神の手始動@BOYSエステ

 ドラマ24っぽくないし、見ようかどうか迷ったけど、「怒る三段腹」にいたく感激して見ることにいたしました。杉本有美という女優さんが、三段腹演出のためにさらしを巻いているとか、あるいはまた少し太って少しずつ減量したとか、そういうことはないのかとか、あるいは番組の中でリアル減量ビフォア・アフターとかないのかとか、それを視聴者参加で携帯サイトタイアップでやらないのかとか、リアル「BOYSエステ」をつくったりしないのかとか、ワクワクなものがあります。予告編はあいかわらず超やる気なさげですが、復習のほうには動画も入っているし、美しげな映像が作意の限りを尽くした結果なのか、芝居シマクリのAV仕様な演出なのかは、最初はちょっと迷いましたが、怒る三段腹のパンチングで、不安は消し飛びましたですね。
 掲示板は、けっこう好評っぽいですね。「ドラマ24ファンで、嬢王からずっと見てます!ちょっとHなドラマも良かったけど、私は今回みたいに爽やかで笑えるドラマが好きです」。なんかわかる気がする。癒しの視点は、かなりなまめかしく、レズビアンのような執拗さが感じられたりもするところが、あいかわらずのドラマ24っぽいエッジたちまくりというかんじだけどさ、でも、時効警察なんかの、いかにも松尾スズキしてますっていうかんじの――これはこれでいいけどね――ものとも違っていて、オダギリジョー使う予算はないけどさみたいな状況下で、とぼけた癒しのドラマがみられることは、なんか女性誌のマンガっぽくてイイカンジだし、もしかするとこの人たちだったら、佐々木倫子のドラマ化に成功してしまうかもしれないなどと思ったりもしました。スタッフは裏方に徹しているようですが、ブログとか、掲示板とかで見られるとよいなぁと思われました。前の時もそうだったけど。
 しかし、掲示板は担当ノリなカンジになってきていて、「赤城君、頑張って欲しいね。いい奴だよ。応援したい。GTO以来の池内さんを見ました。カッコイイです(エステティシャン皆)!!」みたいな、これまでのリビドー全開とか、ガキだけど見てます系とは違う演出?になっている。もっとも、「もうちょっと、Hなシーンがほしいかなぁ〜と思いました」「ドラマ24時っぽく無いです」「早く、響と七里さんの入浴シーン出てきてー」というような意見もあり、だよなぁ、とも思ったりもいたしました。で、今週のお話。

静香は、響が自分に好意を寄せていると勘違いして手作り弁当でもてなしていた。


昨日の「BOYSエステ」のバイト帰り、響と静香が歩いていると静香の元カレ・東悟に遭遇。東悟は静香の三段腹が原因で別れていた。すれ違う際に東悟は、静香の三段腹のことを笑い二人のもとを去ろうとする。
ところが人のコンプレックスを笑う東悟が許せなかった響は彼を呼び止める。すると東悟は、響を殴ったのだった。静香は、響が東悟を殴ったのは自分に好意を寄せているからと勘違いしていた。響は誤解をされているとは知らず弁当をほお張るのだった。


スタッフルームで寛ぐ2人のもとに、響の元カノ・さくらが乱入してくる。さくらは、響が静香の手作り弁当を食べていることを問い詰める。すると静香は、響は自分に好意を寄せていると話す。静香の仰天発言を聞いた2人は目を丸くしてしまう。響は、東悟を殴ったのは人のコンプレックスを笑う態度が許せなかっただけと話す。自分の勘違いと判明した静香は、さっさと弁当を片付けてその場から去っていった。
階下に下りていくと静香の前に七里が現れる。彼の笑顔を見た静香は、やっぱり七里が一番と感じるのだった。


そんな中、『BOYSエステ』のブライダルコースに通う高野美貴が、ウエディングドレスを抱えて来店する。美貴は、一週間で9号のドレスを着ることができる体にして欲しいと要求。ところが、11号サイズを着用している美貴の腹を見たスタッフは、短期間で希望を叶えることの難しさに言葉を失う。
エステ店を後にした静香は駅へ向って歩いていた。すると、突然さくらが現れてお茶に誘ってきた。彼女は響がかばった静香をライバル視していた。さくらは静香と友達になることで響に惚れないように見張ろうと目論んでいた…。
http://www.tv-tokyo.co.jp/boysesute/backnumber/index.html

 いきなり、響鬼の元カノ高梨さくら(木口亜矢)というのが登場。「高校3年、響の元彼女。静香のライバルとして、響を取り戻そうとするお金持ちの女の子。モデル並のルックスで、高飛車で高慢な性格。自分を受け入れてくれない響とケンカ別れしたのだが、元の関係に戻りたいと願う、実は、響だけを追いかける一途な女の子でもある」とまあ、ライバル、高飛車、お金持ち、でもでもというキャラ設定といい、恋のライバルという構図といい、いかにも少女マンガっぽい、わけだけど、まあこれは、っぽいだろっていうメッセージだと思う。だいたいにおいて、西園寺公子(詩梨)というキャラづくりが、「BOYSエステの常連客だが、『なぜ太ってて悪いの?』と思っている。七里に憧れていて、新参者の静香を嫌っているのだが、太った女の子の気持ちを代弁して、静香の仲間になる。セリフの最後に必ず『ブヒッ!』っと鼻を鳴らす変な癖がある」ですからね。しかも、マンガにあったのかもしれないけど、「公子」は、「ハム子」ですから。wしかし、三段腹、五段腹歌舞伎まくりのこのドラマは、plumper垂涎のものであることは、間違いないでしょう。
今回ワロタのは、「早く、響と七里さんの入浴シーン出てきてー」というキボンヌが、実現してしまったことです。つまり、仮面ライダー響鬼軍団勢揃い、横並びのシャワーシーン。これって、まあ、BLなのか、ガチホモでもない傾向映像なのか、わけわかんないけど、ちょっとしたポルノグラフィーかもしれない。それにしても、セルライトといい、今回のストーリーにある「11号サイズを着用している美貴の腹を見たスタッフは、短期間で希望を叶えることの難しさに言葉を失う」という文言といい、どんな人たちがつくっているか、大変興味がございますね。