成城椿のとんかつ

 今日は本年最初にして、今年度最後の非常勤。池袋で最近はまっているベーグルを食べる。サーモンクリームサンドとブルーベリーサンドの組みあわせ。ベーグル一個でかなりおなかいっぱいになる。クラムチャウダーをつけた上に、実はもう一個プレインを買っていて、無理して食べた。一個でよかったと反省。西口公園で食べたんだが、けっこうお弁当とか食べている人が多かった。立教の講義は生真面目に終了。成城は、ちょっと気がゆるんで、あけおめといいますが、すれ違った知り合いに言って会釈したら、「シモネタをいうんぢゃねぇよ」と怒られますた、と、ついついつまらないギャグを言ったら、二人ほど禿げしく笑っていた。すげぇ。わかるとおもわんかった。
 成城学園で講義が終わったのが六時。弟が椿というトンカツ屋が美味いと言っていたのを思い出す。フライ類は食事制限をはじめて、七ヶ月くらい食べていない。まあ、いいんじゃないかなと思って食べる。ごはんは小ライスにするが、ひれではなくロースを頼んでしまった意志の弱さ。ナメコ汁におつけもの。ソースと岩塩みたいなのが運ばれてきた。トンカツは醤油と決めている私は、「醤油はねぇのかよ」と言いたかったが、大人しく塩で食べたらめちゃめちゃ美味かった。
 上野のほうらいやや双葉もそうだが、肉汁をたっぷり含んだ感じ。それでも、ここのは衣がザックリしていて、私的にはほうらいやや双葉のものよりは、ざくざく感があって好きです。私のフライの味覚をつくったのは、家のフライというのもあるのだが、近所の洋食屋のフライと、あと福富公園の近くにあった、市場のフライ屋のコロッケなのである。ラードであげた皮はばりばりしていて、メッチャ美味かった。怖いくらいのバリバリ感が好きなので、薄皮系のトンカツよりざくざく系のほうが好きなのかもしれない。ざくざくキメ粗系とはいえ、私のソウルフードのお下劣感はまったくない。それはこの街の個性かもしれない。
 聘珍樓の中華の味付けもそうだが、インパクトとか、そういうことじゃなく、普通に美味しい。食べた後、強烈な印象が残るという感じではない。でも、美味しい。店の感じもよく、近所に出前とかしているみたいなのも、すごくイイカンジだと思う。ただ、私は小平の学園西町の藤ノ木で大学に入ってはじめて食べたトンカツやショウガ焼きがあまりに美味しかったので、その味を追い求めているみたいなところがあり、トンカツというのはやっぱり、その街の味だし、その家庭の味なんだろうなぁとは思うのであった。来週試験の帰りに寄りそうだが、やはり半年後くらいにすべきなのかもしれない。
 というわけで今日はちょっと食い過ぎたというのは間違いのないところで、当然歩いて帰ることにする。仙川を回ろうかと思ったが、もう少し歩こうと思い成城大学方面に歩く。右手に出て、となりの駅から、水道道桜上水→永福町→松の木→五日市街道、というコースをとろうと思ったが、どう考えても15キロくらいありそうだし、プールに間に合わないとイヤなので断念する。で、祖師谷公園→千歳烏山→牟礼前というコースをものすごく早足で歩いた。たぶん十キロくらいあるので烏山でちょっとお茶をする。牟礼前からは、井の頭公園方面に向かい三鷹台と思ったが、井の頭橋から井の頭公園駅経由で、ジムに直行した。気合いを入れて5000メートル泳ごうと思ったが、今日はちょっとプログラムのある日でコース限定ということもあり、4000メートルにした。体重を量ったら、意外や意外で昨日より2キロ減っていた。うううう。食べなければ、もう少し歩けば、もう少し泳げば、壁となっている90斬りだったのにとほぞをかんだ。