エンバーマー始動@岡田浩暉

 最近テレビ東京の経済番組をよく見る。今日のは、日本の技術を外国に輸出する話。まんまでもっていくんじゃなく、その国の事情にあわせて、別物を創造するような商売の話が紹介されていた。どこかで聞いたような話だと思ったら、『トランス・ナショナル・ジャパン』だわな。アキバ系もそうなのかね。そー言えば、電車に乗ろうとしていたら、っきょろきょろしているのがいる。日本の田舎の人か、それとも外国の人かな、と思っていたら、目が合うと、寄ってきて、すわ、来るかこの!、とか思ったところ、いきなり言われたのは「コノ デンシャ ニ ノッテイケバ アキハバラ ニ ツキマスカ??」。外国の人だった。しかし、外国の人の目にも、そう映るのか??横にいたねえちゃんたちが、ニヤニヤ笑っていやがった。
 さて、いよいよ『死化粧師』なわけだが、連日PVで催眠よ、と言わんばかりに禿げしく宣伝していた。HPの予告はごく簡単だが、たぶん復習編で詳細は紹介されるのだろう。公式サイトから引用しておく。「エンバーマー・間宮心十郎(和田正人)に、交通事故で死亡したバレリーナ・詩織(福下恵美)の遺体修復依頼が入る。詩織の夫・富行(岡田浩暉)は、損傷の激しい遺体に動揺を隠せなかったが…」。で、問題の掲示板だが、さすがに不謹慎系はない。今のところ。
 不謹慎とは、つまりはトップレスだとかそういうやつとか、きゃごちゃんがどうのこうのとかだ。言う人はどんな状況でも言うだろう。医者になった同級生などは、解剖実習で怒られた話をよくしていた。つまり、萌えまくりのご遺体などもあって大騒ぎしたり、あるいはもっと直接行動に出て、鬼のように怒られたりしたみたいなこと。教授がキレて、時津風部屋ったりしたみたいな話も聞いた。岡山でも、耳を切り取って壁に耳ありとやって退学になった話などは、真っ先に聞かされ、シャレにならない厳粛で厳しい話であることを教わったりした話を医学部の連中から聞いた。一定の職業教育をしたり、あるいは社会調査の実習をしたりというような場合、技術論よりこういう方がシビアなことも多いと思う。
OPはなかなかスタイリッシュにできているが、潜水服のような作業着が今の時代っぽくてリアルです。いきなり国生歌舞伎まくり救命医お約束の「戻れ、帰ってこい!」超、カルイ。で、あんちゃんのコミカルシーン。で、バレースタジオでバレーの稽古。バレリーナの「在りし日」の美しさ?と思ったら、あんちゃん覗いて、ゴキブリ扱い。軽すぎ。w つーか、コミカルシーン、ぽよよんがないだけで、エリートヤンキー三郎と大差ねぇぢゃん。w しかし、掃除婦のしんちゃんかるすぎるな。チャラ夫ゴキブリとチャラ夫嫌いのナースという恋の予感。しかし、怖い怖い真珠郎の小野寺昭は、地球がやばすぎる環境野郎のままの演技で、ついつい笑ってしまうな。「しんじゅろうくん」に聞こえて、震えが来てしまった。病院の裏に教会があって、生と死の寓意でしょうか。でもって、ゴキブリとエンバーマーという二面性がそこに絡む。それはともかく、おちょけたひと盛りのあとに、「在りし日の幸福」をガッツリ食らわせる伏線の嵐。つーか、実にオーソドックスな作り方だよな。国生さゆりは、なんかヒラリーの馬鹿笑いくらい新境地だと思う。
 ストリートミュージシャンのミツルって、なんだよ。ちょいとぽよよんかと思ったけど、そうでもねぇの。と思ったら、いきなり交通事故のシーン。自動車がローバーミニなのが泣ける。故郷の香川の企業に就職が決まり、引っ越しも終わって、愛車のローバーで親元に帰る途中の岡山城下付近で、ドキュそにぶち当たられて亡くなった若者のことを思いだした。「損傷の激しい遺体」というが、テレビのものはまだ第1回目ということもあるのだろうが、脚を失ったということで、いろいろ聞いていたのとは違うなぁと思っていたら、バレリーナという物語性が提示されて、一気に癒しモードへ。つーか、この岡田浩暉ッテ椰子、マイク・ハンとためはるくらいやばいよな。
 でもって、呼び出し。エンバーマー出動「行かなきゃ、天使が呼んでいる」で、シャワーを浴びてヘーンシン!!スタイリッシュな音楽。って、なんじゃこりゃああああ。しかし、あいかわらず容赦なく、CFが出るわけだが、ここで意図してかどうかわからないが、大和田伸也が、環境野郎Dチームみたいな演技で出てきてぶっ飛んだ。小野寺といいぜってぇ狙ってるよな。しかし、エアギターミスジャパンのバンプさにぶっ飛んだ。
 ともあれ作業開始。いきなりきまり文句キタ━━━━━━(゜∀゜)━━━━━━!!!!。「誰よりも美しい最後をあなたへ」。でもって、キタ━━━━━━(゜∀゜)━━━━━━!!!!ナレーション。すごい。もうもっさりとした音楽が、途中ギターリフで速度感ぶっ飛ばしみたいな感じ。音楽歌舞伎まくりかと思ったら、いきなり終わり。おいおいおいおい。エアギターみたいに、がっつりやってくれよ。
 そしてご葬儀。「ご対面」。そして、岡田浩暉やばすぎる演技。そして、恐るべき技術力で修復された遺体が横たわっている。クサイセリフが連続ででるわけだけど、岡田があまりにやばすぎるので、そんなものぶっとんでしまう。そして、不思議なまでに臭みが抜かれている。すげぇよ、岡田。すごすぎる。わはははは。作業のあと、名乗らず消えるエンバーマー。その身体は、いつも冷え切るという。「ぬくもりがほすぃ」で、ちゃんちゃん。最後に岡田が出てきて、烈火のゆーやさんみたいに、怒アップでロケンロールとかゆったら大笑いだけどな。毎回岡田みたいなやばいやつが出てくるかちょっと楽しみなものがある。