快物フランチェン

 卒論の添削をするわけだが、ついつい自分の筆致に酔うと書きすぎてしまったりする。あわてて自分用のメモに移したりするのも、卒論指導の楽しみの一つだったりする。書きすぎると、書いてくれルンじゃないかとか思う大馬鹿者もいるかもしれないので、そういう甘ったれた期待をぶち壊すために昨年思いついた新機軸を今年は採用した。つまり、あきげんの秋山風の文体で書くのである。「この論点は、鬼ごりやばい」「統計見ると、やばくね?みたいなことで」。ちょーしこいて、パニパニパーティしそうになった。wこれじゃあ、丁寧に添削しても直さないわけにいかないだろ。ざまあみろってことだな。つぅか、別にざまあみろと言われる覚えは向こうにもないだろうけどね。けっこう今年の主題は面白い。修養論、ゲームとリハビリ、実感主義、ファン文化、ホームレスのダンス文化(まじかよ)、障碍者と人的資源動員、非言語的コミュニケーション、ホスピタリティ等々。一人レディオヘッドやってくれるとありがたいが、なかなか思うとおりにはならないし。
 修養論と実感主義については、さっそく講義で使わせてもらったりした。60年代の現世的実感主義と現代の修養的実感主義の比較という議論は、私には非常に興味深かったので。他方、修養論では、新渡戸稲造をやっている人がいたりして。この主題は、来年実はゼミでやってみてもいいくらいだと思っているんだけど、根気が続くかなぁとも思う。いずれにしても、みんなけっこう健闘している。。
 三丁目の夕日の続編ができるということを、親が話題にしていた。街並み、その他の嘘くささが作意かどうかまだわけわかめだが、ともかく同時代を生きた人間にそれなりに訴えるものがあるようだ。寅さんみたいになるのかということも話題になっていた。つまり、三丁目というのは別に東京じゃなくてもあるわけだから、と聞いて、なるほどと思ったんだが、別にとらやや葛飾柴又が全国にあるわけじゃないでしょう。
 ということで、ちょっと横浜に帰ってきたわけだが、いつものように西スポーツセンターのプールに行ったら、本日終了だという。なぜかきいたら、土曜日は休日だったのだ。そんなの気づかないよな。仕方がないので、久保山経由で板東橋、吉野町と散歩して、家まで帰った。約二時間の歩行。泳げなかったくらいは運動したと思う。伊勢佐木町の5丁目、6丁目あたりは、格安のメシ屋だとか、いろんな店ができていて、高級感あふれる伊勢佐木町とはちがうけど、なんかイイカンジだと思った。
 プールに行く前に、横浜駅近くでちょっとチェキしていたうどん屋があり、そこでうどんを食べた。本手打ちうどんという看板で、さぬきじゃない。汁をちょこっと飲んで、これは群馬かなと思った。先輩に呼ばれて群馬大で集中をしたときにごちそうになったのと似ている味だったから。帰って調べたら、やはりそうだった。群馬のうどんは、なんつぅか、きしめんのぶっといみたいなかんじで、汁は真っ黒じゃないけど、そこそこ色が付いていて、やや甘めみたいなかんじ。辛味噌というのが店オリジナルみたい。平沼高校と道をはさんで向かい、真如園のとなり。横浜駅前から、吉村家方面まっすぐ、スクランブル交差点わたってしばらくってかんじ。店の名前は、まる久。おばんざいとかおいて、夜は飲み屋にすればと思いつつ、立地的にはつらいかなぁとは思う。一通りメニューを食べるまでかようかなと思うけど、今の私にはちょっと量が多い。美味いんだけど、かなり苦しかった。
 帰ってエンタの何様を見たら、久しぶりに東京ウタカルタが出ていた。東京ウタカルタです。私頭がパニくって、ね〜むれない。と、まああいかわらずと思ったら、本日はちょっとネタのキレがよかった。眠らない街歌舞伎町の道路で人が眠っているのはなぜ?ネ〜ムレナイ♪。あと本日の眠れないは、いい旅夢気分と田舎に泊まるの芸能人がかぶっていること、あと服を着た犬が幸せなのかということ。やまもとまさみの開き直りインチキエスパー芸とプラン9の五人漫才なんかが、ちょっと仕事してるだろ、みたいなことなんだろう。
 スリムクラブ快物フランチェン。なんだこれ。猪木の出来損ないというか、原田芳雄カッつぅの。一応フランケン仕様なんだろうが、ともあれ、やばい笑顔。押井守のアニメのキャラがドクタースランプでギャグやったのを実写したみたいな。一応絵面にはそこそこのインパクトがある。今日は野球をやってもらうぞ。・・・ええよ!ニコ、っと笑顔。これが、妙に快活。快活だけどやばすぎる。快活だから、快物。こいつの芸は、あるあるねただかなんだかわけわかめなネタはすべりまくりで、わけわかんないけど、ともかくインパクトのある笑顔と、「ええよ!ニコ」なんだろうな。と思ったら、突然フリーズ。「思考停止」。キター!下手こいたうぇ〜〜、と、最近は「間」があると、なんでんかんでん小島よしおにみえてしまったりする。くるくる回って、パニパニパニック。ちょこっと義理ばかりにおどって。再び「ええよ!ニコ」。