ゾディアック

 一斉休暇に入ったのに出勤して仕事。メシは今日もリンデのドイツパン。一通りサンドイッチを喰ったわけだが、「一般的なドイツのサンドイッチ」というやつが一番気に入った。たぶん一番カロリーが高いと思う。パンに木の実がたくさん入っているんだから。でも、噛みしめるとジツに美味いのであった。この店は、ソーセージとかハムとかも、本格っぽくて美味い。もう一つは、ひときわディープな黒パンにチーズをはさんだものが気に入っている。パンが一番ざらざらしていて、これも歯ごたえがよい。困ったのは美味いものはカロリーが高く、またここのはカロリー表示がないのだ。毎日喰うとまずいかもしれない。今のところ体重が増えてはいないのだが。大学で仕事したあと、そのあとまた東へ西へ。調査資料の蒐集を昨日から続けている。昨日は深夜までかかったわけだが、本日は少し早く終わる。いつも思うのだが、書いちゃったら捨てちゃうような資料収集しかできないのが、自分の欠点だと思う。
 早く終わったので、一つビデオで映画でも観ようということになった。鬼バカなハイタッチ=アクションものなどと思ったが、眼についたのは『ゾディアック』であった。シリアルキラーものは『チカチーロ』から『シリアルママ』に至るまでけっこうみている(まあ、ソン・ガンホの出てたやつが一番面白かったと思うけどね)。他にもいろいろあったけど、なぜこれかと言えば、ゾディアック事件の場合は、どうオチつけるのかということが、おもな視聴動機である。帰路、バウスシアターにアルモドバルの新作がかかっていた。真っ赤な鮮やかな色彩感覚のペネロペのポスターに心が動いたが、ゴロゴロしながらみたいので、やめた。でも、いつまでやってんのかね。要チェキだと思った。

バウスの口上

「今もっとも自由で独立した映画監督」と言われるペドロ・アルモドバル作品。女性のたくましさと母性を、尊敬と賞賛をこめて描いてきた彼の目線は、今回も健在だ。登場するのは、大昔に死んだはずなのにひょっこり戻ってきた母、二人の娘、孫娘、叔母、隣人の6人の女たち。セクシーでたくましい女を演じたペネロペ・クルス、監督とは19年ぶりの仕事となったベテラン、カルメン・マウラら6人の女優は、カンヌ映画祭の最優秀女優賞を全員が獲得するという快挙を成し遂げた。女が主役となれば、当然そこには笑いと涙と“秘密”がいっぱい。先の読めないユニークな筋書き、6人6様の生き様、ペネロペが歌うタンゴの名曲「ボルベール」をご堪能あれ!
http://www.kichijoji-town.com/movie/film/10370/

うーん、「女性」「母性」というと、不幸な誤解をする人がいるカンジだよね。それはともかくゾディアックの映画だけどさ、一応オチはついているけどさ、なにがなんだかわけわかんなかった。まあ、『ワイルド・グリズリー』のような荒唐無稽さはないけどね。まあこれは映画のせいばかりではない。ゾディアックのトレードマークがあるでしょ。あれがさ、ガキの頃落書きによく書いて怒られた「雪−曇り」だったっけ?例のマークにくりそつなんだよな。で、脅迫状みたいなのにマークが書いてあるのをみても、だはははははと笑ってしまったのですよ。一番爆笑だったのは、ゾディアックが儀式的な衣装で出てくる額に書いてあったのをみたとき。しぬほどワロタッス。そんなわけで、なんかなぁと思ってしまったのでした。
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