「ふつうが一番」

 日曜日の元町プールは鬼混んでいるかと思ったら、涼しくなっていることもあり、わりにすいていた。元町プールの下のところにあるラーメン屋の店構えが、ちょっとニューウェーブ系で、塩ラーメン一本みたいなところがぐぐっと押し出されていて、美味そうだと思い、一度食べてみるかと思っていたら、先週V6の「ランキング予想バトル」でぶっちぎりの一位で、カモのスープが鬼うまいみたいに出演者が萌え萌えで、石原良純までもが馬路?やばいよこれ、みたいな絶賛で、鬼の佐野も逝ってよしな判定になり、こりゃあもう当分いけないなと思っていたら、案の定ものすごいならびかただった。本丸亭ッテいうんだけど、厚木の店といっしょなのかな??
 しょうがないから北京飯店でアンマンを買って食べる。私はここの饅頭が好きだ。北京ダックの店だから、花巻がまずいわけがない、ということは饅頭もうまいだろうと勝手に思っているだけで、根拠はない。皮が分厚くて、発酵がきいていて、実に味わい深い。そういうのが嫌いな人の口には合わないだろう。江戸清のふわふわほかほかがすきだと、なんだよこの皮はってことになるんじゃないか。翠香園のお菓子や饅頭は有名だし、湖南は菓子とかだけにしちゃったくらいだし、あといろいろあって語り尽くせない。若い頃ならば、二年くらいかけて全部喰ったと思うけどね。w 安楽園の花巻は、実に美味いものがあった。料理もうまいけど。で、饅頭もうまいと思うんだけど、最近いかないし、食べたことがない。一度食べてみたいものである。
 でもって饅頭喰いながら歩いていた。BGMは、ELTの新譜。こういうときはねやっぱELTだよね。ドリカムの初期のアルバムのジャケツのように軽快に街をあるく。と、ガキが「ブタがブタマン喰ってる」と指さしやがった。ギロっとみるわし。焦る親は、ガキの口をふさぐも、目が合うと親も笑いだしやがった。ガキ「共食いぢゃが」。周りもウケまくっていました。オチがないけどさ、なんかこれって、松屋の「ブタ一丁」のネタに似ているよな。つくりじゃないのが、爆(´・ω・`)ショボーン。かえって、ゆうちゅうぶでみつけたちそこ音頭アカペラ熱唱三上翔子をみる。てめえのことを「漏れ」とか言いつつエッジ立ちまくりの図に大笑い。この人カントクなんだな。ぶっとびだよ。さて、子妙が辻。

第34回「聚楽第行幸」(8月27日放送分)
千代(仲間由紀恵)は屋敷の前に捨てられていた赤子を自ら育てることにする。帝の聚楽第行幸(じゅらくていぎょうこう)で、一豊(上川隆也)は世話役を三成(中村橋之助)と懸命に務め、寧々(浅野ゆう子)に命じられ千代が縫った打掛は帝に賞賛される。そして茶々(永作博美)が男児を出産、秀次(成宮寛貴)に随い祝いに訪れた一豊は、豊臣家の跡取りができたと言わんばかりの秀吉(柄本明)の言葉に危惧を覚えた。これまで跡目は秀次とされてきたはずだが…。
http://tv.yahoo.co.jp/tv_show/nhk/komyo/story/index.html

 捨て子をひろう千代。生まれ変わりだから、育てると大喜びの千代。これって出家して、千代が老後頼る椰子やろ。「人は素性ではございません、関白殿下をごらんなさい」。寧々こええよ。めだかといい、これといい、元アイドルとは思えない鬼迫力。茶々歌舞伎まくる。気合い入っているよな。そーいや、昔のゼミの椰子は、「流しビナ」と悪口ゆっていたっけ。弱点を知る方法として、これ以上のものはねぇよな。しかし、女と女の怨念が火花散らすの図、そのあとオーバーアクションで「くやちい」と言う北の政所。昔のNHKでは考えられないわかりやすい演出。わははは。
 そのあと捨て子をめぐる団らん。「旦那様」乱発している。やっぱりこれがキメぜりふなのかね。怨み屋本舗の「しかるべく」のほうがかっちょいいけどな。 聚楽第で帝の接待頼まれた朴念仁の一豊ちゃん。「わしは貴族も光成もにがてじゃ」「なにをゆっているのかわからんでおぢゃるぞ」。わははははは。「おじゃる」とは、これは悪戯がすぎますぞ、大石静どの。わはははは。浅野内匠頭のような一豊ちゃんだが、すなおなのがとりえ。医龍の伊集院のようなものかな。w そして、光成ちゃんはそんなに意地悪くもない。「すなおが一番」。うんちくのかましどころでござるな。
 北の政所が秀吉ちゃんの肩を揉み揉み。時々怨念こめてショルダークロウ。「いてぇ!」などと秀吉は言いつつ、政略密談は一応この二人でしてたりして、なんかさ、このごろ時々思うんだけど、大石静さんはそこそこボケてみせて、ツッコミどころつくりまくっているみたいなところはあるのかなぁと思わないこともない。一豊が腹筋しているし。しかし、何万石もらったとか、なんつーかサラリーマン出世物語っつーか、ぼんちゃんこと高島忠夫さんの三等重役のようなかんじでございますね。w けっこうあのドラマ好きだったよなぁ。しかし、帝が来るのにぶっちして腹筋しているのにはワロタ。この窮地をすくったのが、千代の着物というオチ。これみて全国で一人くらい着物縫って上司にもってゆく人とかいるのかなあとか思うと笑っちゃったよ。そーいや、親が警察学校の教官してたころ、教え子の親御さんが九州から布団だとか、蚊帳だとかおくってくれて、心のこもり方に感謝しつつも、なんとなく天然ボケであるなぁと思っていたのだが、「寒い冬に」と母親に腰巻き送ってきた時にはさすがに一同で笑いますた。
 でもって、ガキができて、秀次まぢやべー状態。秀吉有頂天ホテル。黒田かんべえ引退してバックレしようと思ったら、秀吉「だめ」。官兵衛爆(´・ω・`)ショボーン。「ふつうが一番」という実感を、千代が拾い子を抱いて街を楽しげにいくかたちで表現している。これは、ドラマのラストまでを照らし出すシーンなのだろう。