ドッグカフェ/次長課長ブルース

 納豆は夜食べるというのがうちの親の習慣で、それは納豆には血をサラサラにして、血管をつまりにくくするような働きがあるということで、最近ときおり夜に納豆を食べるようにしている。久しぶりに大戸屋に行ったら、個人席が増えていて、実に機能的だ。前の人が「納豆!」と言ったら、店の人が「今日は切れますた」。その人は「じゃあまたくる」と帰ってしまった。私も帰ろうかと思ったけど、まあそういうことができるくらいなら、もっと違う人生を歩んでいたはずなので、帰られた店員とアイコンタクトまでしてしまった。情けない。などと書いていると、ファクトリーでホワイトストライプスがやばいブルースやっていて、バタクサイ上半身に萎えつつもあぶないドラムの存在感を再確認。頑張っているけど、授業はじまると執筆が停滞する。
 メイドカフェとか執事カフェとか話題になっているけど、私はそういうものはまったく関心がない。アンミラでゼミやっていた頃も、別に制服のことは学生に聞くまで知らなかった。よく考えてみるとヲタ仕様のオサーンがゼミ生とあそこでゼミやっていたというのは、なかなかの興趣ではござりませんか。しかし、本日の CHIMPAN NEWS CHANNELにおけるドッグカフェにはぶっ飛びました。お犬様のカフェ。どんなんだろうと思った。トライしてみるというのが、ジャージの似合うどこにでもいる中年夫婦が飼っているわんこ。わんこっつーか、この犬は実にもの悲しい。もういきなりご主人の腕にむかってHG状態。ご主人ムツゴロウさん状態。しかし、オオカミじゃないから血だるまにはならない。ともかくカクカク。しかもず〜〜〜とやってるの。なんだよこれ。そのあとわんこがバンザイして「フォー!」とかゆったら、立ち直れないくらい笑ったと思うが、それはない。この番組じゃなく、今日のわんこに出て欲しいが、朝ぱらからやったら抗議殺到だろうね。 この散らかった普通のご夫婦の飼うどう見ても雑種の犬が行くのがドッグカフェ。場所を聞いてビックリ。田園調布。DECO'S DOG CAFE。お客様はわんこもご主人もみんなセレブっぽい。ここにジャージでご夫婦が席に着く。だって今日はわんこの誕生日。席について薦められたのが、8000円のコース。前菜生ホタテのムース。それに高級スープ。馬肉のステーキ。デザートフルーツタルト。すげぇ。よろこんだわんこは、・・・おかあさんの腕にカクカクはじめた。しかもエンドレス。ゲスト二人「もうやだ〜〜ぁ」。明日はおかあさんが犬用のものを食い始める、そして衝撃の結末ということらしい。どうなるんでしょうか。楽しみだ。
 このあとが次長課長のお二人とお笑い芸人のウェンツえーじちゃんと、医龍のへなちょこ外科医役のあんちゃんプレゼンツの「雨ニモマケズ」。はじまるなり「今日はおちょけ=×はなしやでぇ。がちでやるでぇ」みたいに盛りあがっている。おちょけな番組じゃないっつーことだけど、まあウェンツと河本はかなり熱く語っていると思うけどね。相談は二十歳過ぎて大学に入り、留年重ねて三十手前になり、しかもできちゃった結婚して、両親と同居して喰わせてもらっているお笑い芸人志望のあんちゃん。プロダクションから超えかかる前の模索中状態。おちょけとガチの区別がまったくわからない井上「苦労するでぇ」。なんかこだまひびきの不気味バージョンのよう。っていうか、普通の人みたいだけど、芸になっているのが怖いよね。
 河本「おでんぶっかぶったり」。相談相手「いやぁ・・・」。河本「熱湯かぶるのに10年、おでんかぶるのにそれから3年、それから3年でようやく一発芸うれるかどうか・・・」。メッセンジャー黒田や麒麟田村のもの凄さが青白く萌えるように見えた。河本「俺もいっしょやけど、経済的に自立していた。おかんが貧乏だったから頼れなかった」。ここで貧乏話炸裂かと思ったが、寸止め。そして大学意味ないとも。そして、夢と保険。保険で大学行くようなのはダメ。ウェンツ「ワットやるのに相方は高校やめてきた。俺も付属の高校行っていたけど、大学進学断念した」。相方「ちゃうちゃう転向しただけ」・・・っておちょけやんけ。わはははは。相談相手「お笑い頑張ります」。河本「やめんなよ」。大道芸みたいなのだと、横浜野毛みたいなことにならざるを得ないんだろうけど、お笑いなら阿佐ヶ谷ジャズフェスタみたいなこともできるよね。個別の店にわかれてお笑いするの。カンニングが中野でなんかやっていたみたいな話はあるし、大学の近くのおそば屋さんでは、落語なんかを時々やっている。まあしかし、そういうフェスタができるのは、アジールな場所だけだろうなぁ。岡山西大寺茶店メシ屋は、マルセ太郎とかよんで、愉しんでいたわけだけど。