ワンタンの皮と野毛ラーメン

 またはやしまるで塩ラーメン@キャベツ、ワンタン、チャーシュートッピングを喰ってしまった。ちょっと忙しくて、運動が停滞していたが、今日は無理矢理5000メートル泳いだ。勉強や運動は一日休むとペースが戻るのに一週間はかかる気がする。就活が忙しくて、卒論が進まないという人がいるが、両立できない奴が、直前に泥縄で強引に完成させるなんてことができるわけがない。
 わざわざ交通費つかっていくんですか、つうんだが、そうなんですよね。ヲタキングがテレビでダイエットの秘訣を話していて、「美味いものは喰う」とゆっていたのは、禿げしく同意だった。金を使う。美味いものを喰う。こういう精神的な満足は大事だと思う。とはいえ、ペース的には、もう現状維持がやっとになっていて、ちょっとやばい。ということで、なるべく片道は歩く。でもって、5000メートルの水泳ノルマをこなせば、大盛りだって喰えるぜ、みたいな。たぶん最後の一食をマイクロダイエット課なんかに変えれば、すごいことになることはわかっているんだけどね。今は、フルーツと松の実とサラダにちょっとした和菓子という感じですが。
 いやあしかし塩ラーメン美味いっすね。今日は麺とワンタンがバカに美味く感じられた。麺はつるつるしていて、のどごしもよく、スープといっしょに噛みしめ、飲み込むと、いい香りがつ〜んと鼻に抜ける。んでもって、ワンタンは、肉もエビもうまいんだけど、なにより美味いのは、皮なんだよね。ひゅるひゅるというか、口内粘膜を心地よく刺激するという官能的な美味さ(美味しんぼパクリ)がある。麺もそうだし。どこの製麺所なのかと思ったら、噂によると自分のところでつくっているという話もある。こういうひゅるひゅる感は、ずいぶん昔に神戸の瓢箪で餃子を食ったときに感じて、関西は奥が深いなぁと感動した時以来だ。などというのは、ちょっと嘘くさいわけだが、馬路美味い。
 浜田山に似ているという話は、前にしたんだが、これも噂によるとその系列と言うことも言われているらしい。目黒説もあるらしいが。まあそんなことはどうでもいい。浜田山にはキャベツはないよ。少なくとも。あと、チャーシューは、はやしまるのほうがだんぜん上手いと思うけど、まあこれは好みもあるからな。で、なんでけいれつとかゆうかというと、浜田山にワンタンのかたちが似てるよな、とか思ったというだけのことなのね。で、肉がでかいというのも、とてもポジティブで、吉田健一がエッセイで「昔、青島で喰ったワンタンは肉がでかくて、噛むと肉汁たっぷりで、めっちゃうまかったス」みたいなことを書いていたのを思い出したりし、それはそれでいいと思うんだが、これだけひゅるひゅる感があるなら、たとえば中華街の大新園みたいな、ちょっぴり平べったいかたちに包むなり、独自の工夫をしたら、さらに美味くなると思うんだが、まあ、これも賛否両論だろうけどな。
 横浜ラーメンというと、今は家系みたいになっちゃっているので、ならいっそ、野毛ラーメン、野毛ワンタン、野毛タンメンくらいのことはいってもいいような個性的な系列が黙々と仕事をしているのは、故郷の眠れる社会資源だと思っているんだが、そこのワンタンの肉の味わいは、ソウルフードと言ってもいいくらいのもので、どうしてもそれと比較して、判断してしまう。大新園が美味いと思うのも、そういうものさしでの話なのだ。
 ともかく看板メニューのつけ麺を食わないで、ラーメンを喰う人は、塩にしている人が多く、かつワンタン麺にする人も多いことを、今日気がついた。遅い時間だと、ワンタンもうないッスということもあった。ともかく細い路地で、表通りからは、まったくラーメンとか書かないでやっているところがすごいと思うし、そんな店のことをウェブ日記に書いてしまう軽薄と暴虐は反省しなければならないのかもしれないが、ともかく美味い、美味いと書けば、空腹も癒されるというものなので、勘弁して欲しいものがある。