父さんの連れて行く京都

 赤塚不二夫逝く。この人のマンガをリアルタイムで一番読んだ世代のはずなのだが、私は大学にはいるまで、マンガの単行本も、月刊誌、週刊誌などもほとんどと言っていいほど読んでいない。お小遣いは、もらうとすぐに近くの駄菓子やなどで使ってしまっていたために、ほとんどマンガは買ったり、借りたりできなかったからだ。かろうじて覚えているのは、おそ松くんくらいで、それ以外の作品はもっぱらアニメでみているかんじ。この機会に一度くらいマンガのほうを読んでみようかと思っている。
 今日は久々に暑さがぶり返した感じ。横浜にいる。で、丘の町横浜において、炎天下ウォーキング+水泳に出かける。とりあえず横浜松坂屋の閉店セールをひやかす。そのあと有隣堂で『主権のかなたで』を衝動買いした。ちょっと読まなければならないものがあったので、スタバで・・・と思ったが、混んでいて落ち着かないので、やめて、寿町からあるいて平楽唐沢方面に登って行き、そこから根岸台、滝ノ上、ここから和田山公園に向かうはずが、道を間違えて間門に降りてしまう。気合いを入れて、アメリカ坂を登り、和田山へ。横浜に生まれてだいぶたつが、この公園に来たのははじめてである。イイ公園だと思うのだが、横浜は東京以上にカラスが多いのではないか、などと思った。マイカル口まで行って、本牧の通りに出て、麦田、元町から、元町プールへというコース。だんだん暑さに慣れてきたので消耗は少なく、プールではみっちり泳いだ。
 夜はちょっとつかれてしまって、エンタの神様などをみた。ふたたびキモイキモイキモイの亀子のぶおが出ていた。もしかしてキモエンジェル絶好調なのかも知れない。若手が爆笑レッドカーペットとかぶっているのは、むしろ楽しみだ。はんにゃの新撰組ネタなどは、コント仕立てではじめて可能だろうし、この方がくねくねした長身細身の奴の面白さが十分引き出される気がした。爆笑レッドカーペットの標榜するスピード感、というか笑いの俳句みたいなことでは、表現できない面白さが、こいつにはあると思うし。
 ナイツは、オリラジの藤森のできそこないみたいな奴が、妙にカタイカンジで、なんかなぁとおもわないこともなかったが、「あるブスの少女ハイジ」というような種類のネタを無意味に重ね合わせていったのは、かなり効果的だったように思う。
 エンタの何様のあとにやっている「そうだ京都に行こう」という番組のなかで、ニューパターンのCFをやっていた。「親子が一緒に旅行できる時は実は短い」「大きくなってからも思い出してもらえるような旅行をしなくっちゃ」「思いでづくりが大事だよん」みたいにたたみかけて、「父さんの連れて行く京都」。これは馬路やばい。悲壮な決意で、深い深い場所に隠匿したへそくりの封筒を取り出して、震えながら握りしめている「父さん」を想像して、大笑いした。ちょっと前まで、こういうCFにタゲられていたのは、おばあちゃんおぢいちゃんだったはずなのだ。代表的には、ひな人形、5月人形のCF。デラックスな人形を買ってやる。ガキが大喜び。でもって一言。「おぢいちゃんおばあちゃんありがとぉ〜〜〜」。よしよしとえびす顔で笑う祖父母の映像。これはもう悪だとすら思ったが、実にツボを突いているので、感心した記憶がある。
 それはともかくとして、そこで番組宣伝が入って、日曜日は忘れずに行列のできる法律相談をみなければと思った。猛烈な鬼嫁登場、ということで、鬼の形相で妙齢の女性が映し出される。そこでズッ転けているのが、次長課長の河本。あの明大前トイレの一件なども思い出され、そこに紳助がつっこむんだろうかとか、非常に興味はつきないものがある。