醜いアヒルの子

 金曜が終わるといよいよ夏期長期一斉休業であります。前よりは短くなったわけですが、まあここまでにやっておくべき仕事はすべて済ませ、あとはゲラや直しが届くのを待つばかりというカンジで、ほっと一息という感じです。ちょっと用事があり中央線を東へ西へ。高架になっていてぶっ飛びました。それよりぶっ飛んだのは電車の中で鬼気合いのリストカッターを見かけたこと。手の甲のあたりから一寸刻みというか、ちょっとしたくりからもんもんのようでもあり、またそれを長袖で隠すでもなく威風堂々の姿に脱帽。またまたボダ社会などという不謹慎きわまりないコピーが頭をかすめました。でまあ、そのあと、東奔西走が深夜までかかり、最後の調査資料などをもらって帰宅し、ドラマ24をみました。

河口湖で『BOYSエステ』の研修が行われる中、響に叱責されて合宿所を飛び出していた静香は樹海に迷い込んだうえ、捜しに来た響と一緒に崖に落ちていた。
落ちた衝撃で響は右手を捻挫し、静香は足に怪我を負ってしまう。そんな状況下だったが2人は仲直りをして危機的現状を乗り越えようとしていた。


翌朝、出口を見つけた響と静香は樹海から脱出し、無事に合宿所へ戻ることができた。ところが響は試験に合格することができず、さらに一年間研修生のままで働くことに。合宿が試験だったことを知った静香は、ペアの自分が盗み食いをして成果を出せずにいたうえ、樹海に迷い込んだせいで不合格になったと責任を感じていた。しかし響は、合宿でエステティシャンとして大切なことを学んだと言い、結果を素直に受け止めるのだった。


合宿から戻った静香は、響が試験に合格し、研修生を卒業できるように店長の叶に相談する。すると叶は、静香が3キロの減量に成功し、リバウンドがなければエステの師匠・福子に話を掛け合ってもいいと提案する。静香は、樹海から救出してくれた響に恩返しするために本気のダイエットに励む。


一方響は『BOYSエステ』に来店しない静香のことが気になり予約表をチェックしていると、静香との仲を七里にからかわれムキになってしまう。響は静香のダイエットを支えるため、叶がまとめた低カロリーメニューのレシピを送り、静香のダイエットを支えていた。


 ある日、静香が『BOYSエステ』近くの道でジョギングに励んでいると、売れっ子モデルの新高サオリが路上で撮影しているところに遭遇。静香は思わず立ち止まり見学していた。すると、サオリの後方にいまひとつ冴えないモデルがいることに気づく。ところが静香は彼女の名前を思い出すことができない。
そんな時、叶と吉馬が通りかかる。すると吉馬は、後方に佇むモデルは影山ルイと教えてくれた。さらに彼女は叶の元カノだという。それを聞いた静香は驚きが隠せず…。
http://www.tv-tokyo.co.jp/boysesute/backnumber/index.html

 今日のポイントは、三段腹がシャキッとして、静香がスリムになるということなわけだけど、それとともに麻美ゆまの眼鏡ッコのようだった静香がメガネを取ってシャキッとすするという描写に、醜いアヒルの子は常に眼鏡ッコで、でもって白鳥になるとメガネをとるという伝統的な少女マンガの構図がパスティッシュのように遊ばれているように感じたことです。・・・してくれるから、・・・してくれるから、・・・だからと、これでもかこれでもかとシュールなまでにくり返されるうじゃじゃけた女の子模様みたいなものに、正直ゲロゲロだぜ、うぜーよ、あったくなどと、いらだたしさを感じていたのもたしかだけど、でもね、こうしてみると、女性のマンガを映像化するなんてことを、ガチでやるという鬼ダサイことはせずに、マネっこみたいなのを無意味にやっているところが、この作品の意味あいなのかなぁ、などと思いました。しかし、ともかく、「メガネを取るとなかなかじゃん」という殺し文句は、いろいろ出てきますよね。ちょっとあんちゃんな先生がコンタクトにすると「恋をしたのかな??」などと観察するのは、女子大でよく耳にすることでありまして。w つーか、観察細かい椰子大杉だと思う。とは言え、夏前のコンパに前日から着ていたポロシャツ着ていって、「2日目」と言ったら、「だから試験の時コロンつけまくっていたのか」「言わなきゃわかんねぇのに」などというゼミの人たちは、ビシッと気合いが入っていてイイと思う。が、しかし、コンパの話題で最高盛り上がっていたのはちょっとジャニったネタでした。