黒百合姉妹「月の蝕」

 6月11日。前から楽しみにしていた黒百合姉妹のライブ「星の夜 vol.16 La pleine lune dans le solstice d'été」行ってきました。今宵は満月。あいにくの雨で、月光がSTAR PINE'S CAFEを照らすことはありませんでしたが、月をモチーフとした曲構成がとられていて、また舞台構成なかなかのもので、照明がJURI et LISAを照らし、中音域の声の透明感とのびのよさと幾分破調なピアノタッチが静謐のなかに情熱を乱舞させておりました、などと年甲斐もない書き方をしてしまうような時間を過ごし、満足でした。

前回入手

最後は天使と聴く沈む世界の翅の記憶

最後は天使と聴く沈む世界の翅の記憶

夜が星をしたがえて

夜が星をしたがえて

一方の歌詞カードにはお写真が

今回入手

月の蝕

月の蝕


引用元:http://www5.airnet.ne.jp/lisnoir/

 占い師のユニットということもあり、「月から力をもらう」などということが、神秘的に話されましたが、「ライブではじめて歌う」という曲を歌ったあと「二度と歌わない」「今日来た人は運がいい」などという、いわゆるくすぐりなども入って、愉しい雰囲気であります。またピアノの連弾などもありました。私は、インストゥルメンタル曲では「Lotus」という曲が好きなのですが、また違う味わいのものがありました。
 前回は、小太鼓とシンバルをゆらゆらひらひら揺れながらピシンピシンとうちすえるパフォーマンスを「異例」のこととしてやっていて、「いつもはもっと静かなのだが」などとおっしゃっていましたが、今回はパーカッション系は金属製の鳴り物一ヶのしで、凛とした空気のなかに、月光をモチーフとした音楽が流れるという趣向でした。出だしの2曲くらいは、なんとなく歌唱テクニックがヨーデルっぽく聞こえたのですが、途中からもとに戻りました。歌詞がフランス語だからでしょうか。私がネットウォークマンに格納している「under the moon」という曲について、説明がありました。曰く、太陽の光のなかで輪郭を失ってしまうが、月の光のなかでは輪郭が見える人のことを歌った。う〜ん。なるほど。アンコールタイムにティンパニーみたいなのが持ち込まれ、ひらひらゆらゆらがみられて、ジツによいものがございましたよ。
 この前は一人で来ている女性の人が多かったのですが、今日は日曜日ということで、一人で来ている男性の人もかなり多かったです。入ってまず目についたのは、ロリ系のファッションをしている人がいたことで、おおお!と思いましたね。店員の人が、「前もあいてますよ」と言ってくれたのですが、いわゆる一つのモッシュ域でございまして、このユニットでダイブがあるわけねぇでしょうが、授業なども前で聴いたことがないし、やっぱうしろに構えることにした次第です。
 ライブは、アルバム「月の蝕」発売に先駆けてということのようで、みくしにこみゅでもおなじみの絵画がジャケツのアルバムが先行発売されていて、入場するなり買いました。「JURI et LISA」名義で出した噂の名盤を手に入れたいと思って、真っ先に売り場に行ったのですが、なかったです。残念。もしかすると通信販売はされるかも知れないとのことでした。歩いて2分ばかりのライブハウスなのですが、ふだんはなかなか足が向きませんが、また時間があれば行ってみたいものであります。次回は秋にアルバムが出たときということです。
 追記:余韻に浸りながらネットサーフしていたら「豊丸/豊丸亜里沙の淫獣黒百合姉妹 ハードコアレズ 共演:亜里沙」なんてものがみつかってしまった。豊丸はいかんな。豊丸は。サティスティックなまでにお下劣ですからねぇ。せめて日向明子、もしくはあるいはナイスですよ村西ご推薦の黒木香さんとかですね。。。