ハンカチ王子

 早稲田実業の斉藤フィーバーは、ものすごいことになっていて、ついにハンカチ王子が暴走し始めている。ワイドショーの突撃インタビューでは、「どうやってハンカチを使うのですか?」という噴飯ものの質問まで飛び出していたが、斉藤佑樹投手は「こうやっておって、今ポケットはありませんがここにしまって、こうやってだして・・・」と説明していたので、感心した。大人だ。そして聡明だ。こんな椰子が、引き分け試合の最終回に闘志を前面に出して、青白く萌え、150キロ近い球をびゅんびゅんなげたと思うと、あらためて鳥肌ものだなと思った。今日の西武松坂大輔は気合い入ってたからなぁ。
 しかし、ハンカチ王子にはぶっとびだ。もし小学校時代なら、「さあ皆さん、ハンカチはきちんとおって、きれいに使いましょう。特にいなくんね」などと言われたことだろう。私はタオルの手ぬぐいを土方のおっちゃんたちみたいに、ケツポケに入れたり、首に巻いたりしていた。タオル依存症じゃないのに、すげぇ汚かった。時々ぬらして鞭ごっこなどをして、怒られたりした。タオルの手ぬぐいならまだいい方で、袖口やシャツの裾で手を拭いたり、鼻かんだりめちゃくちゃだった。当時も東京や鎌倉の方の一流中学に進学する優等生などは、ハンカチ王子が多かった。だからトラウマなのだ。
 おとなになってからも、おしぼりで顔を拭いて、いやがられたよなぁ。怒られればやりたくなるわけだけどさ。w 学生のコンパでも笑われた「きさまらもやりゃーいーぢゃん」とかゆったら、「たちまちすっぴんだよ」と言われ、わははははだった。何度も話すが、西原理恵子のおとうさんはおしぼりで歯茎を拭いたらしい。そこまでいってホンモノとか言われたら、返す言葉はない。
 それにしても、大阪のメーカーはなかなか懐が深いというか、興奮状況でハンカチ再生産ということにはならないみたいね。高校生と独占契約というわけにはいかないだろうが、一方的に「ハンカチ王子」を商標登録しちゃったりさ、それがあつかましいなら「王子のハンカチ」とかね。プロ野球に広め、さらにはバレンタインデー並の市場開発をする。それなりの熟達した裁縫技術のものに限定して、さらには教育現場でハンカチをとかいって、各地の学校で営業して、高野連にも売り込み、さらには野球のみならず、プレミアム限定品などで今治とかの町おこしまで、さらにはファッションにまでなり、霊媒者が気合い入れたハンカチとか・・・などと妄想がふくらんでも不思議じゃないんだけどね。社長すっとぼけている。何も考えていないわけないだろう。ここのところ株でもうけている人はいるんだろうな。一年ゼミでやっている株式ゲームというのをまぜてもらおうかな。w
 ちなみに私は、この機会に似たようなタオルを買って、新学期の授業に備えるような先生をけっして嫌いではない。それに無邪気に反応する生徒もいいものだ。