働くおっさんの夢

 おそくまで仕事して寝たんだけど、朝早く目が覚めてしまった。夢見が悪かった。働くおっさん劇場の野見が、ニッと笑って、三本の歯を剥き出しにして、はぁ〜〜〜はぁ〜〜〜とチョーキングして、笑うの。寝汗かいた。わはははははと、笑いながら起きた。そして自転車通勤。昔はちゃりんこをころがしていると、寒風が頬に吹きつけ、引き締まった気持になり、サイクリングサイクリンやっほ〜♪などと歌が出たものだが、最近は野見のチャリこぎが思い出され、真似してニッとしたりしている。目にとまったら、職質もののやばさかもしれない。大学に来て、シラバスを書き、ゼミのモチーフ「勉強しなければ自分はみつからない」。モロパクリなわけだが、なかなか言い得て妙、でもないか。w助手様に「むしろわれわれのほうが・・・」と、ヒリヒリするコメントをいただく。
 くりぃむナントカはまずはゴールデングラブSHOW。落ちてきた金を拾う。思い出すのは、松竹梅CF仕様映画の『長崎ぶらぶら節』。渡哲也が金ぶんなげるシーン。欲望丸出しで、拾う人びと。あるいはまた口角泡を飛ばしながら、つーかカニさんみたいに泡を吹きながら、早坂茂三がゆった一言「みんな大将の悪口言うけど、地方に選挙行って金ばらまくとみんなそこにまとわりつくんだよ。その辺わかってから物言えや」みたいな。そんなものと一刀両断にする進歩主義への愛は、実はそれなりにもっているのだけれども、なんで丸善の黒めがねと小理屈が似合うようにしか、ものが語られないのであろうか。なんてことはどーでもいいけどさ、ともかくはじまりはじまり。さりげなく、和希沙也が出ているけど、拝み屋のプロモーションってわけでもないのかな。しかし、100万円寄付ってなによ??
 大木アナvs前田アナ。ぶっちしまくりの大木優紀アナの穴埋めをしている前田アナが、レギュラーを狙って仕掛けた勝負。要するに二人がすべりとか、ボケにフォローを入れるというフォロー合戦なんだな。一番笑ったのは、シモネタというお題で、「すかしっペ」と言ったら、大木ちゃんがマジ絶句。しばらくしゃべれないの。ドッキリのときのシワシワ上田状態に接近。ここから気を取り直したトークに笑う。っつーか、ほんとにこんばんみの親戚なのかよっつーかんじ。次長課長井上=一番モテモテ芸人@誰と結婚するんだろうの無造作なツッコミ芸が冴えわたっていた。
 次長課長河本「朝のニュースが読めるのがアナウンサー。大木ちゃんは読める。しかし前田ちゃんは読めないだろ」。前田「読んでるよ。BS☆」。河本「BSで2−3人の人に見てもらってるだけだろ」。ナンツーか、前田はベタにバラエティだよな。
 勝負は前田の勝ちだが、アシスタント交代にはならないみたいだ。まあたしかに、前田はべたにおちょけていて、特にいじっても面白くねぇもンな。大木ちゃんはぶっちするし、カオがマジだし、スカしっぺで絶句するくらいの人ではあるものの、上田しわしわや、素の暴言など、計り知れないものがありますから。この番組でも、「この番組愛しているから」と、異次元の切れ味をみせていた。
 このあと小向のドラマを録画で見る。なにかと思ったら、人権週間の啓発ドラマ。あの熊本の温泉で宿泊拒否事件のことを描いたもの。楽勝だからと、ハンセン病について考える講義をとった椰子のドラマ。私はかなり本を読んでいるし、同僚の人たちと草津にも行ったのだが、いろいろ学ぶことはあった。

「望郷の窓 〜病(やまい)と差別の真実」
12月2日(土)午後4時〜4時55分 テレビ東京にて
 「望郷の窓 〜病(やまい)と差別の真実」
主演 小向美奈子 下條アトム 大島さと子 尾美としのり

 ドラマというよりは、非常に説明的につくっているというか、説明をドラマ仕立てにしたという感じではあったが、わかりやすいものではあった。望郷ということで思い出したのは、遠藤周作原作・熊井啓監督の「愛する」。最初はだらだらしているなぁくらいにしか思わなかったが、最後の最後で故郷の海岸で絶叫するシーンは、もの凄いものがある。高校時代に愛読した『わたしが・棄てた・女』が原作というのはかなり驚いたのだが。