功名の光と影:湯殿の情景

 やふうの予告欄も消えてしまいますた。今日は菅井きんが登場。本日の功名が辻は、あいかわらずホームドラマの視点から、戦国を描くという姿勢にかわりはありませんね。モチーフはお風呂ですね。昔、中山美穂やドスもっていてタイーホされた横山やすしの息子さん、名前忘れた。なんつったっけ、いい893俳優になりそうなの。それが出ていた、大馬鹿ホームドラマ(おっかさんのカツラを股間につけて走り回るシーンなどはみんな大笑いだったけど)なんかも、みんなで風呂に入るシーンがあって、まあともかくすごいところから歴史描くよなぁ。服部之総もぶっとびだろうなぁ、などと思った。

功名が辻◇北近江を得た秀吉(柄本明)は今浜を「長浜」と改め、築城を始める。そのころ、400石に出世した一豊(上川隆也)は150石の堀尾(生瀬勝久)と中村(田村淳)が会うたびに会釈するようになったことに、寂しさを感じていた。一方、城に呼ばれた千代(仲間由紀恵)は、寧々(浅野ゆう子)から好色が過ぎる秀吉への愚痴を聞かされる。そんなある日、千代は城で畑仕事をする秀吉の実母、なか(菅井きん)と知り合った。千代は秀吉が母にしかられるところを見れば寧々のうっぷんも晴れると考え、彼女が苦悩していることを話す。
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 まず前口上は、なんちゅーことか「公園デビュー」。妻のネットワークが戦国にもあったってことを資料で立証しる。侮ってはいかん。情報戦、コネクション、内助の功、そして功名。「旦那様の出世も千代次第」。まただんなさまぢゃんかよ。でもっていきなり風呂掃除している千代が登場する。金八「400石なのに裾まくり。風呂掃除。だめだよ、おかたさま」。千代「よいではございませぬか。金八「旦那様が笑われます」。旦那様が二回。しかし、千代は「殿」。まあしかし、この風呂が本日の股ぐら一本筋。いわゆるひとつの主題提示でございますね。
 まあともかく市をすくい、満腹丸をぬっころして400石の一豊に男の嫉妬。生瀬勝久、ロンブー敦の妻たち登場。って昼ドラかよ!ついでに旦那も登場。まあこんなもんなのかね。実社会は。ぼくらは年限が来ればとりあえず昇進しますから、よくわかんないけど。ちょこっと半兵衛@筒井道隆登場。一豊「これでいいのか?なまっちまうよ」。はんべえ「いいよ。親方様は休ませているのよ。次は毛利よ。そこが勝負よ」。一豊「なるほど!」と素直ちゃ素直な、大馬鹿リアクション。この演技といい、こまかい一揆鎮圧みたいな台詞も入っていて、配慮がこまかいなぁと感心した。
 シーンはかわり、千代の洗った風呂でくつろぐ150石妻たち。扇子の自慢などをひとしきり。健康ランドカッちゅーの。ツーか、緻密だよな。脚本。キリッとイメージがとおってゆくもんな。しか〜し、なんともイヤミな敦「いえもんさま。われわれとちゃうんよ」。そこでまた風呂。こんどは一豊が入る。「殿様」。出世と孤独に悩み愚痴を言う一豊。千代「文句ゆってくる!!」。制止するが、功名と仲良しっつぅ二つのモチーフの狭間にある存在のアンバランスが風呂に揺らめく。うううう。
 敦。風呂入りながら、妻がことあろうか湯殿借りたの怒る。その敦が入っているのは、たらいの風呂。妻「くやしゅうーございます」とヒンヒン泣く。「あんな湯殿があれば」。生瀬勝久もたらいで湯浴み。「首たくさんとって」。「おし!新しい湯殿つくったるでぇ」。まあぜんえーてきちゃぜんえーてき。琵琶湖のもろこ。千代がとった魚を、50石の時のイノシシのお話をしながら喰う一豊。「懐かしゅうございます」。「千代は負けませぬ」。少子化対策か?夫婦の情景ってか。シンプルにもぐもぐ喰らう一豊。演出がコマケーよな。丁寧というか。ここでも風呂だしな。
 寧々のお召しで城に行く千代。市に「サルの顔など見たくもない」と言われ秀吉の女狂いが酷くなった。千代「お市さまとおももちのちがう」。寧々「ぶさいくとゆえ! 戦の旅に増えてゆく。妻にオクすることなく。手当たり次第」。ぐちぐちぐちぐち。ついに寧々「あれは病ぢゃ!!!」と魂のシャウト。千代「そばめとったら家を出る」。ねね「いないの?」。千代「うん」」。ねね「まぢかよ」。帰路菅井きん登場。「そのべべぢゃ、たいしたお侍の女簿じゃねぇな」。しかし、手伝ってやる千代。このあと一豊槍の稽古。戦がない。腹が出た。まぢかよ。あの時代にデブはいたのかね。そこに、野菜もってくる菅井きん。千代「メシ喰ってって」。一豊「そちもえんりょするな。メシ喰っていきなよ」と「そち」呼ばわり。しかーし、ばばあ「うちのねねさん、ひよしのよめ」とかゆって、ポカーンと千代と一豊。で、じゃーん♪@水戸黄門仕様音楽。千代と一豊「はは〜〜っ」と土下座。まるで水戸黄門暴れん坊将軍。わはははは。ありえねー。
 で、千代と一豊ちゃんはそばめのことを菅井きんさんにちくりまくり。「おおぜえおいででございます」。菅井きん「とんでもにゃあ」。千代も「とんでもにゃあ」です。って、これはトリックか。山田のまんまジャンかよ。帰って、秀吉をババアひっぱたく。逝ってよしと吐き捨てて中村に帰ろうとするババア。秀吉は待ってちょと説得。それで寧々の悋気はおさまったらしい。感謝した一豊は「むずかしい仕事」をおおせつかる。妹の旭を中村から長浜に連れてこいってこと。旭って、家康の人質になった椰子だったよな。泉ピン子が昔やってたよな。千代と二人で逝く。旭「いやでごぜーます」。そこで、突然寝返る千代「行かなくてイイよ。もっともだよ」。一豊「武士を愚弄するか」とおーげんか。そこで、旦那のほうが「百姓嫌い」とかゆって、「戦争しなくてもいいなら逝く、作事得意だよ」などと売り込む。旭「やだ!」。一豊「作事できるよ。きなよ」。旭「やだ」。しかし結局長浜に来る旭。到着した旭は千代を指さして「この人に騙された」。げんすけの作事、旭の農業。このアンバランスで、功名の愚劣を鮮明に描いているところが、なんとも懐が深い。。
 もう風呂はねぇのかと思ったところで、キター。生瀬がなんと湯に入りに来る。「ナイショだぜ」とかゆって滑稽な生瀬。滑稽さのなかに、人間の悦びと哀しみが漂う。「人間って(・∀・)イイ!!だろ!」みたいなこといいつつ、功名の愚劣も喝破される。そして風呂のイメージと二つのモチーフがいくつにも折り重なり、夫婦の情景、功名の情景が浮かび上がるってしかけでしょうか。わかりやすくて(・∀・)イイ!!。友近の芸よりずっとわかりやすいし。予告編で今日は登場しなかった香川照之長沢まさみ登場。鉄砲の名人六平太は、一豊に使えちゃったりする。でもって小りん。女の違いみせてやるよみたいな。かなり期待の俳優さんみたいだね。最後のワンポイント紹介は「経済特区」長浜ですた。