サントリー・オールドCM

 学生時代ものすごく勉強したあとにお酒を飲むのは、ちょっとした楽しみだった。当時流行っていたのは、ウイスキーのお湯わりという飲み方で、サントリーホワイトのお湯わりというのが、サミー・デービス・ジュニアだったか、そんな感じの人のCMでお湯わりのイメージづくりをしていた。オールドというのは、ちょっとした高級なお酒であった。瓶を寝かせて回してルーレット仕様の一気のみなんて真似はとってももったいなくてできなかった。新宿のカンタベリーハウスみたいなディスコに行くと、オールドキープっすねみたいなかんじだったけど、裏で詰め替えてるんじゃねぇかみたいな噂があった。それでも時々手に入れることができるくらいのものではあった。渋い大人の酒というイメージで、コマーシャルソングを聴くと、なんか鳥肌が立つような興奮を覚え、ちびちびとやりながら夜の充実した時間を楽しんだ。
 格差社会で二極化が進み、中流高級大量販売はちょっと時代遅れの感があるのだが、どういうわけかサントリーオールドのCFが再びテレビに流れはじめた。レミーヘネシーに疲れたおっちゃんおばちゃん団塊金持ちB級グルメなオールドですよっつーことなのか、はたまた青春コンパを思い出して飲んでみようじゃないのということなのか、よくわかんないけど、実年から老年の酒としてプッシュされている感じがする。その辺は、今ねらい打ちだからね。じゃなきゃ、『啓蒙の弁証法』とか、『三つのヘーゲル研究』なんかが文庫になっている理由わかんねぇもの。などと思いつつ、このインターネット時代なら、あのオールドのテーマソングについてわかるんじゃないかと思って探したら、なんとサントリーさんのHPに説明があって、かつそこで今やっている動画も見られるのである。胸キュンな音楽を聴きながら、日記を書いているわけだが、なんか、オールドが飲んでみたくなってきたよ。酒はもう何年も飲んでいないけど。

「人間」らしくやりたいナ.この不朽のメッセージを生み出したのは、サントリーの前身・寿屋宣伝部に在籍、そこから独立した広告制作会社サン・アドの創立メンバーでもある芥川賞作家・開高健でした。「広告・イコール・ヒューマンというのが、コンビを組んでいたコピーライターの持論であった」と当時のデザイナーは回想しています。小林亜星作曲によるCMソングの名作中の名作、サントリーオールドのテーマ曲「夜がくる」(♪ランランリラン シュビラレ、というスキャットのアレです)も、「人間みな兄弟」という開高健のコピーがあって生まれたものです。
http://www.suntory.co.jp/whisky/old/ad/ad01.html

 動画もこのサイトでみられますデスよ。でもって、「夜が来る」で、早速検索してみたところ、midiのサイトもありますですが、な、なんと、小林亜星さんはこれをCDにしておったのですね。ちそこおんどのようにオリジナル、口笛、レげぇなど、さまざまなバージョンが入っていて、早速アマゾンで購入しました。しかし、新しいCFにおけるカモカのおっちゃん國村隼伊藤歩の掛け合いは、恩讐の彼方といえば大げさだけど、芳醇な滋味あふるるもんがあり、だからオールドぢゃんみたいなことがみえみえにしても、親子関係の一つの到達点を示しているようで、心地よいものがあります。

人間みな兄弟

人間みな兄弟

 CNCではまたSARUKEスペシャルのことをちょっとやっていた。人類界動物界統一選手権だってさ。バイキング、ワッキーはともかくとして、山田勝己にはワロタ。でてんぢゃねぇよっつーか。切り株バナナフラッグ。ターザンバナナキャッチ。7メートルプラス、オーバーハング。ッツーか、そのあともサスケなみのすごさ。ゴメスの勇気あふれるジャンプとうんていの勇姿。さるとは思えないすごいものがありますね。そのあと深夜のフジで大倉孝二のドラマしていた。なんじゃこりゃ。
 この他、CFでは、化けるほど生きているはずの森光子さんの恐るべき勇姿と松浦亜弥のガタイがぶっとびなのが目についてます。っつーか、このままだとあややも、ソニン真鍋かをり藤本美貴と同じ路線ぢゃねぇか。ボクはいいことだと思うけどさ。w
 (追記)まさかと思って探したら、あったね。某所に。オールドのCF。長塚京三渾身のジャンプ。いやあ(・∀・)イイ!!デスね。