ピカデリー梅田

 ビエラとビエリの区別もろくにつかない私がワールドカップもへったくれもないのだが、なんか見続けていてもうへとへとだけど、もうそれも終わりだ。ちょっと用事があって、横浜に戻っている。鉄腕ダッシュを何年ぶりかで見る。なぜかと言うと、バンキシャみていて、そのあとちゃんねるをかえ忘れていたら、広島の福山あたりをうつしていたからである。鞆の浦の風景を久しぶりに見た。ここの街並みを歩き、風情のある喫茶店でお茶を飲み、見晴らしのいいお寺でボーっとして、そのあと渡し舟で島に渡ったのも懐かしい。今年は、中井正一他の研究を始めていて、尾道にも行くことがあるだろうと思う。北陸や九州にもちょっと出張する計画もある。まあしかし「ザッツ・オール!!」、仕事だからさほどのんびりするわけにもいかない。
 功名が辻は、石田三成淀君といったキャラが立ちはじめていて、新たなる展開につないでいるかんじ。上川隆也が市を助けに行くときに、またも香川照之降臨かと思ったら、そうはならなかった。秀吉は熱演だということは確かだが、なんかなあと思う面もあって、それが役者ではなくむしろ演出や撮影の問題のような気がしてならないのだが。もちろん、市&ちゃちゃvsサルという構図はあざといまでにわかりやすいんだけどね。このあとブラックバラエティから、ガキの使いとなんかめずらしく日本テレビばっかみていた。しかし、中居くんと、勝俣に、鈴木サリナがぼこられていたのは面白かったが、さすがにガキみたいにやーいやーいということになり、「イカ臭い」を連発していたのには、重い空気が茶の間に漂ったが、ぢぢいが噴出して、まさに笑いがバーストアウトした。
 そのあとみたガキの使いには、ぶっとんだ。なんだこりゃっていう、万引きGメンのピカデリー梅田という、カナダから来たぢぢいの活躍を、日テレとくいの警察最前線チックに描くということで、なんだよ山田花子でもでてくるのかと思ったら、へんてこりんな中村伸郎さん@白い巨塔旧作ドラマ東教授のできそこないみたいなぢぢいが、入れ歯をもごもごさせて出てきた。カナダから来たというのに、日本語ぺらぺらでしかもアメリカンジョークまがいのわけわかめなジョークを飛ばすのだが、みているうちに型にはめられてしまった。番組の基本構成は、取締りの模様をうつして行くだけ。尾行→連行→説教→キメというのを繰り返すだけ。取調べでは、「そっちがその気なら入れ歯はずさなきゃなんねーぞ!」「エロイことしてくれるじゃないのー」「入れ歯と女は磨かないと臭くなる」などとわけのわかんないことを言い散らかす。そして、最後にキメルトキニ「ザッツ・オール!!」。入れ歯もはずすし、どーしようもないんだけど、ダウンタウンまで笑っているから笑っちゃう。
 万引きする椰子のなかにでかい人外がいて、これを得意の逮捕術で逮捕するピカデリー。体落としのように投げて、組み伏せ、馬乗りになって「男の人呼んで〜」。わははははは。このあと逮捕術のツボ講座で、「男の人呼んで〜がポイント」などと言い、山ちゃん相手に模範仕儀。同様に投げて、組み伏せて「男の人呼んで〜」。脳血管キレルかと思ったよ。なんじゃこのおやぢ。変装までしやがって。女装とか、Bボーイとか、もうわけわかんねぇよ、などと思っていると、最後のミッションでなんとワニのでかい着ぐるみ着用。なんかもう江口寿士のマンガのよう。ワニが間抜けに口あけて、そこからピカデリーが顔出してるんだよ。最後はこれで「ザッツ・オール!!」。なんじゃこりゃ。
 入れ歯系のキャラとしては、さんまちゃんの番組に出ていた入れ歯のヒーさんとか、入れ歯占いの人とかいたわけだけど、ピカデリーの場合は、入れ歯がチープすぎて、しかもくしゃっとしたあとがきたねぇから、もう何をかいわんやでございますが、ほんとにまったくもってぶっとびましたよ。ツーか、この人何回も出てるんだね。知らなかった。しかも占いだって??違う人だよな??細木数子の番組に出た人と。まあどーでもいいけど。