時効警察における荒唐無稽の問題

 オグリキャップのパチンコしてとりあえず一万発までいきましたけど、これはやばいですね。オグリのころから競馬をみなくなったわたしでも、すげぇ力入っちゃったし。中年以上ファンと競馬の大衆人気の均衡点というところからすると、やっぱオグリになるんだろうね。これがテンポイントだったら、槍ながら涙もんだったと思うけどね。でもって本日の時効警察ですが、総じてみて、前回と同様、キャストも芝居もセリフもオブジェもシーンもなにもかも思想っぽく、ゲージツっぽく、芝居っぽくありつつ、その実まったく意味がないみたいなことを、アップテンポと速度感と、そしてゆらゆらひらひらした心地よりかるみでサクッと提示しているところが、とってもオサレでしょみたいなことなんだろうね。つーか、十文字に「オサレ」とかゆわすんぢゃねぇよみたいな。w

総武警察管轄内で、そこかしこの女子トイレにオッサンが現れるという痴漢事件が発生。問題のオッサンを捕まえられないまま、十文字(豊原功補)は頭を悩ます日々を送っていた。そんな中、霧山(オダギリ ジョー)は、裏社会を牛耳っていた“闇の帝王”権現三郎(赤星昇一郎)が刺殺された時効事件を捜査することに。当時、犯人と目されたのは権現の内妻でナンバーワンホステスだった吉良深雪(銀粉蝶)。ところが、彼女は事件直後から行方不明になっていた。直感的に深雪が犯人ではないような気がした霧山は、三日月(麻生久美子)を連れ、深雪の娘・綺羅(市川実和子)が経営する高級クラブへ。綺羅は死体の第一発見者だったが、ショックから事件に関する記憶が何もないという。核心に触れるような話を何ひとつ聞けないまま店を出た霧山は、数日後に再び綺羅と接触。そこで、綺羅から“雪男おじさん”という伯父にあたる人物の捜索を頼まれ…。【脚本・監督 三木 聡】

 テレビ版の「No.1ホステスは殺した後カクテルを飲む!?」って、めちゃくちゃですやん。あったく。ではじまった時効警察ですが、三日月と霧山がベランダに。三日月の手にはタイムカプセル仕様の箱。箱の中には一本のビデオと写真。三日月「10年後どうなってるかね」とゆって、霧山をちらみ。霧山「時効捜査やってんぢゃね。思い出は未来の残骸なんだよ」。って、なんで二人でいるのかと思ったらこれが幻覚だったりする。この荒唐無稽な夢が、もはや全作品の伏線とゆうやつになっていたりするわけですね。すべてのモチーフはジャジャジャジャーンとここに提示され、そして、その提示の形式自体がげらげら信じちゃいないよげらげらげらと笑い飛ばされているんだもんな。w
 このあと時効管理課で三日月の思い出のビデオをみんなで鑑賞する。三日月は、乙女の表情で「カレシがいるなら、身近をみる。気づかないこともあるからね」と未来の三日月に呼びかけている。霧山「ここここここだべ」。三日月わお!ガッツ!霧山「ここに円盤あるぢゃん。UFOぢゃね?」。三日月「爆(´・ω・`)ショボーン」。新人だけが鋭く察したりする。ふせえり「すげえぜよ」とわけわかんない大げさな芝居。「なんで竜馬?」でポーズ。ここに熊本突然シンクロ「さのよいよい」。で、「アザラシのポーチやる」。みんな「いらね!」。霧山「4月はしまってあったものが出てくる季節。あんまりとぼけていると死んでから蜘蛛になるぞ」。わけわかんないところに十文字登場で「おされ!オットセイじゃなくて?アザラシ。くれるの?あざーっす」。「捨てる神あればひろう神あり」。これ下北の舞台かなんかだったら、熱く語る椰子とかいそうだよな。いるわけねぇかな。wでもたかがふせえりもされどふせえりなわけだし。
 と、お昼に屋上でしゃぶしゃぶをする霧山。三日月は・・・マンガの肉@ギャートルズとかもっている。お著桁オブジェに過ぎないと思ったら、三日月馬路喰ってんの。893が吉間抜けな面でぬっころされる。タコ坊主は、マロジのよう。w犯人は893の愛人、愛人の娘のキラキララは、心的外傷になった。キラキララのセーラー服の顔怖すぎ。馬路怖かった。このあと再び時効管理課へ。「ときにはとりかえしのつかないことをやるひつようがあることもある」。サネイエとふせえりをへそにどたばたかけあい、ふせえり「みなさん会話が成立してません」。すげぇな。もろ説明しちゃっている、ナンバーガール調確信犯だぜ、ってことか。就中、「三日月が一番ずれている」。わはははは。とサネイエ、いきなり弾き語り、かと思ったらポロ〜んとEmのコード提示ひとひき。ちょっと月亭かちょうを期待したけど、それは無理だよな。
