フレンチシェフの介護食

 カメのあとは、女子バレーのMVPでケチがつき通しだったTBSだけれども、まあうちの実家の場合は、笑点をみてから、TBSというのが、ぴんぽんぱんのおねーさんとケコーンした東大ラグビー部出身のジャーナリスト料治直矢さん、のちに大学教員になった田畑光永さんなどが、ほとんど日曜六時とは思えないようなスジ者な面構えで、報道のTBSという名声をほしいままにしていたころからの決まりなのである。いつもはBGMみたいに、さんまちゃんのからくりまでのつなぎくらいにしか思っていなかった、「夢の扉」という番組だけど、今日は思わず魅入ってしまった。

 平均寿命82歳、世界に誇る長寿の国、日本。全人口の4人に一人が65歳以上の超・高齢化社会です。その中で、介護が必要とされるお年寄りは500万人以上と言われています。その方々の健康のカギを握るのが食事、即ち介護食になります。介護食は喉に詰まらないようにドロドロの状態が普通です。しかし、その介護食を楽しめるようにしようと開発している人がいます、フレンチシェフの多田鐸介氏です。高齢者の方たちに食べたいと思える介護食を試行錯誤しながら作る姿を紹介します。果たして、高齢者の方たちに笑顔を取り戻す食事は完成するのでしょうか。★マイゴール…介護食に革命を起こし笑顔があふれる 高齢化社会にしたい。
http://www.tbs.co.jp/yumetobi/backnumber/20061119.html

 ミキサー食に萎え萎えというのは、うちのバカ親も知っていて、わいわいがやがやかまびすしかったのだが、カレーの煮付けがケーキみたいにして出てきて、味わいがモノホンだったというあたりから見入った。一流シェフがつくるミキサー食。刺身やステーキにも挑戦。楽しい老後。そんなことをしたくて、サブカルチャーなんてことを学びはじめたんだよなぁ。などと、ちょっとした感慨に浸る。
 本日の功名が辻。いよいよ土佐入りなわけで、香川照之のどうなるべ?という台詞で番組開始。たしかに、桂浜ホロコーストは一つの注目でしょう。二百人以上打ち首、塩漬けをどう描くかは、クピドの悪戯で、むっちゃんが顔○するかより興味あるよ。で、番組に入るなり、前回のセピアカラーの憂鬱はどこぞとばかりに、一本槍「二十万石」と習字。千代は、「あ〜、カツオ喰いてぇ」とまるでトリックの山田状態。朴念仁「ようやく秀吉ちゃんにもわからんかったワシの器量が徳川様に見出されたのよ」と有頂天ホテル。千代は寧々にチクル。寧々「器量!わははははははは」。朴念仁「うちには天運がついている、鉄砲の弾もよけてとおるよ」。千代。またチクル。天運じゃなく天狗ぢゃね?というのかと思ったら、「男はそんなもの。オーバカになるんだけどさ、見捨てないで、見届けてやれや」。

一国を与えられてから一豊(上川隆也)が変わったように千代(仲間由紀恵)は感じる。一豊は焦っていた。土佐平定が遅れれば、家康(西田敏行)に召し上げられるかもしれぬ。一領具足と呼ばれる領民が反乱を起こしている土佐へ、康豊(玉木宏)が先発、ようやく土佐へ渡る千代と一豊。六平太(香川照之)は土佐平定の困難さを予期し、命を賭けて千代を守ろうと心中に期す。しかし千代が一領具足の放った銃弾に倒れる。(やふうTV欄より)

 井伊直政「福島かなんかにやらせれば、一気に平定するんじゃないっすか」。たぬきおやぢ「あふぉ、福島とか加藤とかだと、秀吉ちゃんの忠臣だから信用できねぇぢゃん。だから、毛利、黒田、島津の防波堤に一本槍を使う、あの忠義、実直、律儀はまだまた使える」。火花を散らす寧々と淀。「徳川には天下はやらねぇよ」「バカな女ぢゃ」。
 六平太が一領具足について下調べをしたのを千代に語る。いよいよ一領具足「新しい領主は不要じゃきぃ」。おおなつかしい高知弁。策略は離間の計。重臣を説き伏せる。「主人コロされるよ」。でもって、「すまぬ!」とかゆって、重臣たちが一領具足を成敗。やっと浦戸入り。っつーか、これだけ?これだけ?「いいよ」「いいよ」「松本伊代」とはいかないよな。正面から描出して、セピアにむなすぃというのか、はたまた誰かの恋愛話かなんかでまぶすのかとか、裏技で秀吉が臭い息かなんかを吐きによみがえるとか、そんなことがあるかと思ったんだけど、そうでもなかった。
 で、大阪の猪八戒に報告に行った山内兄弟に対し、一豊ちきんぢぢい呼ばわりで笑いものに。なんだかんだで、土佐に行くことになり、寧々に挨拶に行きばいばい。そこに香川照之登場。「召し抱えてくれよ。秀頼を毛利かつぐかもしれねぇよ。土佐に行くことになったのは、黒田、島津を牽制するためだよ。土佐の平定のために俺を使ってくれよ」。つーか、まだホロコースト前で、この人が汚れ役をするってこと??六平太、千代の父を貫いた弾丸に誓う。BGMマカロニウエスタン調。船は土佐に向かう。んでもって、築城街づくりの話に。
 六平太はここで水をかけるように、「強攻策。武士の身分を取り上げ、つくりとりダメダメにして、年貢も取る。やなやつはでてゆけ。最初が肝心」。政治ってそんなもんなんだろうけどな。くだんないよな。しかし、六平太は確信犯的にそれを実行する。ホロコーストの問題は来週なんだということは、予告でわかった。セピアの映像に、人間存在のあほらしさが歌舞いている。問い詰められた六平太のチョーキングが傑作「これでいいのだ」。バカボンのぱぱかっつーの。