死化粧師@予告編

 斧だけは続かないで欲しいと思ったのだが、また怒ってしまった。大工の仕事をやめたおっちゃんが、母親に「仕事探せ」と言われて斧。まさかと思うが、趣味の悪いゲームや、必殺ドラマなどが出てこないことを望みたいものだ。斧武者とかさ。まあただ、自殺や少年犯罪などと比べて、凶器系の連鎖ってあまりないような気もするが、それは私が知らないだけ(記憶にあるのは、ドラマで使われていたバタフライナイフの事件が続いたくらいは知っているわけだが)かもしれない。もう一つ悪い連鎖としては、一回問題が起こってしまうと、魅せられたように連鎖が起きるということもあるだろう。例の時津風部屋の話で「現場にいた記者らによると、時津風部屋の力士への事情聴取を終えた日本相撲協会幹部が車に乗り込もうとした際、約50人の報道陣に対して、時津風部屋の力士の一人が『どけ、この野郎』などと言って、カメラマンらを手で押し倒したという。」という報道があった。「どけ、この野郎」は魅せられて言ったとしか言いようがないようにも聞こえる。
 死化粧師の予告編を見た。なんか鬼のような迫力で、繰り返し短いプロモ映像を流しまくり、その合間にさまざまなドラマの側面を紹介してゆくというつくりだった。とは言ってもプロモ流しておいて、ザッピング途中の椰子らをつり上げて、しばしみてもらうということではなく、ドラマのさまざまな側面や、キャスティングその他を丁寧に紹介していた。苦労話、裏話ももりだくさんで、ホンモノのエンバーマーが演技指導についたりしていることや、道具なども実際に使用するものをフルセットでそろえて使っているようだ。
 掃除のあんちゃんが実は・・・というような設定で、誤解の多い職業でちょっとばっかり妖怪人間ベムっぽい要素も臭わせつつ、死化粧の仕事は教会でやるというマンガ原作の寓意を美しく表現してみたぜ、みたいなところもよく映していた。ドラマ24らしいコミカルなシーンもしばしばあるようで、まさか今度はぽよよんはねぇだろうなと思いつつも、そっち系の視聴者にもそこそこ・・・なんてないよなぁというような予告編だった。
 国生さゆりと男性怪優六角精児のアドリブかけ合いでは、気合い入りまくりの国生の親分肌と気っ風を紹介し、さらには国生の号令一家ブートキャンプが行われたことなども紹介されていた。これが小島よしおであって、一同ブートキャンプ仕様で「そんなの関係ない」をやっていた。
 HPのほうも着々と準備が進んでいて、ちょっと前までのドラマ24のHP(いかにもできあい使っていて、終わるまで工事中のメニューがあったりした)と比べて、鬼のような充実ぶりである。新企画プロデューサー日記もきちんと書いてあった。「ともかく、「エンバーマー」というまだまだ日本では認知されていない職業を描くこのドラマにおいて、そのエンバーマーを演じなければならない和田君の役作りは大変です」ということで、ともかく和田正人が絶賛という感じ。和田って、箱根駅伝とかの選手だったんだな。しかも、エース区間を走っている。しかも、伝統の日大チームだし。
 掲示板には、エンバーマーの人とか、めざしている人とかが複数書き込んでいた。「現在、法医学教室に所属し、エンバーミングに携わっている者です。いやー、驚きました。まさにうちのラボではエンバーミングに本腰を入れて研究を立ち上げている所だし・・・・。私も、アメリカでエンバーミングの勉強でもしよっかなーと考えていたりもしたので、電車の中でこのドラマの広告をみたときは、本当に目が点になりました。内容うんぬんより、このドラマを通して、多くの人がエンバーミングやエンバーマーの存在意義について気づいて下されば、死の医学である法医学の重要性もわかっていただけるのではないかとちょっと期待しちゃってます(笑)」。