当日券でmarsh-mallowライブ

 仕事を済ませて、ちょっと横浜に戻ろうかと思って吉祥寺の街を歩いていた。スターパニンズカフェの前を通ったら、marsh-mallowと書いてある。エエエエエェェェェと思って、自宅に引っ返してネットをみたら、たしかに今日だった。みくしの情報を完全信頼していたのが間違えだった。アップされないときもあるんだな。3月に!!マーシュ番外編!!『二人会』というのもあったのね。猪野陽子と落合さとこの弾き語りライブ.これも行きたかった。うううう。とほぞをかみつつ、当日券を購入し、『夏休み!旅行もいいけどマーシュもね!!』に。三百円高いだけなのだが、ずいぶん高いような気がした。
 しかし、いきなり全員ゆかたで出てきたのは驚いた。曲目は多くはおなじみのものであるわけだが、新曲が入ったり、「おばさんコーラスみたいだからやらなかったんだけど」と言いつつアカペラやったりしながら、楽器がいろいろ入れ替わり、歌声と音色がパラッとちらばったり、ヒュンとまとまったり、実にスリリングなものがある。と同時に、隣の席がお子さん連れだったのだが、このお子さんがノリノリだったりすると、童話ちっくにもきこえてくる。落合さとこの新曲歌詞説明の時に、ツボなところで、センターにいた高田みち子が大きくのけぞってダハハハハハと笑ったのは非常におかしかったのだが、この会場で笑うわけにも行かないので自粛した。

『夏休み!旅行もいいけどマーシュもね!!』曲目

1.雨が降ってる
2.Through the Air
3.丘をこえて
4.風の子
5.おもちゃ〜私と遊んで〜
6.月下森々
7.風が吹いてる
8.ゆらり
9.ああ忙し
10.恋は自転車に乗って
11.サクラ
12.うさぎ
13.mutation
14.サンドウィッチ
15.DANN
16.北へ
17.☆☆☆☆☆(イツツボシ)
アンコール 四字熟語

 最後の一曲は、前回に続きアガジュマン系のパフォーマンスで、三つのチームに分かれて参加する。「後ろのほうやってねぇだろ、ごるぁ」「まあ自由参加だし」「エエェェェ」などとやりとりしつつも、今日の観客はなかなかのパフォーマンスを見せていた。猪野陽子「だいたいにおいてアンケートでキボンヌとかゆうから、参加型のやつをはじめたわけだし、ガチでやってもらわねぇと困るンよ。難しいなら、もうちょっとやさしいのを次は用意しようかと思ったけど、今日はかなり上手かったから、今度はもっと難しいのをよういするね」みたいに話しておりました。上野洋子イズムというわけじゃないんだろうが。
 猪野陽子のチームがなぜ字ローちゃんちーむなのかについても、説明があった。坂上二郎ということもないではないようだが、ネット上の逸話によるものらしい。こういう内輪ネタのなかで一番ぶっとんだのが、アンコール曲の逸話。谷川俊太郎とコラボしたことがあって、そのときに谷川俊太郎がまーしゅのために作詞してくださったらしい。しかし、その曲はこれまで封印されていた。なぜか?大事にとっておいたのかと思ったら、実はおそれおおくももったいなくも谷川俊太郎の作詞に丸尾めぐみが「納得できねぇよ、ごるぁ」とか文句をつけて、なおさせて、でもって詞を変えたのを歌ってたつぅわけね。
 それが、最近丸尾が「これもけっこうよくね?」とかゆうことで封印を解き、歌うことになったと言うことであります。谷川の作詞というのが、四字熟語、上下左右・・・などと、ひたすら四字熟語をならべただけのものであり、最初はたしかにくだらねぇなぁ、と思わないこともなかったのだが、ひたすらにならべていくと、pun pun punと妙味が出てきて、その不協和の融合はたしかにマーシュというユニットのイメージと重なるものがあるようにも思われた。しかも四字熟語も四字熟語と再帰する。恐るべきは、詩人の想像力ということだろう。
 曲目一覧の裏に、会場販売物のお品書きだとか、ライブやCDのアジェンダがまとめてあった。落合さとこは、山陽放送で「ランプのため息」という番組をもっているんだね。山陽放送と言えば、岡山であり、知り合いがいないこともないわけである。東京で聴けないこともないというので、一度聞いてみたい.それはともかく、ランプというのは灯りのほうなのか、それともお肉のほうなのかは、かなり興味がある。
 marsh-mallowは、9月14日にニュースタート[星だまりライブ]というのをするみたいだ。元「ひきこもり」みたいな関連NPOがライブをやっていて、そこに呼ばれたらしい。vol.49がまーしゅで、他にはどんなのが出ているのかと思って調べたら、前回は尺八3人組バンド般若帝國。