闘いました、みたいな発言を、国民は期待していたはずだ。プロレスファンを除いて。ところがこの椰子はあくまでプロレスのり。「負けて、幸せですた。ラッキーと思いますた。これで自分ひとり勝てばヒーローになれる」。わはははは。やばすぎる。「バネにできたってことですね」と、必死にフォローするアナ。石井ちゃん「そうっすね」。と不満げに語る。どうも視線をみていると、テレビカメラの横に斉藤さんが、鬼の形相でいたのかもしれない。
 しかし、やんちゃな少年のまんまの石井ちゃんは、ここでイチビリかましまくる。「自分は一本とるなんて、へみたいなもんっす。勝ててよかった。これで日本に帰れると思った。試合は生きるか死ぬか。自分は、試合ではなく殺しあいだと思ってるッス。負けたら日本に帰れないということで、生き残れたと思ったッス」。おいおいおいおいなんか格闘技番組みすぎぢゃねぇの?みたいな。
 そのあとさらにイチビリまくり、哲学を語った。「柔道に指導がなくならないかぎり、自分みたいな柔道はなくならない」。たしかにそうだ。アナ「勝ったのに、あとで斉藤に怒られたそうですね」。石井ちゃん「なさけないって言われマスタ☆」。一同ポカーン。石井ちゃん、や、やべぇという表情で(斉藤さんに目線をおくったかはわからないのだが)「あ、ちがいます。一本撮る技を身につけろと言われますた」と、大臣の国会答弁みたいなことを語った。
 このあとアナは、塚田選手に「前に出た」ですね、と話しかけた。おいおいおいおいおいおい、まさかここで、石井ちゃんにコメントさせるつもりぢゃねぇだろうな。「自分なら、足にしがみついて、逃げまくったッス」とか、言い出したら、いくら何でもやばすぎるんじゃないかと思ったりもした。塚田選手は、かなりクレバーな感じで、空気を読んで、うつむいていた。
 女子アナに「オリンピック。って」とたずねられた石井ちゃん。「自分のなかではどの試合もいっしょッス。いろいろあったけど、終わってみれば、他の試合といっしょというのが、感想です」。
 土日のワイドショー、さらには週明けのワイドショーでの言動を気をつけないと、石井ちゃんは完全バッシングの対象になる気はする。東京オリンピックの時は、重量挙げで金メダルをとった三宅選手(お子さんが出場された人のお兄さん)が、メダルを誇示して、抗議殺到だった。あの頃はそれすらも、パフォーマンス過剰だった。石井ちゃんは、ある意味2ちゃんに書いたら、タイーホされそうなことまで言っているわけで、夜中ではあるが、抗議が殺到しているだろう。しかし、私はこういうタイプは貴重だと思っている。信念を貫いてもらいたいと思う。今後のテレビに注目だ。
 そんなこともあり、私は今フジテレビをつけている。これから、石井ちゃんの談話が出てくるかも知れないからだ。
(追記)いろいろブログみていたら、試合後「国士舘魂で勝ちました。国士舘の教えは勝ちにこだわる柔道ですから。」という発言もあったようだ。これはかなり怒られるでしょうね。