「怨み屋本舗」/川上じゅん

 とりあえず録画してあった「怨み屋本舗」をみた。木下あゆ美が実にかっこよい。クール&ビューティということになるんだろうが、こんなデビルなヒロインがかってあっただろうか。っつーくらいのインパクトで、邪悪に舌なめずりしながら、怨みを晴らすパフォーマンスはスタイリッシュで、そして有体に言えばエロイ。必然性とかゆってドラマに文句をつけるのはいともたやすいわけだけど、そんなことはどうでもいいってくらい股座一本スジとおった作品で、楽しめた。頼み人のぢぢいはベテランの達者な役者であるが、寺島進とか、きたろうとか、癖のある役者たちが、ちりばめられている。しかし、前田健なんてでてたっけ?まあどうでもいいけどさ。このあとネタバレちょっとあり。

 女優、木下あゆ美(23)が10日、都内で行われた14日スタートのテレビ東京系初主演ドラマ「怨み屋本舗」(金曜深夜0・12、全12話)の制作発表に出席した。

 漫画家、栗原正尚氏の同名コミックが原作。謎の女、怨み屋を演じる木下は「皆さんに支えられながら頑張ってます。読者のイメージを壊さないようにしたい」と意欲満々。怨み屋のパートナー、情報屋を演じる俳優、寺島進(42)は木下について「こんなキレイな目と脚の女優さんは見たことない」とデレデレだった。

 一方、連ドラ初出演のタレント、前田健(35)は「電車男」ばりのオタク役だが、「秋葉原の撮影では溶け込んでました。実にしっくりくる!」と役になりきっていた。共演はきたろう(57)、竹財輝之助(26)、葵(17)ら。
サンケイスポーツ) - 7月11日8時3分更新
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 話のオチは、悪役の椰子がしとめられるのかと思いきや、仕掛け人が実は、「殺され屋」で氏ぬわけ。で、犯行モロバレでちゃんちゃん。この「殺され屋」がまたキャラたちまくりで、蛭子さんと、寺山修司を足して二で割ったようなヤツで、殺し屋1のような、現代社会らしいへなへなだめだめぶり、しかし家族愛はあり、借金背負って自殺しそうだったのを、殺され屋に抜擢という筋書き。強引な設定でめちゃくちゃといえばめちゃくちゃだが、みせちゃうところがすげぇよ。ともかく、なんじゃこりゃってところで、木下が出てきてかっこいいことするから、萌えてゆるしてしまうってかんじです。たぶんこれだけは毎週見ます。
 久しぶりにエンタの神様を見たら、小梅太夫がニューパターンを出していて、ぶっとんだ。「チクショー」だけじゃなく、「うれちー」「んなわけないよね」「ざけんなー」というのが発生していた。最近見てなかったし、しばらく前から出ていたのかもしれない。次長課長の内気なウチノ君は、ネタというより次長課長の人気で見せている感じだった。しかし、本日のハイライトは川上じゅんでしょう。腹話術と手品の混合って、またいたいことやるのかと思った。ホワイトボードもって出てきて、そこにへたくそな絵を描いて、腹話術。しかも、けっこう下手。自分でもいっこく堂よりへたとかゆっちゃっていて、あーあ、これじゃどさまわりの芸だよと思ったら、そこでぬらっと動いたのが、マジックで描いたホワイトボードのへたくそな絵の眼。そして次に、口も動き出した。す、すげぇ。ぶっとんだ。そして、最後は、この絵を消しちゃうんだよ。ホワイトボードのイレイサーで。これはすごいね。脱帽です。腹話術はまじいまいちかもしれないけど。