森進一「狼たちの遠吠え」

 関東社会学会は、なかなか面白かった。ハゲしく議論するプロレスノリ的にいうと、あれだったかもしれないが、そういうキャスティングでもないから、堅実なお土産と、ずっしり重い一品食べて胃がもたれるみたいなカンジと、双方が得られただけでも、めっけもんだと思う。しかし、報告者はフロアにM大先生(これは北田暁大先生と同じくらい注目していた書き方なんだけどw)みつけて、まぢやべーと思ったんじゃないでしょうか。くりぃむナントカで、長渕剛ファン王決定戦を見て以来、気分は長渕で、なんかダウンロードしようかと思ってネットサーフィンしていたら、前から探していた森進一の歌がダウンロードできることがわかり、さっそくとりこんだ。もう三年前に出たんだね。ほとんど目立たないけど、私たちよりちょっと上の世代(長渕はボクと同じ歳だけど)なんかで、ちょっと大学でやんちゃしていて、定年前にしたような人とか、あるいは夢いまだ冷めないというような夢追い人な人とかが聞いたら、かなり浸みるんじゃないかなぁ。

狼たちの遠吠え

狼たちの遠吠え

 今さらなんだけど森進一ってかなりテクニックのある人だってことがわかった気がした。貧乏で、歌手やって、弟を医学部にやってみたいな、高度成長の夢物語を代表するようなところもあり、せこいとか、九州男児で古いとかいろいろ言われつつも、バーとかのちゃんねぇにはもてまくり、進ちゃんとかゆわれていて、うちの近所の飲屋街でも、ビックボーイ伝説は、尾ひれはヒレがついて、めちゃめちゃでしたけど、塾に行くほどの金もないのに規律が正しいところにいかないと犯罪者になるとか脅かされて私立中学に入って、一家で電機部品とかの内職をしてようやく授業料を捻出し、認知症祖父母のめんどうをみるという境遇であった者からするならば、高学歴にリッチにロックしているってよりは、どろどろに演歌して、でもってネオン街的には実にあか抜けた森進一にそれなりの共感を持ってきたわけで、もうカラオケで最新の曲を歌うのもナンだという歳になっちゃったから、ききこんで歌ってみようかなぁと思いつつも、かなりむずかしいことはむずかしい。昔なら、それなりに大ヒットしたかもしれない歌だと思うけどね。
 などと思いつつサッカーをみる。川口が、前回のミスに萎えず、立ち向かい、ファインセーブを連発したのにグッと来た人は多かっただろう。どろどろよれよれになり、パスも乱れまくり、こんな時は、大黒が単騎ゴールに走り、・・・という奇蹟は今回はなかった。韓国もナイスドローだったと思うし、ナイスゲームというべきなんだろうけど、勝てた試合だと言われると、ちょっと悔しい気もしないことはない。ブラジルがわざと負けてくれることはないだろうし、非常に苦しいだろうが、勝って欲しいなぁ。ただ、同じ上に行けないなら、ベストメンバーでがちで相手してもらい、散るのも悪くないのかもしれないけど。