オトしの竜さん

 高校の国語の時間に「咳をしても一人」という尾崎放哉の俳句を習った。自由律、諧謔などという言葉を一生懸命ノートし、暗記して、定期試験で正解した。今考えると、そのときの教師の説明は秀逸で、いろいろなことが刻みつけられた。大学に入って、ちょっと背伸びして知ったかぶりの発言をしたら、「どの教科書にものっている作品だよね」とか、「ほーさいなら、『肉がやせてくる太い骨である』のほうだろ」とかゆわれて、これもかなりつま先立ちだったんだろうが、たしかにそちらのほうがよく感じられたりもした。感じられたりした部分は、かなり大事だったんだろうが、圧殺されそうになっていた。ただひとりだけ、『下流社会』の著者だけは、知識や倫理を振り回すことなく、作品世界に酩酊し、あるいは陶酔しながらも、ゲラゲラと笑いながら、「クソをしてもひとり」だとかゆう私の馬鹿話を楽しそうに聞き、「窓をあけた笑ひ顔だ」なんかもサイコーだよ、とか語っていたのを思い出す。当時ひげ面長髪の2等身と言われた私は、「すれ違った笑い声だ」とかゆって、ギャハハハハと笑った。まあ、笑っているだけではどうしようもなく、問題はおりあいなんだろうけれども。などということを考えながら、随筆集を読んでいる。個人主義をふぐり話にしているのと、文体がなんとなく2ちゃん的なのが笑えた。
 水曜の深夜は最近はシムケンの番組を欠かさずみている。ダチョウ倶楽部の竜ちゃんがやけに面白いからだ。この前もものまねみたいなのをやっていてデフォルメの効かせ方が最高だったし、本日のゴムぱっちんも王道ながら笑えたのだが、一番笑ったのが意味もなく登場した「オトしの竜さん」。刑事役のシムケンがダチョウのリーダー演ずる容疑者の取り調べをして、「吐かないと落としの竜さん呼んじゃうよ。竜さんにかかってうたわなかった椰子はいねぇんだ。竜さんはすげえぞ」とかゆう。呼んじゃうよ、が笑えるよな。しかし、どうせパチンコのお竜さんでも登場するのかよ、とか思っていたら、うちの実家近くの公園アオカンスタンダードな鬼汚れたオヤジ登場。「オレ1年風呂はいってないから。顔も洗ってないし。歯も洗ってないから」とかゆう。リーダービビリまくるのをつかまえて、臭いフェチ垂涎の取り調べ、脇でハグり、白菜攻撃。そして、キメぜりふ「川魚の臭いがするだろ」。わはははは。すげぇ。すげすぎる。もうフナ寿司もぶっとびの大笑いでした。セイントお兄さんのブログの似顔絵といい、昨日から大笑いの連続です。
 CR春のワルツをやってみた。悪役みたいなのでイナというのが出てきて、これがいわゆるおばけなのかどうかわからないが、人のあたりを邪魔しやがってみたいなところはある。ドラマはまったくわからないのだが、大当たりすると連続でみられるのだが、さほど連続しないので最後まではみられない。しかし、最後までみたくてこれをする人はあまりいないだろう。CR水戸黄門で京楽本社に到達したい人があまりいないのと同じだろう。
 焦らして焦らして→ニョリ〜〜ン!大当たり!!というのは、CR冬ソナに似ているわけだけれども、ニコッと笑ったヨンサマほどのインパクトはドラマの絵面的にはなく、したがって、ハートが出てきたり、人形が出てきてキッスすると、大当たりだったり、確率変動だったりとさまざまな工夫で、鬼アクションを演出している。最近の台は、大工の源さんやCR弥次喜多みたいな確率変動2回確保モードがあるものが増えているわけだが、それと同時にチャンスタイムに実質確率変動にもなったりする。見極めはかなり簡単なので、せっかく出したのにみんななくなったということはないだろう。
 モンスターハウスの後継機みたいなのもやってみた。こちらも、潜在確率変動というのかな、確率変動じゃないのに連ちゃんみたいなのがあるわけだが、そちらよりはやはり、確率変動大当たり時の鬼ドライブ感がいいものがある。CR郷ひろみほどじゃないけれども。しかし、音楽ぶんちゃかやったとしても、源さんとか、エヴァとかが、アホみたいに暴走しちゃったときのドライブ感には、遙かに及ばないだろう。すげぇときは、2回転くらいで大当たりが続くしね。夕方からのハイエナ打法で、2日やって合計で20000発くらい。合計でだから、たいしたことはない。ただ、運がいいことに、あまり玉は買わないで出た。