 当時の担当。鬼刑事に話を聞きに行く三日月と霧山。名前は、鬼八郎。タコ八郎のまねで、「鬼で〜す」と出てくるかと思ったら、そうでもなかった。わけわかんねぇよ。この名前。まさか、アイアンサイドとかにひっかけるのかと思ったら、そうでもないし。で、鬼登場。鬼やばくもなくなった志賀勝。よぼよぼですやん。フラダンス踊ったら鬼笑ったけどな。三日月が、霧山をからかうところはけっこう(・∀・)イイ!!と思ったら、鬼がチーズフォンデューに誘う。このへんは解読不能
 そして、キラキラに会いに行く。でも、高級倶楽部Em。サネイエはなんだったんだ?いきなり「ヨックモックッテいくらくらい?」。「わかんない」。「テトラポットは?」。と、新人はテトラポットの値段を知っている。ここで、遠景に近いサネイエがしっとりした表情をしたり、顔をぐちゃぐちゃしたり、倶楽部Eマイナー貢ぎ金一千万。サネイエぎゃ〜〜す。
 霧山と三日月は、高級倶楽部でキラキラに会う。この椰子チャラ??と思って、予告みたら違う椰子。「時効趣味で調べてるッス」。「趣味ってすごいわね」。カクテル呑めないと怒り狂って田中社長が帰るのだが、これがアンフェアのメガネ親ぢって、なんだよこの木っ端役。油断ならな杉。っつぅか、ドラマ24といい、最近このパターンが旬なのかしら。キラキラの着信メロディが椎名林檎でみゅーみゅーちゃんで、三日月大喜びで、でもって、「あんなんでよくナンバーワン」とボロカス。歩く三人、道すがら、電柱に「社長募集」だろ、「スパイ募集」だろ、そのくらいは気づくけど、気になり出すと、いろいろみたくなる。看板の一つも見逃せない。俳優の一人も見逃せない。下手すると京極堂とか平気で入ってそうだし。などと考えていたら、セリフがワケわかんなくなり、メモとれない。要するに脚本の手抜きか?わはははは。霧山したり顔で「コインを使って酸性の汗をかくのを調べた」。つーか、イスにおくだけで尻にかいた汗吸うかっつうの。三日月は、スパゲッチくるくる一皿分毛糸玉仕様にして一気食いするし。めちゃくちゃ。そのあと時効管理課では、食い物談義。サネイエ「お墓に供えた者はくわねぇほうがいいよ」。新人もからみ、わけわかめ会話の大はしゃぎ、他の部署のやつにバカにされ、とどめは霧山の「ねこちゃっちゃ先生」。ちなみに腹痛で三日月休み。
 トレンチコート十文字。注意深くコロンバインやその映画化などをチェキしたがわけわかめふせえり「ぜんぶがずれているってことしかわかんねぇよ」。おおおおおおすげけ、もろ説明的ぢゃ〜ん。いきなり霧山は、アザラシのポーチと毛皮を着たやくざに会う。そこにおかまのナターシャ。「おお霧山ぢゃん」。「おおのぶゆき」。って、なんで数人ぢゃねえのとか思いつつ、この成田みきおと極楽加藤のできそこないみたいなの誰だ?まあどうでもいいが、ふたりは大学時代の知り合いで、キャストボール。のぶゆき「おれってさ、足臭いぢゃん、で、納豆足でナターシャ」。大まじめにやってんじゃねぇよ。おまけにアシクサこくる。カクテル出さない店に案内って、これあれじゃん、パフォーマンス集団SOUND HORIZON みたいところなの。
 で、キラキラ来る。そして意味わかめな会話。「犯人はママじゃない?」「そうだよ」。場面転じてキラキラが霧山に頼み事。「おじさん探して」。なんかさ、自然のようで相当強引な技。どんな人と聞かれて「マンガに出てくる黒い人。マンガに出てくるわからん人って黒いじゃん」。そうッスか。と、つける三日月。つーか変装してるのがわらえるな。人外レジ「・・・だす」。って、デカパンが出てくるかと思ったら、それはなかった。古すぎるな。さすがに。と、この店がみんな「そうだす」。いちゃつく霧山とキラキラに三日月吹き矢。三日月「キラキラが犯人」とやつあたり。かと思ったら、かなり鋭いんだよこれが。キラキラはカラカラがダメ。くじ引きできない。サネイエ。キラキラ歯なんでカラカラがダメ?和民の民ターレ。イタリアコンマとはチャうんだな。ともかくどうもセリフが疾走し、意味なんて、どーでもいいってこと??
