『モノノ怪』

 もうすぐ世界陸上で、楽しみなものがあります。精神神経の病院に始めていったのが、中三の時で、そのときにうちははじめてカラーテレビを買い、冬季の日の丸飛行隊だとか、あるいは夏の水泳、陸上などの番組を見て自分を制御することを覚えました。特に、白、青、緑など、スポーツ放送の色彩を見ると、いまだにほっとするものがあります。で、陸上も楽しみなわけだけど、世界陸上と言えばTBS、そして織田ゆーじ、思い出すのは名台詞「もうすぐ末次」「このあと末次」。このセリフと、ゆーじちゃんのハイテンションで、何時間も放送を見続けたのは記憶に新しいものがあります。冬期の荒川静香金メダルの時は、滑走時間明示されていたけど、今回はどうなんだろう、やっぱやるのかな「このあと開幕☆」と思っておりましたところ、新聞のテレビ欄も、テレビの画面にも、六時開幕と明記してあり、いささか拍子抜けでございました。
 ジャパンアニメの紙芝居性みたいなものは、それ自体が作品性であって、表現力にファンが萌えているというのは、いろんなところで読んだけど、その作品性をシュールに安プリファイしたようなものとして、毎週気になってみてしまっているのが、『モノノ怪』であります。まあ京極堂さんの『怪』だとか、その手のものは、好んでみてきたこともあるけど、そういうのとまたちがうものができちゃっていて、ぶっ飛んだのが、前にあり、調べたらやっぱその作品のスタッフが、シリーズでつくってるんだね。放送は一部でしかしてないみたいだけど、すごくHPが凝ってできているので、雰囲気は味わえると思いますです。OPの小松亮太×チャ−リ−・コ−セイ「下弦の月」も雰囲気盛り上げていて、Moraからダウンロードできるので早速いたしました。
http://www.mononoke-anime.com/

 「私は貝になりたい」というのは映画でみて、考えさせられるものがあって、でもって所ジョージがやって、キャスティングの妙にぶっ飛んだ覚えがある。ほんでもって、丹下さぜんがやったわけだけど、これはこれで一つの触媒としては興味深かった。本にしても映画にしても、作品がどうのこうのというよりは、すべては触媒で、それでもって思考が運動してゆくんだみたいなことは、20年以上前にハイエクを読んでいて、そうか!と思ったことだ。ダメとかイイとかいうことは、受け手の問題で、響くかどうかみたいなことなんじゃないかと思う。そういう意味では、あまり響かなかったとは言える。一番響いたのは所さんであるわけだけど。
 スシ王子は、いつもながらでBGMッポク見たことしかなく、本日はじめてちゃんとみたら、荒唐無稽とか、大仰とか、芝居がかったとか、パンクとか、そんなこんなは突き抜けちゃった凄みがあるね。魚の目を見ると、福本伸行のマンガみたいに総毛立つのがかなり笑えるものがありました。
 BOYSエステはあいかわらずだが、やはり三段腹とブヒョにつきるものがあるな。ブヒョは最初一つ二つブヒョるだけだったのが、最近はブヒョりまくりで、ときおり断末魔のようにシャウトするのが、得も言われないものがございますです。本日は低血糖まで演じられて、すごいものがありました。こいつと秋桜子で、現代版仕置き人やってくんねぇかな。w「佐野さん」から類家明日香まで動員して、マニアックなものをつくって欲しい気もするわけだが、ニーズはあんましないだろうね。ところで、plumperとchubbyとfattiのニュアンスの違いってどうなんだろうか、などと思ってみたりするのだが、辞書を調べてもなかなかわからない。しかし、画期的なポップミュージックであるツイストを歌ったのが、チャービー・チャッカーというのは、すごいリングネームだわな。
 それはともかく、BOYSエステ八代亜紀の正体にはワクワクものだったのですが、意外にべたなものでイマイチだった感じです。