『Tomorrow』をみる

 記念シンポで使われるテキストを予習のために買いに出かけた。ワンクリックですまそうかと思ったが、まあ気分を変えてみたかったこともある。新宿ジュンク堂からの帰りにメシと思って、新高円寺で降りて二郎系の極太麺を喰おうかと思ったら、行列はできているし、私には席がきつそうなので、断念して南高円寺方向に向かう。途中なかよしがやっていたので、久々にゆずこしょうで鉄鍋餃子ということにした。あいかわらず満員だった。さすがに重いので、気合いを入れて歩くことに。南阿佐ヶ谷、阿佐ヶ谷から、中杉通りに出て、早稲田通りを西に曲がり、まっすぐと思ったが、前から一度歩きたいと思っていた旧早稲田通りをどこまでも行ってやると思ったが、歩道が狭く、歩きにくいので、新青梅街道に入って、石神井台7丁目から武蔵関、そして一気に吉祥寺、と思ったけど、途中でなんかチキンな気持ちになりタクって帰った。それでも、2時間ちょっとで10キロ弱。さすがに重い荷物を背負っていると時速5キロは無理のようだ。それでも、たいして時速は落ちていないのは、やはり靴がいいのかなと思う。
 買った頃は毎日のように履いていたマサイ族の靴MBTなんだが、さすがに毎日は傷みやすいだろうと思い、他のスニーカーと隔日にした。他のと履き比べてみて、格段にヒザなどの負担が少ないことに改めて驚く。ロングウォークには欠かせない。たしかに前は10キロくらいぶっ通しで歩くと、足がガクガクになった。最近は15キロくらい歩いても、シュタシュタ足が進む。そんなわけで、相当迷ったのだが、もう一足買うことにした。三万円は痛いが、費用対効果は十分釣り合うと思う。いろいろ店ができはじめているが、前に買ったのと同じオート・フィッツにした。前のを履いていったら、底がへりはじめているという。部分修理は1500円くらいらしいので、速攻注文した。ソールオール交換だと15000円くらいらしい。早く気づいてよかった。こまめに修理、調整できるのが、こういうショップの利点だろうと思う。さっそく炎天下ロングウォーク!と思ったが、とりあえず大学に出てきて仕事をした。
 それはともかく、昨日録画した『Tomorrow』をみた。ERなどをみていたときに、医療の格差が描かれていたが、日本は関係ないと思っていた。しかし、そんなことはなくなってきていて、今後さらに深刻化することは想像に難くない。ウィキペディアによるとこのドラマは、「「ブラックジャックによろしく」などを手がけ、地方の総合病院の経営難を知った伊與田英徳プロデューサーが4年越しで構想した企画である。」、ってことらしい。ウィキにあったあらすじ。

 舞台は、西山室市という地方都市の市民病院。市民にとって重要な病院であるが、30億円もの負債を持ち、病棟の半分は閉鎖、医師の不足といった問題を抱えている。主人公は市が立てあげた病院の再建プロジェクトの一員に職員として参画するが、やがては外科医師として再建に乗り出していくことになる。

 かなり強引な筋立てでもあるし、役者って大変だよなァ、と思わず言ってしまうような、演出もあるんだが、金ぴか医療vs平等医療みたいな図式がグリグリ歌舞伎まくっていて、鬼見やすいし、随所に興奮物質ドバッと分泌してちょ、みたいなシーンがあって、しかも、オラオラpunpingなカメラワークがさらに残さず分泌するのよ、みたいに、すげぇことになっていて、しかも金ぴかが時折ヒューマンな表情をみせ、他方で平等が金ぴかを選択したりもする。身内が鬼ヤバイという露骨なまでの現実に直面して、「身内を助けるときはやっぱべつだよん。アテクシも金で医療を買うとお言い」とか言われちゃって、「買いますぅ〜」と菅野美穂がゆう3ベン回ってワン状況は、そこまでやるかと思ったけど、ワオ!というカンジでした。竹野内豊の演技だけが、抑制がきいているんだかなんだかわけわかめなところが、なかなか味わい深いものがあるというか、そこだけ、つまりは竹野内を巧みにつかってますみたいなところ、が、すべてのプライドをかなぐり捨てて、わかりやすくつくってますよ、ドラマのTBSがみせた新境地なのかは、直ちに判じがたいものがございます。
 しかし、ここの時間帯は固定客がいるんだろうけど、なかなか話題性のある番組だと思う。ジャニなし、エドありで、裏シンスケで、あり得ない視聴率らしいね。最後にぶっ飛んだのが、主題歌。鬼ベタだけど、「陽はまたのぼる」という星村麻衣の熱唱は、今の時代にはあいまくりなのかもしれない。