おひるのレポゼ/怨み屋メモ

 執筆はけっこう快調だ。やはりポイントはよく寝ることと、起き抜けに適度にものを食べて、糖分を脳に補給して数時間仕事に没頭することだと思う。ある程度ここでノリノリモードをつくってくると、疲れたときもペースが落ちないのである。眠くなるとビデオとかみて寝てしまいたくなる深夜でも、さくさく筆が進めば覚醒モードになり、もうエヴァンゲリオンすたんびーと状態となる。一気に数章殴り書き。分担分あと少しで終わる。もちろんこれは下書きだ。全体をざくざくかいておき、論点や、図式や、論理回しや、事例やなにやかや、話が千々に乱れる要因となるものをサティスティックに削り取り、リファインしてゆく。読み手の問題を考えると、入り組んだ論理回しをすることはせず、単純化し、しつこいくらいにポイントをくりかえす必要がある。
 お昼は「おひるのルポゼ」というところで食べた。お店の名前は、フランス語書きのルポゼである。吉祥寺の家具屋のしらいしビル=KSビルの地下にある。その昔、中央線で吉祥寺を通るたびにもてない男の劣情をかき立てたホテルニューヨークの自由の女神を中央線から見えなくしてくれたビルである。w 前を通ると日替わり弁当がディスプレイしてあり、けっこうセンスよさげな看板が出ている。「あなたの ために とんとん さくさく せっせ せっせと こしらえました」という郵便受けに入っていたらちょっとビビルようなブラックなコピーがキュートだなと思っていた。そのうち入ろうかと思っていたら、ディスプレイがなくなり、え!?と思ったら、看板はあって、軌道に乗ったんだろうななどと思っていた。
 執筆の途中なので、落ち着く場所で、からだにいいものを食べたいと思って昼飯に出て、この店を思い出し、入ってみることにした。テイクアウトのお弁当だけではなく、店のなかでも食べられて、お店だと味噌汁がつくという。階段を地下に下りると、ビジネスビルの地下にスナックみたいなのが何軒かある。迷路みたいな感じ。わかりにくい突き当たりに店はあった。馬路かよ、と思って店にはいるとテーブルが二つとカウンターの店。誰もいない。これでオネーサンが五人くらいいたら、ボッタくり店っちょいんじゃないかなどとくだらないことを思いながら、カウンターに座るも、メニューはない。きょろきょろしたが説明はなく、お店の方が作業を始めた。お節介がないこういう寡黙は歓迎で、仕事の本を読み出した。
 しばらくすると、焼き鯖とはんぺんフライとパスタのサラダとご飯と味噌汁が黙って次々にでてきた。焼き鯖をみて、この店は絶対おいしいと確信した。焼き目の付き方が食欲をそそるもので、うっすらと粗塩のようなものがみえる。冷凍のものをぞんざいに焼いたものと違い、食欲をそそるものだった。ご飯は麦飯。器もよい。はんぺんフライはおもいかと思ったが、適度な大きさで、おいしかった。ソースはお弁当用のものが皿に添えられていたのは愛嬌だろう。味噌汁も、いかにもおまけというお麩とわかめがちょこちょこっと入ったようなものではなく、キャベツがたくさん入ったもので、栄養のバランス的にもよい。これにたくあんとグレープフルーツがついて700円。
 途中注文してあったお弁当を取りに来た人がいて、たくさん持って帰った。帰りにもらったちらしには「店内でも召し上がれます」とあったので、こっちが主力なのおかもしれない。来週のメニューは、次の通り。麻婆豆腐+卵の巾着煮+トマトのツナさらだ=月曜、若鶏の唐揚げ+冷やし中華+サラダ=火曜、夏野菜カレー+ミックスサラダ=水曜、豆腐ハンバーグ+ナポリタン+きのこのサラダ=木曜、お魚のホイル焼き+いろいろ野菜のナムル=金曜。来週は横浜かもしれないのだが一日くらいは食べに行きたいなぁと思う。
 ここで疑問に思ったのは、「よるのレポゼ」があるのかということだ。このあたりはキャバクラが多く、キャバクラ通りとか言われているらしい。よるがキャバクラだったら大笑いだが、考えにくいよねぇ。岡山では、昼間高松屋といううどん屋みたいな店で、夜に安せいというめちゃくちゃ盛りのいい中華料理屋になる店があったことを思い出す。食休みに怨み屋のことをを調べたら、本家のHPよりもやふうのほうが詳しい面があることに気づく。

