GPA制度ができたときに、今すぐとは言わないが、そのうち相対評価にして、かつ評価基準ということを決めていきましょうみたいなメッセージが、さりげなくなげかけられてきた。教員評価もあるわけだし、シラバスもできた。自己点検にFDと、もう外堀はうめちゃいますた状態。そこで飛び出したのが全大学教員を対象とした研修の義務化。無料で受けられたらいいなと思う研修がないことはないんだ。たとえば、英語で講義をしたり、論文を書いたりすることがうまくなるように訓練を受けたいという気持ちがないと言ったら嘘になる。統計数理研究所の講座のポスターをみるたびに講座が授業と重なって受けられないことを残念に思ってきた。これからは社会調査の研修も始まるみたいだ。プレゼン方法もいろいろ知りたい。いろんな教育実践がチェックできるようになると(・∀・)イイ!!と思うし、法則化までは無理にしても、テキストごとの教案や副教材の知識を共有できたらよいだろうなとは思う。けどね・・・。なんかね・・・。どーでもいいけど、教科書検定になったらさ、オレたちライブハウスで作品販売するしかないのは困っちゃうぜ。で、日曜日は功名が辻なわけですが、ガラシャの巻でもなさそうです。
一豊(上川隆也)は家康(西田敏行)に、胸中について率直に吐露する。「じっくりと迷いなされ」と家康。瞬間、一豊の心はかすかに徳川寄りに。同じころ、大坂城に入った三成(中村橋之助)は、大坂に残る諸侯の妻を人質とすべく書状を発する。千代(仲間由紀恵)はとっさに、その書状を開封せずに一豊に届けようと、一豊に宛てた文を笠に編み込み、使者を送り出す。自らは、大坂から逃れるようガラシャ(長谷川京子)を説得するが、死を選んだガラシャは家臣の薙刀を胸に受け絶命。そして一豊は、千代からの文を読み、家康に従うことを決意する……。(やふうテレビさいとより)
淀も光成も家康も、一豊がどうするか注目している。千代「迷っているよ」淀「そっかぁ」という前回のわかりやすいやりとりがあったわけだが、ともかく朴念仁の一本槍は、あらゆる聡明な知性でも届かないものを射抜く。って、こりゃあ、室生犀星のこけの一発のぱくりじゃんかな。w龍之介は九分九厘命中する、犀星は九分九厘はずす。でも犀星がぶっぱたいた一発は誰もぶっぱたけない。みたいな。まあさ、院生時代も、黄昏研究者化している今も、この一発逆転のお話は、吉田秀和の「セザール・フランクの勝利」とともに、弱い自分の励ましとして、くりかえし味読してきたんだよな。後者もいいんだよ。サンサーンスの才気なんてなんちゃらないとかゲラゲラしながらも、教会の奥でうだつのあがらない暮らしをしていたフランクが、最晩年にねらい澄ましたように、各ジャンルにひとつずつ、歴史に残るような、古典的様式ガッツリの曲を遺したという話。M2の秋に人生捨てて、ぼろクズのようになっていたD2のときに読んで、鳥肌が立つのを思い出す。
- 作者: 吉田秀和
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- 発売日: 1999/06
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