攻め続けるサル

 さすがに疲れたからゆっくり寝ようと思ったのだが、生活リズムが勤勉になっているので、10時に起きてしまった。とりあえず着替えて、ブランチを食いにでかける。岡大近くのチャイヤでカルダモンアイスチャイとカリーでも喰うべかと思うも、だるくなったので、けっきょくおよべでうどん。こし、麺のうま味と香りにくわえて、舌触りがひゅるひゅるしてきて、すごいことになってきているのは、前にも言いましたが、マジ美味い。こういうのはさ、気取った汁で喰うより、残虐なまでに汁が濁るようなもの、たとえば卵とタマネギとかでぐちゃぐちゃになっちゃうようなのとか、天とじとかで喰うべきだよなぁとか、勝手なこと考えて、親子にする。野菜が豊富で、タマネギぎんぎんなのだけど、うどんはそれでもうまかった。その後日限地蔵大雲寺に行く。お百度を踏んでいる人がいた。親父一人でやっているのかと思ったら、親子と小さな息子と娘の一家でやっている。回るたびに棒を一本ずつおいていく。小さな子供も顔は馬路だった。
 そのあと吉備路か、あるいは岡山港までをちゃりで走ろうと思っていたのだが、天気が悪い。なら尾道まで中井正一のことを調べに行くかとも思ったが、疲れていたので結局稲荷山健康ランドへ。吉備路を、オレンジレンジを爆音でならして、五十がらみのおやぢがいくのは、ぶるうすだよなぁと、一人悦にいる私。w 昨日調べたんだよね。オレンジレンジ。「好きな人にはすてきな人気バンド。アンチな人には邪悪なパクりバンド」と言うのには笑った。動画も検索したら出てきた。UKろっくすたあ。はじめてみたけど、笑うね。Detroit7レフティのねえさんも池袋あたりの裏通りが似合うだるだる感だが、このあんちゃんたちも、その辺のストリートでうだうだやっていてもおかしくない感じで、しかもそれがかわりばんこに歌う。
 健康ランドは、昔に比べると混み合ってないかもしれないが、それなりの人の入りだ。環境にやさしい水圧式のエレベーターがついていて、二階への移動が楽になっていた。薬湯はあいかわらずのヒリヒリ感で、ガキたちが親にだまされて入れられるといういつもの風景が繰り広げられている。きゃんたまが痛いと飛び跳ねるちびっ子たち。ちっこい女の子もいっしょにやっていて、お客さんたち爆笑。痛くない入り方としては、サウナの水風呂で下半身を十分に冷やす。手も十分冷やして、それをあてがってプロテクトする。出た後は水風呂で十分冷やす。これで痛くないよ。38℃なんだけど、汗が噴き出す。こった肩もほぐれた。マッサージ仕様かと思ったが、マシンでいいのがあったので、500円分やったら、かなりほぐれたのでそれだけにした。夕飯は、洋食のオリアン。トマトスープはともかく美味い。一回これを二人前とか、三人前とか言ってみたくて、今日は二人前プラス軽いものと思っていたのだが、勇気がなくてできなかった。店も広いしゆっくりできる。今日はヒラメのフライがあったので食べた。十年以上ぶりかな。昔は毎週喰っていたんだけど。で、功名が辻

秀吉(柄本明)と淀(永作博美)の子・鶴松が急逝、淀は寧々(浅野ゆう子)による毒殺を疑い、寧々はこれを否定、千代(仲間由紀恵)に豊臣の跡取り・秀次(成宮寛貴)を盛り立てるよう告げる。秀吉は明へ討ち入りを宣言、秀次へ関白を譲り留守居の総大将とした。秀次付きの一豊(上川隆也)は出陣かなわず、槍働きの機会を逸し落胆。一方、家康(西田敏行)は出兵を固辞、若き関白・秀次を持ち上げ豊臣の分断を謀る。
http://tv.yahoo.co.jp/tv_show/nhk/komyo/

