ZAZEN BOYS Ⅲ

 昨日(22日)はとある若手研究者の就職祝いで西荻のらぼうで会食。魚も肉も美味しいのだが、やはりなんと言っても野菜が美味しかった。近郊の農家の野菜。東京だってまだそんなものがあるのだということは、勇気がわく。のらぼうのあとは西荻それいゆでお茶というのが定番で、調子にのってでかいケーキを食いゲロゲロであった。ちょっと文化っぽい空気を吸ったので、ブランチをするのにまたまたにゅーべりーずかふぇに行く。空豆のリゾットというのにメッチャ惹かれたが、ミネも食べたかったので、サンドイッチにする。原稿のチェック。今日は、本全体の構想が頭に描けた。見取り図ができれば、こまかい刈り込みも容易になる。しかし、連休明け〆切はさすがにきついだろうか。w
 昨日のファクトリーは興味深いユニットがたくさん出ていた。ザ・バックホーンがちょっと出だけだったのにはワロタが、ZAZEN BOYSは真っ先に出てきて、けっこう見ることができた。生音が聴けないとやだから近くにまとまってやるみたいなことを向井秀徳がゆったのに対し、声とか聞こえにくくならね?みたいなツッコミがちーむぱふぃ(あんちゃんかわった)から入ったのに対して、そういうぐだぐだまぜまぜみたいなの好きなんだみたいなことを語っていたのは、おお!と思った。「Friday Night」。新譜に入っていた曲だよね。前作のときは、見てくれこの「間」というコピーが使ってあって、おお!と思ったが、今回はギター、キーボード、プログラムなど向井秀徳美味しいとこ独り占めみたいなカンジで、うううと思い、ちょっと前衛的になり杉で、ナンバーガールのように美しく崩壊するのだろうかと思ったし、忙しいこともあり近くの新星堂にすら行かない日々で、まだ買ってなかったんだけど、ファクトリー見て速攻購入をキメますた。

ZAZEN BOYSIII

ZAZEN BOYSIII

 まあともかくギターとベースがまぢやべーパフォーマンスをみせて、ドラムは柔道マンがどっかんどっかんで、テンションあがりまくりのところを、向井のボーカルがかまいたちが切り裂くように、鬼かっこいい速度感でつっこんでいき、掛け合う。うーん、ロックじゃんみたいな。以前と同じように、それぞれのパーツが突然ぶっ飛ぶみたいなことにはかわりないが、音自体に「間」をもたせるというか、余白をつくりだすというか、統合失調的なおとのまざりあいみたいなものをつくって、余白でアイデンティファイするというか、ぎりぎりのなにかが、寡黙に伝わってくるというのとはまた違い、音のスタンビートのズレやのびちぢみでなにかを表現しようとしているように感じた。
 和風のなにかが入っているけど、まず思いだしたのが、ハービー・ハンコックのRock it です。円盤きゅっきゅがNYで流行りだした頃、いち早くとりいれたウォーターメロンマンなハービー・ハンコックは、奇天烈な楽器でファンクなパフォーマンスをみせ、アコースティックのしっとりした曲に萌えていたジャズファンのうちの弟はエエェェェってカンジでしたが、リターントゥーフォレバー悪くねぇぢゃんみたいに嘯いていたボクはけっこう萌えだった。っつーか、あの曲って、初期のどうしようもねぇ撃ち込みしてみますたみたいなものが延々と続く、どうしようもねぇもンじゃないのとかゆう人もいるし、可笑しさにおいてユーリーズミックスのスウィートドリームスのびよんびよんと双璧とかゆって、さんざんボクはバカにされたんだけど、Rock it のすごいのは、最後の最後でものすごい伸び縮みと、ズレと、「間」といろんなものがあって、それまでの定型がちゃぶ台返しみたいになるところだと思うんだよね。でまあ、きのうのざぜんぼーいずは、そういう意味でのちゃぶ台返ししまくり状況でぶっ飛んでみますたみたいなのがすごかったように思う。
 草野★キッドの録画してあったのを見た。「くさでみー賞」ってなにかと思ったらさ、要するに総集編じゃんか。意味ねー。なんでもくさつけりゃいいってもんじゃないと思ったが、チョイスはよいね。えびばでぃパッションで、うーんうーんから、小力ぱらぱら、仁ですなど。しかし、加齢臭ぱっきんぱっきん。すげぇ。死臭漂う。黒柳徹子さんって実名入りでいいのか。わはははは。