カンニング中島逝く

 昨日だったか、ちょっとテレビをつけたら、さくらと一郎が「昭和枯れすすき」をうたっていてぶっとび。ジコハサーンズみたいなやけくそな人たちが競って歌っていて、それが岸辺弟@沙悟浄林葉直子なんなんだろうこれはと思いつつ、さくらの哀調を帯びた高音ボーカルを聴くことができた。けど、これホンモノなの。だとしたらすごすぎるな。オリキュンは、なんかこれまでのとってだしみたいなかんじ。
 昨日から芸能人の訃報がいろいろ。岸田今日子といえば、安部公房文学作品@勅使河原ちう人も多いんだろうけど、われわれの世代ではまちがいなく「傷だらけの天使」であろう。そこには岸田森も出ていて、なんとも言えない雰囲気だった。カンニング中島は、回復したらしいと聞いていたわけだが、肺炎になる例も多いようだ。カンニング竹山は、キグルミを来て出てきて、「せいせいしたぜごるぁああ」というわけでもなく、号泣してみせるでもなく、沈痛な表情であった。中野の飲み屋とかで芸をやっていたキレ芸の借金まみれの芸人と総菜屋の雇われ店長が、虎の門かなんかに出てきて、目立ち始めた頃が思い出される。やめてもいつでも喰っていけるという雇われ店長は、貧乏芸人が通ると、ひょいとフライかなんかをおまけでくれたりしたというエピソードは、それを俗情とせせら笑うやさしさのかけらもないとりすました世界にときおり嘔吐感をもつのを禁じ得ない者には、とても大事なことのように思われた。
 カンニング竹山が速攻引退して、総菜屋の雇われ店長として生きていくのも一興だろうが、さすがにそれはないんだろうな。九州バージョン寺内貫太郎一家とかやったら面白い気もするが、まあそれはしょうもないよな。筆がのりすぎて、昨日は三時間睡眠になってしまった。で、ボーッとしながら、さだまさし「償い」を竹山バージョンにしようと思い、やってみたけど、そこそこ上手くできるわけだが、やはりちょっと不謹慎な気がしたので、ネットにはるのはやめておく。
 で、なんかみようと思ってビデオ屋に行く。結局『アンフェア』を借りてくる。これ最後までみて、もう一度ビデオを見ると、細部の描写がすごいものがある。最初テレビを見たときにはどんなに観察力があっても、絶対気づくわけのないようなところに思わぬところに伏線的な演技がある。モダチョキとか、アンドーとか、あとあの味のある定年間際の椰子とか、馬路やばいことになっている。しかし、篠原涼子っていつこんなになったんだ??むかしは『ギフト』なんかにでて、室井滋と手拍子明るく賑々しくハッスルハッスル♪、キムタコにゆきぉ〜と大馬鹿こいていたわけだ。そういうアホキャラかと思っていたのだが、よく考えてみると『輝く季節のなかで』などでは、クールな役もやっていたから、あながちアホキャラとも言えないかな。
 キムタコといえば、キムタクが、女子大に来たとゼミで大騒ぎになっていた。大学で撮影をしていたらしい。安住アナが登場したときは、キャンパス中が巨大な鬼ごっこみたいになり、安住がダッシュで逃げたらしいが、今度はロケのようだ。ッテイウカ、うちの建物はよほどのことがないと、こういう用途には絶対貸さないはずなんだけどな。前にも坂口憲二かなんかのドラマかなんかの依頼があったときは断ったらしいし。教員のほうも出演とかの場合は出演許可制だったんじゃなかたかな。 だから出ている先生は、教育番組みたいなのとか、そういうものが多かったんじゃなかっただろうか。