まぜまぜ系牛丼

 昨日、成蹊大学へ非常勤にゆく道すがら、起きてから何も食べておらず、さすがにふらふらで何か食べねば、しかし時間がという状況で、大学前のすき家で食べてみることにした。牛丼なんて久しぶりだ。葱玉牛丼の宣伝をみてから、食べてみたいと思ったのだ。ところが店に入ってみると、かつおぶしオクラ牛丼というのがあった。俄然そっちのほうが食べたくなった。葱玉の場合、青ネギをガッツリかけてまぜまぜしたかっただけで、卵はノーサンキューにしようかと思っていたくらいなのだ。生卵はよほど厳選したものでなければ食べない。飼料のにおいとかするのは、げろげろなのである。ただ、すき家はたしか、なか卯と関係あったんじゃなかったっけということもあるし、親子丼のあの黄色い卵なら、もしかしたらうまいかもと思ったのだ。しかし、季節限定ねばねば系というコピーで、わさびとろろや、かつお節オクラのトッピングが激押ししてあり、オクラが好きな私としては、食べてみたくなった。ふらふらだったし、夏はスタミナみたいなコピーも気に入った。
 食べたら美味かった。ねばねば系のものに、例によって紅ショウガをガッツリかけて、まぜまぜして、口に運ぶと、サッカー疲れの身体を癒すように、するすると胃に落ちてゆく感じ。かつお節というのが、苦心したところなのかもしれない。牛丼を食べるときに、たまに体調の悪いときにウッとくるようなところもなしで、じつに美味かった。まあ牛丼は牛丼で、高級松阪牛のすき焼きどんぶりとはもちろん異次元のものではあるのだけれども。
 食べている間に葱玉を頼んでいる人がいるので、食べる様子をじっくりみた。卵は紅茶の茶こしのようなもので白身を分けてトッピングするようになっている。これは、セパレーターという装置のようだ。考えるものだ。キムチ、きんぴらなどと、マヨネーズ、ドレッシングなどをまぜまぜするスタイルが、若い高校生などに大人気と報道されたことは、記憶に新しい。そのまぜまぜ系のスタイルをいろいろな形に展開するなど、工夫を重ねているようだ。鳥そぼろ丼を、汁だくにした理由もわかるし、またほかにカレーや、まぐろユッケ丼などもあるのは、まぜまぜ系の真骨頂だろう。それは、私の生育環境が、カレーはまぜまぜだったということから、偏った見方をしているからとばかりは言えないように思う。観察の後、自販機をみたら、とろろ等々がいろいろ組み合わせられることがわかった。
 こうなると我慢できず、年齢も考えずに、今日もすき家に行ってしまった。とろろにオクラダブル。美味かったです。飽きるまではまるかどうかは、いまのところまだわからない。いっときすき家にはまったときは、豚汁にはまったのだけれども、一回ぬるくて非常に豚の香りがいやな感じな時があって、やめた。今回もそんな風になるのだろうか。ただ、体のことを考えれば、一ヶ月に一度くらいにしないといけないかもしれないね。