Xenos≠ただのエロ

 今日は今年度最後の講義。成蹊の食堂にある鶏の唐揚げにタレがかかった定食を食いたいと思うも、いつもカロリーをみて断念していたのですが、今日は昼飯に絶対喰うぞと思っていくも、やはりカロリーをみて断念しました。そこから講義三つ。金曜は大教室二つなので、週の中で一番キッツイかもしれませんが、教養部がなつかしい感じもして、ここ二回はプリントナシで講義してしまいました。むかしは、手ぶらで行って、思いついたことから話し始め、そのうちに理論構成して、一つのトピックから、考え方を深めるみたいな講義をよくしたものです。来年はミルズの社会学的想像力について講義するつもりなので、こういうわけにいかないような気もするし、逆にこういうふうにしないと伝わらないような気もいたしますです。
 で、本日はクセノス2回目。掲示板はあいかわらず楽しいですね。やっぱりこの時間帯のドラマは、お約束はエロなのでしょうか。「f r o m . まりちゃん (1月18日(木)15時59分)第1話みました!やっぱドラマ24でしょ!!私、親に内緒で見てます。だってちょっとHなんだもん〜!怒られちゃう(TOT)でも、本当にあったら怖いですよね。私もあんな風にラブラブになりたいな〜!!第2話も見逃せません!!お色気ムンムンでお願いします!」。つーか、今日日の若い子が、「お色気ムンムン」なんて言うのかね。wしかし、書き込みはこれ一本。「これって、エロやつなの??」というのもあるし、レスみたいにして「f r o m . タダノえろ助 (1月19日(金)21時11分)バリバリエロシ〜ンあるよ!!全裸もあったよ♪笑2ndハウスビデオの録ってた奴を親に見られてしまいました 泣」とあったのには、腹を抱えて笑ってしまいました。全裸なんてあったっけ?
 まあともかく、エロはあるにはあるし、それなりに釣りになっていることだけはたしかでしょうが、シャッター連射のようなウルトラ早回しで、スピードグラファーのような映像が疾走し、主人公がやたら走りまくり、そして妖しげなマスクの秘密倶楽部の宴という構図が、無理なく映像化されてサクッと提示されているのは、カッコ(・∀・)イイ!!と思うし、カメラワークや、BGM&音楽の力量とともに大注目ですよ。一戸奈美のやばさ、ドスがきいた後藤理沙ほか、今後の展開が楽しみです。
 むしろ、そちらが。筋立てがわけわかめだったのですが、「神」の書き込みではじめてわかりました。「見逃した方へf r o m . 神 (1月19日(金)21時08分)第1話はただ妻が失踪して、探しただけなんで2話からでも全然OKだと思うよ〜」。そうか、ただの疾走か。それだけならワシにもわかるよ。

 妻・早妃が失踪してから2週間が過ぎた。仕事に身の入らない直人は、しばらく休職することに。そんなある日、直人は親友の山崎から、小学校時代のクラスメイト・森下良一がひき逃げ事故で死亡したと聞かされる。しかも森下の妻も失踪中だったという。謎が深まる中、直人の部屋に吉野真理子という探偵が訪ねて来る。彼女はある人物の依頼で、小倉綾子について調査していた。綾子は早妃以外にも、戸籍を偽って結婚した女の証人になっていたのだ。綾子は一体何者か!?そんな中、山崎が偶然綾子を見つける。
http://www.tv-tokyo.co.jp/xenos/trailer.html

 エロ映像と幼なじみ映像と眼の悪戯が気みたいな映像がサブリミナルにちかちかして夢から覚める海東健で、始まり始まり。夢から覚めるというのが、一つのお約束になって行くのか。いきなりナイフ視察シーン@ブーツの人。裏から企む人の部屋の写真にある四人の一人が被害者。写真が人形のようなんだよね。一人は海東健。カシャカシャと連射する後藤のドスとやばい一戸奈美がめまぐるしく入れ替わり、幼なじみのぽちょのぱるおみとセクシャルバイオレットナンバーワン足して割ったできそこないみたいなの=小林且弥っつーんだっけ、が登場し、昔話。五年二組ィ〜ズ=被害者も奥さんが失踪しているのを知り、「共通点ありまくりぢゃん。まじやべぇとぢゃん」ぶっとぶ海東。そこへ後藤が登場して、調査結果を述べる。小倉綾子=佐野夏芽のにこやかで妖しげな表情ともに、奥さんの疑惑が深まってゆく。ッツーけど、筋立て自体は非常に強引なものがあり、そのわけわかめさを、映像の力でつなぎ合わせてゆく。しかし、「当たり前だのクラッカー」「きびしぃ〜」など、藤田まことネタ、財津一郎ネタまでいれて、ぢぢいのヤバサを表現するのはなんか意味があるのかね。なんかやばすぎるエロい時効警察のよう。
 カメラは単なる早回しだけでなく、アングルが斜めになったり、上になったり、下になったり、押したり、引いたり、動いたりと実にかまびすしく、低予算ながらキャストやなにかでおぎなっちゃってるところがすげぇかもしれないよな。秘密倶楽部クセノスムロツヨシ@ちょっと中川家の雰囲気もよいものがございますね。演出がきめ細かいでしょ。たぶん。それとも中川家の手柄?カブキ過ぎかもしれないが。そのあと退廃のマスクを写し、つれなくCFに移行する呼吸も、ありえないくらいハイセンス☆かも。クセノスのオークションのシーンで、おどけた黒衣装のあんちゃんが盛り上げるためにするパフォーマンスは、なんか上村一夫のマンガの一シーン――そのある登場人物――をみるようだ。ここに居酒屋で呑むしーんとなにやかにやがカシャカシャ入れ替わる。
 そして、トンネルのなかで、百眼のようなのに追われてわ〜〜〜で起きるシーン。これがポイントというかヒントだね。これがッポぃだけなのか、馬路ヒントなのか、おちょけているのか、ガチなのか、いまんところまったくわけわかめです。五年二組ィ〜ズも、何もかもここを通るし。ぷは〜〜っと起きて、顔を洗う。洗面器に顔をつけて、我慢。まるで次長課長河本か、野見隆明のごとし。四人をつけねらっているのがいて、一人やられて、みんな奥さんが失踪している。そして、保証人が一人いる。それが佐野夏芽だな。しかし、なんでチュッパチャップスなの?この辺すべてが、一つに収斂するようなものだったら、すごすぎるが。ふつうありえないよな。何かがわかるたびに、海東の記憶がよみがえり、白日夢のなかハッと我に返る。白日夢にもトンネルが出てくるのだ。
 で、また一人やられそうな雰囲気。犯人は、ブーツとミニスカ。でもさ、女の人とは限らないよな。と思ったら、女の人で、しかも被害者になる小学校の同級生が、ナンパされてその女の人と懇ろ・・・と思ったら、やっぱ被害者で空からふってくる。逝く同級生。また一人やられました。でもって、一人やられるたびに、妻の靴、オリエント工業などが、海東に送りつけられる。靴の箱には「333」。海東の部屋を監視しているところには、金井勇太がいて、でもって、なんと一戸奈美がいる。な、なんなんだぁ〜〜!
 よく考えるとめちゃくちゃなんだが、強引にそれをつないでゆく興趣はただならぬもごがございますね。クピドの悪戯虹玉のビデオが好調ということです。秋山と北川を久しぶりにみる。それにしても「北川弘美+バカ」でアクセスがあったが、どういうこっちゃい?