金の使いかたをチェキして、一番問題なのは、外食に金がかかりすぎているということであることが、ほぼわかった。まあ、昼休みに電車代つかって、高円寺はやしまるにラーメン喰いに行き、全部のせで1600円とかゆうアホなことをやっていたら、そりゃあまずいだろうなと思った。で、まあそれほど困っているわけではないが、ここは引き締めの儀式として、昔を思い出して、吉野屋に行ってみることにした。
吉祥寺には二軒あるが、前に学生がアルバイトしていたところの南口が美味いというので、そっちに行く。そして、けっこう美味かったので、何回か行った。気づいたこと、わかったこと。店番の人により、美味かったりまずかったりするような気がしたこと。ブタ系もけっこう人気があること。むかしと違い、生姜を鬼のように載せても怒られないこと(昔、金のない頃、むしろ生姜で空腹を満たしていた)。2日連続で喰うと、しばらくはチャイになること。ねぎだくと言ったら、うちは汁だくしかないと言われたこと。ねぎだくないのか??
深夜番組で山崎ナオコーラの作品を見て、んでもって、ご尊顔を知り、こりゃあ鬼ハアトだな、と思った頃もあるのだが、それ以上にダイエットコーラファンとしては、ちょっと注目してみたいと思い、以来本を読んだりいろいろしている。ものすごくわかりやすいことばで、ポワンとした感じの文章で、細々としたもののなかのきゃんたまをさりげなくオチをつけていくようなはこびかたで、面白い人だなぁと思った。まあ、小説のよさはあまりわからない、というか新しい文学観への意志が横溢しているみたいな気負いとは対極にあると思うのだが、エッセイはそのポワンとしたぐだぐだ感などは、絵面ともマッチングで、実にイイカンジである。
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で、次に気になったのが、豊崎=大森のメッタ斬りサイトで、みてみたら、そんなボロカスでもなく、奇抜な芸名と小説タイトルとは逆に、オーソドックスな筆力のある、みたいな書き方になっていた。どちらかというと、豊崎由美のほうが評価は高い感じなのだが、それは“目ジリのシワもかわいい”といったことばに非常に胸のつかえが取れるみたいな感じなのかもしれない。
読みの鬼二人を持ってしても理解不可能、解明不可能と言われていたのが、『人のセックスを笑うな』の最初の一行。“ぶらぶらと垂らした足が下から見えるほど低い空を、小鳥の群れが飛んだ。”大森はわからんといい、豊崎も「漏れも」とかゆってやがんの。
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