 鶴松逝く。秀吉ちゃん完璧にてんぱって、演技に歯止めがきかねぇの。ふぇ〜〜んと泣く秀吉。わ〜ちょんまげ切っちゃった。みんなきっちゃうの「それがしも」「それがしも」と祭り状態。ほんまかいな。寧々と千代の会話。光成+近江衆=謀殺ぢゃあああ。とまあ、近江VS尾張の図式さりげなく提示。秀次よろしこっつーことなのね。茶々ぶち切れている。なんかさ、ここはむかつくっていう部分と、逝ってよしという狂気がぎらぎら押さえがたく光っているみたいになるはずだと思っていたので意外。またガキ産めば北の政所を見返せると言われ、「そうかもね」と表情を作る永作博美でございました。秀吉「明を攻める!」。人間こうなったら終わりだよな。
 一応つきあってちょんまげ切ったみたいな一豊ちゃん。「わしもどこまでもいく・・」はいいけど、「天竺まで逝く」というのは気合いはいりすぎ。家康はいかねぇよと言う千代、そして「逝くもんか」という猪八戒「サル関白様は淀君に分別を抜かれたかな」。家来「まことに」。ちょけるだけじゃなく、ちゃんと文書いて秀吉にけじめとる。秀吉「どっちが長く生きるかっつーこと」。寧々に言われて、関白譲る。
 関白に会いに来る猪八戒。ほめまくり。秀次えびす顔。あちゃ〜〜。あほや。まあしかし、千代に源氏物語写筆プレゼントしたりして、なかなかいい椰子なわけだが、学問で秀吉に対抗して天下を作るなどと言うので、千代暗い顔。一豊一家は武芸の稽古、朴念仁は学問の修行。律儀にやるってこと。ここでけしかける千代「おめぇこれで終わるのかよ。掛川五万石で終わる人じゃねぇだろ。槍を使わないで功名たてるのがこれからの時代だぜ。それには人心をつかむんだよ。とりあえず太閤のこころをつかみ、秀次に教えてやれよ」。朴念仁「ワシ苦手」千代「得手不得手じゃないよ。やらなければなりませぬ。やってみろよ。あんたなんらできるからさ」。
 茶々。光成に渡る??っつかありえねぇだろ。こんなの。w サルへの復讐が、なんか、なんつーか教育ママチックになってませんかみたいな。どこか可愛らしい部分を描こうとしたのかもしれないけど、なんかもっとビシッとして欲しいというのは、まあ好みの違いだろうね。一方寧々「明を攻めたのはてんぱったんじゃねえんだよ。敵つくって領地奪って褒美を与えないと家来が背くんじゃないかと不安なんだよ。百姓出身で、なりあがりで、褒美やるくらいしかしんじてもらえないやつなんだよ。だれもしんじられないんだよ。譜代の家臣のぞいては。もう誰もサルをとめられないよ」と、菅井きんに言う。日が射して、なすがうつって、「サルに喰わして」で、やっぱこれで逝くんだろうなぁと思ったら、「いい風ぢゃ」でなすび=死。逝った。なんかさあ、アレゴリーなんて使おうと思えば使えるけど、この番組はブロークンにやるのがこの番組の逝き方なんだよっつーことですが、もうサルの演技は誰もとめられない。
 最後に六平太登場。「10年ぶりだな」と香川照之。海の向こうに行っていたらしい。「秀吉は負けるぞ。一豊留守番でよかったな。逝ってたら死んでたぜ。強すぎるよ。豊臣が続くと思うな。家康、北の政所、淀をみろ。みんな虚と実を行き来して生きている。これからの戦はみえないいくさだ。かけひきだ。よいか」。そんなことすべて千代は和漢照るぢゃねぇかよと思ったら、鋭い一言「情にとらわれちゃだめだぞ」。そうなんだよな。そこがまぢぃんだよ。うんうんと思った、情に弱い人々はいたでしょう。私は仕事的にはやさしさのかけらもないところで生きてきたので、やはり情に弱いところはある。みんなそうかもしれないけどさ。で、妊娠しまくりの淀。「できますたぞ!」。秀吉「まぢ!?」。黒田「太閤ちゃん、おぼえねぇの?」。秀吉「・・・あるぅ〜〜〜わお!」わははははは。跡継ぎできたのに空気読めない秀次の運命は、「これからの人」じゃないという不吉を暗示しているわけだな。千代はガキの産着をつくれと言われる。さすがの朴念仁も不吉を感じている。