エンタのカメ様

 アッコにおまかせは、TBSだから、さすがの和田さんも舌鋒は鈍ると思っておりましたけれど、まあとりあえず内藤大助選手の好感度ネタで、和田さん「応援します」。内藤「金ないし、呼んでくださいよ」。和田さん「来週番組なかった」。たしかに、呼べよなというカンジはする。宮田会長もすげぇ面白いわけだが、たしかに日曜昼というキャラではない。まあ強いて言えば、テレ東深夜というか。一度怒りオヤジに出て欲しいよな。それにしても、とってだしコーナーであらためて思ったが、新聞の見出しは「ダイキ」とか腹切りであって、内藤とか、ゴキブリじゃないのな。私は実は、カミソリかなんかでちょこっと斬って、「なんぼのもんじゃい!」くらいは言うと思っていたのだが。
 今日の新聞(サンスポ)を読んでいて驚いたのは、試合中あまりの反則に内藤がぶち切れて、「ごるぁ、てめえ、いいかげんにしろや。ボケ」とゆったら、カメ二号が「ハイ」とゆったという内藤の証言。内藤らしい思いやりなのかもしれないし、内藤の証言だからあれだけど、カメの悪役キャラはつくられたもので、実は親孝行でええ奴だったらすごいことだよな。でもって、実は宮田と内藤が、毒素悪い奴らみたいなことは、まあないんだろうな。いずれにしてもさ、内藤もエリートではあるものの、特別な何かを誰かが見つけてくれるシンデレラストーリーみたいなことではなく、いじめられたあげくに頑張ったわけだし、少しバックアップして、スポンサーとか附けばいいのにとは思うよ。ちょーしこいて、なんてことはないだろうから。
 それにしてもダイキ(大亀でダイキも笑えるが)が「ハイ」というのは、ネタ的には垂涎のものがあるだろう。エンタの神様、四味一男ばりのサイボーグ工場TBSでエンタのカメ様のえんじますは、あるあるネタならぬワルワルネタ。わるわるわるわる。ボクサーの糞みたいなプライドなんて視聴率とれねぇよ、もう余計なことやらないでわるわるわるわるだぜ、みたいなのを、是非ともコンバットでやって欲しいものだが。ダイキは、まあ三須がやるっきゃないだろうと思うが。内藤は誰がやるのかね。やっぱスンパイダだろうけどな。ともかくこれだけ話題なわけだし、一度くらい見てみたいわけだが。とまあ、これだけ何日も書けるところが、亀のすごさだろうね。テレビ局だって、斬るに斬れないだろうなぁとは思う。さすがにあれにしても、まだまだ消耗されつくしてはいないだろうし。
 ロッキーのモデルになったチャック・ウエプナーのファイトをちょっと思い出したりしている。気まぐれでチャンプが指名した挑戦者。それがフルラウンド(昔のだから15ラウンド)闘った。ファイトぶりは、ラビットパンチで後頭部がしがしやったりしていたわけだが、グッと来た人は多いわけだよね。そういうものへの思い入れがすべてに優先された時代があった。そういう種類のダーティさ、ワルというのと、まったく違うわけわかんないかんじだよね。カメの場合。でもって、ボクシングというスポーツは、手のつけられないキレやすい椰子らが、青白く萌えるみたいなところがあって、赤井にしても、井岡にしても、そういう雰囲気出まくりだけど、無口な世界で、イマイチ地味だった。それが、ビックマウス登場で、みんな思い出したのは、デビュー当時のアリとかなのかもしれないが、そういうのとも異質。わけわかめである。
 いずれにしても、80前後のうちの親みたいなのが、「負けるのが見たい」ということで、忘れずに見たということは、やはり内藤選手は国民的期待に応えたということは言えるんだろうね。少しは金になる仕事すればいいとは思うが、どうなるんだろうか。