墓場鬼太郎

 非常勤で池袋に向かう中央線で、ふたたび人外の人たちに出会った。この前は、「これアキバいきますか?」と聞かれたわけだが、今回はニコラス・ケイジみたいなのと、GIみたいなのの集団。なんか親しげにそばに乗ってきて、視線をこちらに送りながら、楽しそうに話してやがんの、耳を傾けると「プレステもってる」、「他のももってたぜセガとか」、モーションがどうたらこうたら、スウォードがどうたらこうたら・・・。ちらちら様子を見ているかんじ。新宿で降りようとしたら、「Oh!新宿ぢゃんか」「ラスベガスみたいな街ね」「ちょっとちゃいまんねん」みたいなことをゆっている。オレは関係ねぇよと思いつつも、けっこう聴き取れたことに自己嫌悪。w
 非常勤から帰って、深夜ショーパンを見ていたら、なんと小島よしおが登場した。「ちびまるこちゃん共演したとき、ショーパンのセリフが棒読み」というのは、笑った。ショーパン「おっぱっぴぃ娘。一皮剥けます」。わけわかんねぇよ。つーか、最近この手のが多いよな。w 小島よしおは、ショーパンに迫っているふうであるのだが、こいつはあまりといえばあまりにWiiなので、なんつうか、不潔感がないよな。最後の最後に「新ネタはありますか」「ありますよ」で、小島わけわかんないもーしょん。「ラスタラスタぴーや〜〜ん」、「はい」で、ショーパンがはたくと「ぴ〜や〜〜ん」、「はい・・・ぴ〜や〜〜ん」とくり返していた。
 それはともかく、本日は話題の作品がノイタミナではじまるのであった。他のアニメはDVDが出るまであまりみないのだが、ノイタミナだけはずっと見ている。今回は、京極堂も大プッシュとかで、話題騒然の墓場鬼太郎なのであった。いちおうHPなどで予習をする。HPは気合い入ってます。

時は昭和30年代―。終戦から10年が経ち高度経済成長が急加速で進む中、富む者は富んだが、社会の底辺では泥まみれになりながらも日々を生き抜いている人々が溢れていた。
そんな社会に幽霊族最後の生き残りとして墓の中から生まれてきた鬼太郎。
地獄とは?この世とは?生きる幸福を考察し尽くした水木しげるの哲学に立ち戻り、元祖・鬼太郎が人間を笑い飛ばし、生きる喜びを謳いあげていく。
http://www.hakabakitaro.com/

 スタッフとかわかんないけど、たぶんギョーカイの人は萌え萌えなんでしょう。とりあえず音楽で、ぶっとぶ。「モノノケダンス電気グルーヴ(キューンレコード) 、エンディングテーマ 「snow tears」中川翔子(ソニー・ミュージックレコーズ) 。事前の企画もすごかったということは、掲示板で知る。『40人の鬼太郎提灯行列に参加しました 野沢雅子さんや高山みなみさんの生声が聞けて幸せでしたね。 京極夏彦さんの「昼はゲゲげ、夜は墓場」は名言です。』 声優で、鬼太郎 野沢雅子目玉親父 田の中勇ねずみ男 大塚周夫というのはともかくとして、トランプ重井 ピエール瀧、寝子 中川翔子というのは、思わず笑うほどビックリ。
 はじまってしばらくは、これでもかというくらい、癖のあるというか、個性的な作風の映像が続いた。なんつうか、動くマンガだなこりゃあ、とか、アホなことしか思い浮かばない。薬売りのほうが、なんかスタイリッシュであることは間違いがないが、こっちは非常にマニアックな画風というかんじだが、水木ワールドだからこれでいいんだろうなぁとは思う。そういった風な画風でありながら、華麗さもあって、詳しい人は萌えまくっているんだろうなぁ、とか思いながらみた。ともかく、技術ありまくり、金もそこそこある、それでこういう作風だから、やっぱりすごいと思う。ゲゲゲのほうは、ファミリー妖怪アニメみたいになっていたところがあり、不満に思っていた人には、水木風にスタイリッシュみたいなものは感じられるんだろうね。まあこれからどう展開してゆくか、見てみないとわかんねぇけどね。つーか、これがありなら、魚喃キリコもありだべ、みたいに思った。
 ハリウッドで実写リメイクとか言ったら、笑うしかないけどね。鬼太郎は、バークレーに通う大学生。しまいにはカメハメ派までやったりしたら、めちゃくちゃだよな。