いよいよWBCフライ級王者・内藤大助と亀田大毅の試合まであとわずかだ。マケボノやチェ・ホンマンとやったボビーみたいなものなんじゃないかという人もいて、まあ、そんなこともあるかもしれないと思わないこともないが、じっくりビデオを見ると、なんかフライ級と言うよりライト級みたいなごついからだで、相手の前に立ちはだかってジャブも撃たずににじり寄ってロープに追い詰め、重いパンチをぶんぶん繰り出すのは、なんちゅーか、強いて言えば、カムバックしたフォアマンみたいなというか、あるいはバズソー山辺みたいなというか、言えないこともないよな、などと思いつつ、山辺選手の萌えファンの人に怒鳴られそうだなとか、思わないこともない。でもさ、どっちが勝っても、あれだろ、マイクパフォーマンスの歌唱は波田陽区のものまねだろ。内藤が、「ゴキブリの親玉って言うじゃない〜〜〜、おまいらなんか子亀孫亀ひ孫亀コケコケですからぁ〜〜、亀田ダイキ斬り!」とやってもいいし、逆もまた面白いだろうけど、やっぱボクシングだからな。
教授会が終わってメールを開けたら、学生からのメールが来ていて、お!卒論すすんだかな、添削してやろうか、と思い、読んだら大笑い。「伊奈の野郎」「あいつまた余計な助言とかうざいことしたんじゃないかと思ったよ」とか、言いたい放題。友達宛のメールをゼミのMLに流してしまったのでした。そのあと大あわてで、「不適切な表現がありました」「なんでもしますから許してください」みたいに書いてあって、再度大笑い。なぁ〜〜にが、「不適切な表現」ぢゃと思いつつ、「なんでもします」って、3回回ってワン!と言えと言ったら言うのかYO!、と思ったけど、ほんとうに3回回ったら人権問題になって、2ちゃんものなので自粛。ビビらしてやろうかと思ったけど、「鬼ワロタ」とメールしたのでありました。他の連中もバカウケだったようです。
っていうか、昔なんか四年くらいになると、「もうイイぢゃんかなぁ、ため口で」とかゆって、面と向かって呼び捨てみたいなアフォたれもいたので、ちょっとなつかしい気もした。そういえば今春卒業して某マンガ誌で編集やっている椰子などは、三年の時から呼び捨てで、面と向かって「うぜぇ」とか言われたし、この「うぜぇ」の一件を根に持っているアフォみたいなタコ紹介をみくしに書いてくださっている。まあそういうキャラたちまくりの椰子たちを飼い慣らすのは、うちのゼミかなぁと思わないこともない。人間力のあるやつでそういうやつはけっこういるし、似合っていれば味があるし、言えるのはたいしたものだとも言えるのである。もちろんうちのゼミの大多数は、ノーブルな人たちなので、誤解ないようにお願いしたい。変わった連中は、やはりギロッポンのナオンがどうたらこうたらというような、ギョーカイに進む人が多いのであった。
見田宗介が、『白いお城と花咲く野原』とかゆう本で、青物のことばは足が速い、時間がたつと臭くなる、でもって、どんな悪口雑言でも、ワクワクしてゆったのは悪くないみたいなことを言っている。ガキが施設の先生に「○○先生しんじまえ」と言って、キャハキャハしているみたいなのは、絶対アリみたいなことも、見田は言っていた。そういう意味で、不適切な表現それ自体より、「不適切な表現がありました」というのは、笑えたのでありました。実は、今朝メールをして、とある強面の先生のメールを他の人に転送するなかで「○○っち」とその先生をあだ名で呼んだのを、あやうく返信しそうになったのであった。人のことは言えない。「しんじまえ」とワクワクしながら言うのはアリという言った一点において、私は見田を信頼するが、しかし、いじめなんかはワクワクしながらするところに救いのなさもあるとは思うのである。