 霧山と三日月のシーン。ライターの石をたばこのまわりにくっつけて吸うと火がつく。三日月「スナック芸じゃん」。ばあちゃん「よい子は真似しないように」。家に行って、マシュマロを焼いて喰う。都合の悪いことは忘れるばあちゃん。時効課あげて、ネタの解析。w突然痴漢捜査の十文字。女子トイレから出てくるおっさんはおばさんだった。森三中がたけちゃんやったみたいなのが「なんだばかやろう」。十文字は回想を終わり、「フォッグマウンテン」。「おじさんにちかいおばさんおばさんにちかいおじさん」。ことば遊びの嵐、文学になぞらえたら、サネイエさんがシメにいくでえという勢いだ罠。そこでいきなり「涙で文字がにじんだラブレター」。おいおいおい、「わかってください」ってことか、なんだよ!因幡晃は、デカパンと変わらないくらいふるいと思うぞ。まあともかく、このネタ群をすべてをわかるやつなんていないんじゃないの?ギャルゲーとか仕込まれたらお手上げだよ。そのうちレッツゴー!時効警察とかやりかねないだろうし。
 さてさていよいよ最後に。キラキラにあっさり「犯人あなた」。え!と驚くも霧山「でも缶にしまわれちゃった。がらがらはだから嫌い。カクテル嫌いは、カクテルつくるときのカラカラが嫌い。あなたはどこかに缶缶を隠している。心の傷は鉄のさびに似ている。さあいこうか、私の心の開かずの間。砂をこぼす。砂が寂しい。最後はみんな砂になる。だから寂しい」。すげぇな、そのうちサネイエが馬のぬいぐるみでも着てスキップでもするんぢゃねぇか。みたいなことを意味もなく言うのが、時効警察の勘所かな。
 そして、寂しい元の家に行く。缶がある。っつーぅか、いきなり三日月が見つけてんぢゃねぇよ。もうあともどりできない。ピンクと青の雪だるま。意味ねぇと思ったら、キラキラ「まったくだ。ざけんな」。と、空き缶がみつかる。凶器見つかる。ヤッチマいまスタ。二段構えにしたところがすげぇな。おまえらの視聴はまるっとお見通しだってことでしょうか。
 キラキラ「ママはなぜ捨てた?」。霧山「ママにあったぜ。きらみゆき☆。それはね。ビートたけしなんだ」。周到なことば遊びのあとに、「あまりに荒唐無稽。あり得ない。だから逆にあり得た。今はさ、どっちでもいいけどさ」。ママは単に行方不明だった。子供が逃げ切るために逃げ続けた。「あまりにありきたりな想像力が事件を時効にした」。いかにも意味深だが、ッポイだけだろ。どーせ。たけちゃん仕様のおっさんがママ。変装をとくと、有名な女優さんだった。そして、キラキラは、キラキラと、缶と凶器と殺人事件を思い出す。「砂の中に埋めておいて」。素敵なことはいつでも言えますか。ああそうですか。w。「誰にも言いませんよカードM。厳密に言うと、誰にも言いませんだけど、気にしないでよ」。キラキラ「霧山お礼にキスしてやろうか」。うきうき霧山。なんかあったとあくまでも不機嫌な三日月。最後は居眠り霧山が空中浮遊。スーパーイリュージョンってか。w「霧山らしいや」。霧山が浮遊したままエンドロール。