林家三平ものがたり

 小谷美紗子のこみゅ@みくしにはいるか迷っている。あまりこみゅが増えるのもなえなえだからだ。前にマチルダのこみゅに入ろうとして、ずいぶん迷ったあげくやめておいた。マチルダ限定ファンがいるというのは、実によいものがあるのだけれども。同様にニキータこみゅも迷ってやめた。これはトップの写真がいまいちだったから。昨日の夜、なんてことを考えなら、Catchを久々に聴いた。アニタ・オディっぽいものから、遊佐未森っぽいものまで、いろいろとりそろえつつ、小谷ズムがっつりもあって、微妙にアンバランスなリズム感と、どう猛な歌唱能力のおりなす世界は、何度聞いてもいいじゃん、みたいな。ついでにゆうちゅーぶでもひとしきり楽しむ。
 今日で授業は終わり。久々にのんびりするまもなく、編集者の人から「どうなってますか?」メールをいただく。「書き始め」ます。ははははは。どう考えても後期の授業には間に合わないよ。わははははは。今日はいろいろみるものがある。明石家くりぃむみたいなのと、沢尻エリカのドラマと。あとテレ東の例の時間帯と虎の門。沢尻は、実は私は沼尻だと思っていて、前にすげぇバカにされた。「1リットルの涙」では、陣内の破調の好演に喰われまくっていて、萌えたのは失禁のしーんのしという心ない暴言もあるわけだが、あれはあれでよかったと思う。最後の、墓参の大行進のシーンも、まあそれなりにアレゴリーと思えば、腹も立たないし、不思議に臭くない。若いころ教育原理の教材として指定された石田えりのデビュー作「翼は心につけて」を思い出したりもした。ヤスパースの限界状況論などを引用しながら、痛いレポートを書いたことまで思いだしトラウマだった。「レガッタ」は、もこみちのさわやかな笑顔がどこまで確信犯か(だって富豪刑事の時間帯だぜ、わははは)など興味はつきないが見ないと思う。あとでDVDでみる。
 しかしやっぱきになるのは、「怨み屋本舗」だね。と思って、テレビ東京のホームページ見たけど、まだつくってねぇぢゃんか。やる気なさ過ぎるのでぶっとびだぜ。わはははは。などと思っていてもっとぶっ飛んだのが、「林家三平物語」。それはすばらしすぎる。まあボクの人生において、ビートたけし西原理恵子の影響は計り知れないが、それに拮抗するのが三平にトニー谷だと言いたいしさ、あれやるか、楽しみじゃないと思って、みたけど、

昭和の爆笑王“林家三平”。彼は昭和30〜40年代、テレビの普及と共に今では想像を絶する“時代の寵児”であった。客を笑わせることに徹し、命を削り、世相を斬り取った新作 『どうもスィマセーン』 『もうタイヘンナンスから』 などの流行語を次々に連発し、上昇する日本経済の象徴としての“お笑いブーム”の先駆者として、不世出のエンターティナーであった。
 落語家の名門に生まれながらに、それまでの古典落語に飽き足らず、落語の壁を大きく破った“三平落語”を創り上げ、その異才で自由闊達な話芸は、寄席だけにとどまらず、そのビジュアルも人気を呼び、歌謡ジョッキー・俳優・歌手・CMタレントと、あらゆるメデイアに進出。当時、吹き荒れた神風景気にも負けない超売れっ子となり、「神風タレント第1号」 「マルチタレント第1号」となった。いわば今日のテレビ界を席巻する元祖”お笑いタレント“であった。
しかし人懐こい笑顔の裏で三平の54年の生涯は、貧困、ネタ作りの苦労、肉親との別れなど、“涙と悲哀”に満ちた人生でもあった。
  この番組は、破天荒で不世出の落語家・林家三平、香葉子夫婦の二人で歩き続けた、山あり谷ありの“涙と笑いの幾春秋”と、庶民の昭和史を、その“夫婦愛”を軸に感動的に描いていく、林家三平の“知られざる泣き笑いの生涯”のドラマである。

山口達也コメント≫
一人が何役もの登場人物を演じ、話術だけでお話の世界にお客様を引き込んで笑わせることが出来る「落語」を、自分より下の若い世代の方にも興味を持って頂けたら最高です。また三平師匠の明るさに隠された苦悩や周囲の人々との関係を通して、一人の芸人として成長していく姿を視聴者の皆様にお伝えしたいと思います。

菊川怜コメント≫
海老名香葉子さんは小さい時にご両親と兄弟を戦争で失い、そこから明るくたくましく生き、夫を支え、4人の子供を育てられたことをとても素敵だと思い尊敬できます。彼女の、自分で幸せを感じながら生きていくという、現代でも大切にしたい生き方を、他の出演者の方々と一緒に伝えられたらと思います。
http://www.tv-tokyo.co.jp/sanpei/

 ここにはないね。「よ〜し〜こさ〜ん♪きっすさせて♪なぜにげるのさ♪こっちむいて♪よ〜しこさ〜〜〜〜ん♪」という歌ね。「好きです」をリフレインする三平は、ものすげぇ面白かった。うちの親とかは、すちゃらかちゃんの高田浩吉がいいとかいいながら、権威主義的に古典落語だナンだとか理屈捏ねていたけど、そっちの方が笑えるみたいなのは、ぜってーみとめないと喧嘩したんだよな。私にとっては、古今亭今輔のばあさんだとか、雷門助六の蘊蓄かましまくったあげくのすっとこおどりだとか、一応怪談話の名手ということになっていたけどわけわかめな話し方が大人気だった林家正蔵(彦六)だとか、あるいはご存じ恋の山手線の柳亭痴楽の痴楽綴方狂室とかのほうがずっと好きだった。彦六は、いまだに木久蔵がやっていて知っている人も多いわけだけど、怪談話とか、氏ぬまで長屋に住んでいたとか、赤旗祭常連だったとか、最後は献体したとかは、みんなわすれちゃっているわな。でも、あのしゃべり方は残っている。それと同程度に三平は、よいと思うんだよな。だからみんなに知って欲しいし。ただ、夫婦愛はそんなにみたくないかもしれない。とりあえず海老名家はすっこんでてもらって、記憶のなかの三平が甦らないものか。「奥様☆お餅も入ってべたべたと」とか、やって欲しいぜ。このテレビ局は、私の小学校の同級生がCPをしているんだったよな。ガキのころもあまり話したことはないんだが。浅ヤンの最初のころとかやっていたはずで、妙にツボだなぁなどともっていた。だから、三平なんかもやってくれるのかもしれない。
 これからは、団塊の世代が大量退職して、暇と金をものにいわしはじめるはずで、老年文化が激アツだと思うのね。彼らは規制の枠を壊して、いろんなものを生み出すだろうし、そういうトレンドでも追っかけたいけど、なんかみんなやり出しそうだし、そうなったらやりたくないけどね。