俺様の舌打ち

 Akeboshiに「神様の舌打ち」という曲があって、「Wind(ワインド)」とともにまいふぇいばりっとなわけだけど、アッコにおまかせをみていたら、朝青龍が報道陣にメンチ切って舌打ちというネタをやっていて、それだけならまたメディアのあら探し小正義かよ、しょーがねぇなあくらいにしか思わないのだが、これからがすごかった。なんと、朝青龍は会見中も「チェッ」と舌打ちをうっていたということで、何をやり出すのかと思ったら、「さあ何回やったでしょう??」、え?、「さあさあ、ザッツえんたていんめん、朝青龍舌打ちショーの始まり始まり」で、「チェッ・・・」あ!やった、ここから連発「チェッ、チェッ、チェッ・・・・・チェッ」、当然カウンター併置で、もうまるで京都成章大学の一件のようなカウンターエクゼショータイム、どこまで行くのかと思ったら17回。わはははははは。
 長谷正人・太田省一編『テレビだョ!全員集合』 にもあったようなテレビ的感覚のひとつなんだろうな。これも。中野収氏が『メディア人間』において、「ワイドショーでしか表現できないものがある」と言っていた。そういうことはあるんだろうと思う。プロレスっぽいインチキ感覚が、まったく意味がないというわけじゃないことを、これらの言説は言っているんじゃないかと思う。
 思い出すのは豊田商事事件。テレビをみていたら、5分間のニュースで、暴漢がしゃちょー宅に行き、ドアをフルボッコして、こじ開けて、踏み込んで、ぬっころして、血みどろの刀ふりかざしまくりで出てきて・・・というのをテレビカメラがとらえていた。私は、ジャーナリストになった寮の同室だったやつにこの話をし、「おめーら、カメラで撮るより、止めるなり、けーさつ呼ぶなりすべきだろう」と言ったら、三大紙を中心に最大限の努力をしたんだと聞いた。しかし、某テレビ局は、この映像をスローモーションで流し、突入時の懐をズームアップ!で、「おおおお、日本刀が見えます」とやったから、若かった私は、ンナモン5分間のニュースでももろみえだったぜと、授業でやった。祭りやってんじゃないよみたいな。メディアは、人を殺すことを含めてなんでもやるんだなみたいなことは言ったと思う。まあ、怒ってみるのも一興ではあるが、どこかに一線を引くこともふくめて、あの事件とかはどうなんだろうと再び考えこんでしまった。
 その点、さすがだと思うのは、元祖プロレス君の東京スポーツで、昔は知る人ぞ知るだったのに、すーぱーえんたてんめん新聞みたいなコピーですっかり定着してしまっている。東スポがどう書くかは、マニア垂涎というほどですらもない、一億総垂涎になっているし、三大紙受かったのに東スポに入社するということもあるらしいと聞いている。東スポを告訴しているのは、ロス疑惑フルハム三浦さんだけであるという。
 卒論指導がけっこうたいへんになってきている。今年はほとんど終わってきているが、それでもけっこう苦しんでいる人はいる。会社の課題とかがきついらしい。資格とらないと仕事ができないとか、昨年資格は全員とったとか、すごいことになっている。そんなことを強要する会社は下流会社だと言ってやりたくもなるが、その程度の両立ができないのは、下流社員だということもあるだろうし、けっこうみんな困らない程度にはこなしているし、文句を言うべきではないンだろうなぁとは思う。9月入学とかになれば、卒業して半年間をプレイスメントと研修にさけていいんじゃないかと思うんだけどね。即戦力も言い訳だが、結局新人=消耗品ということなのか、はたまた会社自体が消耗品なのかとか、言いたくもなるよ。正直。「トップ企業はそんなことやってないよ」と言いたくもなるが、その言い方自体がいやらしい気はするんだなぁ。