おもちちゃんwith クピドの悪戯

 Chimpan News Channelにおいて一瞬の光芒を放ち、インパクト芸人どころではないはかなさを楽しくみせてくれた有馬おもちちゃんですが、そのリングネームといいまだまだ消えるには惜しいものがございます。要するに、有馬さんちの人が「月がぁ〜♪でったでぇたぁ〜♪月がぁ〜でたぁ〜〜〜あ、もちもち♪」とやるのにあわせて、手拍子をするワンコというだけのことなのに、妙に印象に残るのであります。
 しかし、悲しいことにこれ以上の発展性がないのは、波田陽区のごとしで、そこがまた刹那でいいってこともあるんでしょう。これが、昔の見せ物なら、いろいろやったでしょうね。坂本九ちゃんでもちもちとかゆって、「幸せなら手を叩こう♪もちもち♪」とか、あるいは「レッツキッス照れないで、あ、もちもち♪」とか、有馬さんちの人が歌舞伎まくるとか、あるいは大阪バージョンで、「河内生まれのぉ〜〜風来坊ぉぉわぁ〜〜、あ、もちもち♪」とか。しかし、考えてみるとなんでもできるんすね、「・・・さんさはででれこでん、あ、もちもち♪」「萌える萌えろ萌えろフレームフレームフレーム、あ、もちもち♪」「あ、あ、あいらいく演歌、もちもち♪」「ぼぉ〜んとぅびわいるど、あ、もちもち♪」「えきぞちっくじゃぺーん、あ、もちもち♪」。まあしかし、あまりやりすぎると、虐待だろうしね。「借りすぎにご注意、あ、もちもち♪」は、叱られるだろうしね。w
 で、もちもちついでに言えば、最近コンビニ他のレジ横でやたら目立つものに、「きなこもち」というチョコがあって、なかにおもちちゃんが入っていて、もちもちしているのと同時に、ちょっときなこパウダリングなケホケホ感があり、その舌触りにちょっときな粉風味のチョコが馴染むさまは、ガジェットめかしたお菓子の五月みどり@20年前やぁ〜〜というカンジなのですけれども、実にマイウーで、毎食後のささやかな自損行為として、食べていたのですよ。成蹊大学売店なんかは、箱が三段重ねであって、すげぇ売れているんだなぁと思っておりましたところ、ゼミでこの話題になり、もの凄くみんな喰っていて、あるゼミ生の友だちなどは、箱買いしたというので、「あんなもの一箱喰ったらはなぢものだろ」とゆったら、分けて喰うだけだそうで、なぁんだとがっかりしたのです。
 で、もちもちと言えば、クビドの悪戯でありますが、この病気を背負うものがなにがクピドの悪戯なのかいまいちわからないものの、むっちゃんをめぐる三角形はますます明確になり、入りのプレゼンでは、ますます化粧がわけわかんねぇことにあっていく地味な事務職員がリビドーをたぎらせ、他方奔放にウチウチのねえさんのほうが愛があればエアセックスもいらねぇよという構図のなかで、まったくin vainに玉を出しまくる生き物と化したむっちゃんが、うぉ〜とかいいながら、葛藤する様は、図式的とかゆうのを超えて、笑えるものがあり、妙に暑苦しいメイクに峻立する立派な鼻は、実におちょけたアレゴリア2ぢゃねぇかっつーかんじでございますね。そして、クマみたいなメイクをした小川奈那がうめき声をチョーキングするみたいにジェラシーをたぎらすのが笑えます。
 いきなり純情腐女子が、白いブラウスで登場。元同級生と葬式逝っていたと言うむっちゃんに言われ、い!?とした、潤んだ目とピュアな表情に歯がみしたみたいな微妙さは、実に細かいっすね。わたしって、わたしって、と、白いブラウスで言いつつ、しかし、マグマのような情念がたぎっている健啖なビジリーも、微妙なバランスでよいものがございますね。むっちゃん、ここでヅカぢゃね?というような様式美で、やさしくベゼ、そこでビジリー「もっといっぱい」。むっちゃんためらいつつも、場面は「郵便配達は二度ベルをならす」のジャック・ニコルソンか、はたまた「最後の晩餐」のマストロヤンニかっつーぅほどの熱烈さで、はぐべぜ。ってこれはもう、農耕民族ぢゃねぇと思うよ。むっちゃんは、こういうときいつも狼少年に変身し、そして無駄にポトリ、あああああと、あと、なんこだっけ??という、なさけねぇ生き物ぶりを噛みしめるという、べたなドラマトゥルギーも、ここまでストレートにやられるとさからえないものがありますね。
 CF後場面チェンジかと思ったら、まだまだ・・・と思ったら、ヤカン頭のおやぢが登場して、やっと終わる。「旅行したいな☆」。ここで、北川登場。イケイケな純情で、いい女風のねえさんをベタに演ずる。そこで、むっちゃん「あれ」とか指示語を駆使して、神経逆撫でトーク。「旅行いくっす」「おめえどうさだのくせになかなかやるぢゃん」。でもって、「笑いすぎたあと、ふと気が抜けて、指でもてあそぶ、カクテルグラス」(豊島たずみ)な北川。そこで、川島なお美とカウンセリングするむっちゃん。なにを気にしているのかと思ったら、「いざ行為に及んで、虹玉出して大丈夫っすか?」「まぢ大丈夫?まぢ」。ほんまに、バカやろうな逝ってよし状態。わはははは。ここで、ローリングストーズかなんかがながれて、むっちゃんがミック・ジャガーのようにカクカクしたら大笑いだったろうけど、そこまではしないみたいね。しかし、CF大杉。
 で、むっちゃんたち二人は旅に。可憐に野原を走り回りあっちゅうまに夕方に。ねぇさん、また積極的に・・・。実に粘着的。他方北川は、不倫相手にバイバイしようとする。「全力じゃないとやだ」。要するにこれが、いわゆる一つのドラマの焦点だっつーことですね。サイテーの相手は、ここで暴力。怪我して、血を流しながら、男にかっちょよくオトシマエをつける。マカロニウエスタン仕様の歌舞伎まくりBGM。と思ったら、「いよいよか、わくわく」と、ムードンコ12個入りを開き「ワシはあと三回だけ」とか言いながら、三個切りはなす。これは虹玉プロテクターなんすね。わははははは。ここで、北川に青白くしかし可憐にジェラシーをたぎらす「やっちゃう?」×2登場。これもすげぇメイク。怪我の手当をしてやるのが、また(・∀・)イイ!!かんじ。他方いよいよスタンバイ、っつーか、ミサイルロックしちゃったむっちゃんたち。北川「残りの玉はみんな好きな人に使うダゼ」。ある意味すごいよね。一応ラブシーン。どう猛に交わる。ねえさん突然「痛てぇ!」。まぢと思ったら、頭うっただけ。遊びすぎだぜ、脚本家と思ったら、いきなり事後。ここで、ポロリ。むっちゃん「あ!」。要するにプロテクターは、ブレイクされちまってことですね。ウルトラくだらないといえばくだらないが、やろうとしていることはわかるよ。「今宵の悪戯はここまで」。げらげら。で、ちゃんちゃん。