ドラマ24怨み屋本舗」:「男を食う女郎蜘蛛」

◇不動産会社社長の南条(国枝量平)が自宅で刺殺される。葬儀の後、妻のミユキ(鈴木砂羽)は遺影のそばに怨み屋(木下あゆ美)が落としていった黒い名刺に気付く。ミユキは自分のかつての恋人、田之島(浅野和之)が犯人に違いないと考え、怨み屋に1千万円で殺害を依頼する。ところが情報屋(寺島進)の調べで、ミユキと田之島が共犯だったことが判明。怨み屋はうらみのない殺しはしない主義とミユキの依頼を断る。だが、ミユキはあなたは必ず田之島を殺すと怨み屋に予告する。
http://tv.yahoo.co.jp/bin/search?id=53160576&area=tokyo

 木下のナレーションに「男を喰う女郎蜘蛛」というのは、紋切り型なまでにジャストフィットだと思う。しかし、ちょっと新しい展開だよね。それにしても走りまくっているのは、野田刑事ブログ。裏話をおもしろおかしく伝えるというのが趣旨なんだろうけど、えもいわれぬフラがあって面白すぎる。あんまりちょけまくらないで、デンジャラスにきめて欲しい気もするのだが、スタイリッシュに歌舞伎まくるだけでは、今っぽくないのかもしれない。「富豪刑事」だって、人のイイじいちゃんと育ちのイイ娘ちう構図の裏に、悪の限りを尽くした狂気とゴスロリのお人形のようなクールな知性があって、それが大金持ちにはじけることで、リアリティが失踪しているというのを最近確認したばかりなので、余計そう思う。しかし、デブでない深田恭子は意味ねぇよなぁ。w それはともかくとしてだ、野田刑事ブログを引用しておく。十=前田犬とのやりとりの紹介。しかし、ここをみろと視聴者に語りかけているのは明らかだよね。時効警察などでは、隠しキャラになっていたものを逐一ネタバレみたいにしているのは、大サービスで、大歓迎だ。

 ところで撮影中によくある1コマ

“突然背後から肩・背中を指圧される”

演者さんもスタッフさんも連日の過労で全身ゴリゴリのコリゴリ。
疲労のオーラを放った背中を見つけると思わずPush!

現在名実共に独走中なのは、劇中番組「電脳探偵K」に登場するババリアン星人として女優デビューを果たしたメイクさん、キャサリン・瀬田・ジョーンズ(仮名)。
これまで色んな現場で指圧を受けたが、彼女の親指は神の領域に達しようとしている。

ある時スタジオの柱に寄りかかっていると、背後から突然腰をPush!
瀬田さんか。
さすがのテク・・・あれ?

「あふぅ・・・おう・・・あう・・・・あ・・・」

官能小説の一節かのごとく、思わず息が漏れる。

こ、これは瀬田さんじゃない!
振り向いた目線のすぐ先には、十二月田のドアップ。
恐るべし秋葉原あやや
モノマネだけじゃなく、マッサージの腕も超一流だ。

モノマネといえば・・・
最近ロケバス内ではモノマネがちょっとナウい
警部が練習中の田中邦衛さんを披露すれば、俺は得意のケイン・コスギで応酬。
そんな中シーンを撮り終えた十二月田がバスに帰還。

十 「何やってんの?」

皆 「モノマネ大会です」

十 「へぇ〜、ちょっとやってみてよ」

!?
十二月田にモノマネをみてもらえる機会はそうない。
似てる似てる!と褒めてもらおう。
渾身の十八番、マッチをぶつけてみた。

十 「あ〜、もう二度とやらないほうがいいね。」

そよ風がとても優しく感じた。

 あとは夜。