600万円のエリート養成講座

 金曜日は非常勤の日で、最近成城学園の駅前の店でキッシュを食べるのを日課にし始めていたが、本日はちょっと気が変わって回転寿司を食べた。そのあと大正大学での夜間講義がはじまる前に巣鴨の体育館で泳ぐ。けっこうすいていて、一気に3000メートル泳ぐ。暑くなってきたので、プールは混み始めていて、あまり泳げなかった。それから巣鴨の商店街でメシが日課。私も巣鴨が和む年齢になってきた。というか、この街はけっこうなじむ。
 最近はときわ食堂というところに行っている。魚が美味しいと書いてあったので、店の前で悩んでいたら、「どうぞ」と言ってくれたので入ったのが最初。よくある一膳メシ屋、おばんざいの店のような作り置きではなく、一つ一つ調理している。たしかに魚が美味しい。刺身などもしっかりしている。味噌汁が具が多く、ミソの加減がけっこう好みなのでついつい行く。こあなファンもいるようで、けっこう電車で食いに来る人もいるらしい。店員のあんちゃんとかに、○○県出身××などと名札がついている。巣鴨だなぁというカンジがする。常連のお客さんは、けっこう店の人にもシビアなところがある。教育的指導をしたりしているのをみて、驚いた。
 最初に入ったときは、カツオの刺身が食べたかったので、それを+250円で定食にできるというから、それでいいやと思ってよく見ると、カツオの刺身が500円しない。で、ついつい小鉢をつけまくったら、大満足だった。ほうれん草のお浸しほか、分量も十分なものがある。メニューを見ると、揚げ物、刺身、炒め物ほかいろいろある。豚肉にも自信があるようで、ブランドポーク名称が掲げてあり、この前などは角煮の定食まであった。一度揚げ物も食べてみようかと思っていたのだが、となりのぢいちゃんがミックスフライを頼んでいて、みたらものすごい量のものが出てきて驚いた。小鉢は、納豆、しらすおろしなど定番のものに、ときおりエンドウの煮付けだとか、非常に美味しそうなものが出る。一度頼んだら、このエンドウが予想を遙かに上回る量で十二分に堪能した。今日食べたのは、日替わりのおすすめでイカの煮付け。さすがに巣鴨というか、年齢層にみえた非常に柔らかに煮てあって、足などは丁寧に切り分けてあった。
 それはともかくとして、次のニュースには驚いた。

東大は11日、企業や中央省庁などのトップを担うエリートの養成を目的とした講座「エグゼクティブ・マネジメント・プログラム」を10月に開設すると発表した。単に知識を深めるだけではなく、人間的な魅力にもあふれた「厳しくとも温かい」人材を育てるという。受講料は週2回、半年間で600万円。


 主に社会人を対象とし、各組織でトップになる可能性がある40代を中心に募集するが、当面は企業などからの推薦を受けた人から選考する。開講時期は4月と10月の年2回で、毎週金曜と土曜に終日、講義する。


 講義内容は(1)世界経済や宗教、環境などの「教養・知恵」(2)経営理論や危機管理などの「知識」(3)課題を発見する力や交渉力、自己表現力を身に付ける「技能」−の3分野。講師は東大の教授陣に加え、自治体の首長や企業経営者ら外部からも招く。
http://sankei.jp.msn.com/life/education/080611/edc0806112249008-n1.htm

 何が驚いたというと、お値段。4年間ならともかく、半年ですからねぇ。講座の内容の保証、他大学との違いを見せつける効果など、本気だぜ、というのがよくわかる。しかし、実学を旗印にしていた大学に入学し、そこで学んでいた私ではあるのだが、それでもやはり考え込んでしまう自分がいることは否定できない。