アオイさまというわけじゃ

 水曜一時間目の授業の準備を綿密にし、プリントをつくり、気合いを入れて出勤したら、な、なんと水曜日30日は開校記念日で休校だった。爆(´・ω・`)ショボーンとして、とりあえず録画してあったおせんなどをみる。どういう具合になっているか、ちょっと楽しみだったのである。火曜の夜にネットをみていたら、このドラマがフルボッコ状態になっている旨、ニュースが出ていたからである。

連ドラ初主演の蒼井優が焦る「もうひとつの理由」 (ゲンダイネット)

 春ドラマがスタートして、焦っているひとりは蒼井優(22)か。


 蒼井の連ドラは22日が初回の「おせん」(日本テレビ)。蒼井にとってはこれが初主演で、老舗の料亭を舞台に朝酒、朝湯が好きな風変わりなおかみを演じている。


 この視聴率は10.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)だった。初回が10%を切ったドラマもあるから最悪ではないが、蒼井がこれにこだわったから問題視されているのだ。


「まず蒼井の主演が先に決まって、何をやるかでモメたんです。候補に挙がったのは水木しげる原作『悪魔くん』でキャスティングまで決まりかけた。でも、彼女が納得しないのでポシャり、『おせん』になった。それでこの結果だからね」(マスコミ関係者)


 オットリして不思議なキャラのおかみ役は蒼井にピッタリ。入浴シーンも多くて楽しいドラマなのだが。
【2008年4月26日掲載記事】
http://news.www.infoseek.co.jp/gendainet/entertainment/story/29gendainet07025019/

ちなみに、二回目は8.7%だったらしい。やっぱ、キムタコ級のアトミックボムか、はたまたクラスターボムかはともかく、ジャニ爆弾かまさないと、いかんともしがたいのかなぁと思いつつも、これじゃあボート漕いで視聴率はくりぃむナントカか、はたまた怨み屋本舗かという具合のダメ顔もこみちぢゃね、みたいなことになっていて、しかも主役きまっていて、やだやだ状態だったとすると、もうこれは元祖2リットルの酒もぶっとぶアオイさま降臨カッつぅひとが出てきても不思議じゃないかもしれない。というか、悪魔君もみてみたかったけどさ、蒼井優メフィストやるのか??少年をやる歳でもねぇだろ。どうみても。
 1回目はポスターにひかれてみて、OPだけをくり返しみることになった。本編も一応みて、ニート予備軍のあんちゃんさんwが、どんづまりの日本社会で、シコシコ努力をはじめちゃったりするマグマの胎動を、あの大石静さんが達者な筆遣いで描いてみますたというかんじで、一種国策的啓発番組っぽいのかなぁと思ったりもした。こうなると、麻生千晶さんが何をおっしゃっているかというのが気になるところだが、ブログはあるものの別の人のような気もする。
 2回目のお話は、料亭のみんなで味噌の仕込みをする。豆をより分けるところからやるって、美味しんぼで米をよりわけていたのを思い出したりもしたが、まあどうでもいいよね。そんなこと。主人公のあんちゃんが、耐えられず辞めて、あっさり戻ってくる。そこにあんちゃんの先輩夫妻の仲直りの話がシンクロする。手前味噌などのことば遊びだとか、イキめかしたくすぐりが随所にあり、やたらゴージャスな美術などなどのなかで、なんとも言えないリアルがそれなりに躍動している。結構面白いし、ずっとみようと思う。ベタすぎて、1回目ほどのそこから突き上げるようなパトスを感じることはなかったかもしれない。まあ、大豆のよりわけだからね。
 2回目でちょっと違うなと思ったのは、ものすごく達者っぽい役者がならんでいるんだが、どうもそれが臭い演技をしてみましたみたいな感じというか、俗情説教と達者天才が竜虎相打つというか、なんとも言えないかんじではあるものの、まだぐだぐだ流しているというか、かたちがキマってないかんじ。この状況を、蒼井優がどのようにしゃらっと演りぬけてみせるかみたいな興味がないことはない。
 面白いのは、あんちゃんさんが、よっちゃんさんで、イカ野郎とかゆわれて、大馬鹿歌舞伎まくりのところかな。若者論の本なんかを読んでいると、「少しだけずるく生きてみようよ」みたいなことが書いてあるが、このあんちゃんさんのいいところは、何度辞めても土下座して復職する「面の皮」だとかドラマのなかでゆわれていて、まあえんしゅつてきには説明的っcは、説明的なんだろうけどさ、「少しだけ面の皮を厚くしてみたら」みたいなメッセージがドラマに加わった感じ。こいつ毎回辞めるんだろうか。ほんでもって戻ってくる、みたいな。
 このあんちゃんがそこそこ成長してくるようにして、ドラマの演出も気づいたら、渋く抑制がきいたものになってきますたみたいなことなのかね。主題歌の、microのほうも、くりぃむ上田くりそつにでかい涙が描いてあって、しかし歌っているとそこそこにキラキラとみえてくるんだが、ドラマのほうも俗情がねじ伏せられてゆくみたいなことだったら、それはそれですごいことだと思う。かなり伏線がきいている部分があるから、よくみてみないといけないよな。
 蒼井優がやるなら、好きにやらせろ、金は出す、みたいなスポンサーがいるのか、あるいはまた、失敗したら失敗したでいいからみたいな確信犯的なPがいるのか、などと考えるのも面白い。とりあえずマンガ喫茶で原作を熟読してみないといけないかもしれない。