アンフェアのやばさ

 本日3/15は卒業式であった。明日は謝恩会である。謝恩ということばや、みんなお金かけて衣装を揃えたりすることや、あるいはまた商業主義が跋扈していることは、私たちの世代にはちょっと抵抗がある。でもまあ、そんなことを言いすぎるのも突き詰めると文化大革命っぽいし、世の中なんともにんともだ。卒業式では、入場の手際にびっくり。一昨年までわれわれ素人がやっていた。列つくって無造作に座るカンジ。保健体育の先生がたがご指導された入場、退場は実に見事だった。皮肉な気持が吹き飛ぶよ。マジで。なかなか(・∀・)イイ!!ものだ。そう思ってしまうのは、ヤキが回ったからだろうか。写真をウプ。

 もうひとつ傑作があるが、それは加工してみくしに発表の予定。本日とある吉報を小耳に挟んだ。思わず2ちゃんに○△キターというスレをたてそうになるくらいのぶっ飛びだったが、それは正しい社会人のすることじゃない。w あまりにテリブルなのでもちろんしない。卒業式後学科会議。
 そして録画してあったアンフェアをみた。タマネギの薄皮をひとつひとつむくようにというか、ゴフマンっぽく言えばからくりのフレームチェンジしながら、ドラマは進行している。キャラや、趣向や、トリックのさまざまなんてちっとも信じちゃいねぇよと、げらげらしながら、アップテンポでドラマがすすむ。しっとりとした映像、のっけから「×連続殺人事件と勝手に名づけますた」というネタが飛ぶ。ゲームだ、遊びだ、癒しだと、いろいろな「人間のおさまり」がすっ飛んでゆく。げらげらといってもひとつひとつは磨き上げられているとも言える。声のでない幼女の癒し。篠原涼子のワイルド。×1というくだらねぇギャグ。「アンフェアなのは誰だ」という問いかけがパスワードになり、その謎解きを捜査本部全員でする時のパスワードの乱舞。「アンフェア=私」というオチ。そして香川照之の歌舞伎まくり名演技めかした押さえた名演技。それも信じちゃいねーよっていわんばかりの、今回のオチ。

 警察は、「バツマーク連続殺人事件」の犯人として和夫(香川照之)を指名手配。“和夫=真犯人”説を主張するが、その一方で、和夫ではない誰かが雪平(篠原涼子)への恨みを晴らすために、“小説型予告殺人”“募金型身代金要求事件”“バツマーク連続殺人事件”を起こしていたとの見方もあった。だとすると、犯人はなぜ、それほどまでに雪平を恨むのか?過去に雪平と犯人の間に何があったのか?


 雪平は真犯人と対峙するため、最後のもっとも危険な賭けに臨むことを決意する。父親がなくなった因縁の場所で、雪平が最後に拳銃を向けたその相手とは?


 つながりの見えなかったすべての事件の驚くべき結びつきと、決して解かれることのなかった謎、そして「アンフェアなのは誰か?」という不条理をかみ締め続けていた犯人の言葉の本当の意味が、今、明らかになる――。
http://www.ktv.co.jp/unfair/trailer.html

 最後に南海キャンディーズしずちゃんのようなスタイリッシュな構えで、ば〜〜ンと雪平がはじいた相手が、真犯人という保障はないわけだわな。そいつが氏んだともかぎらない。そいつは謎解きをしていただけで、守るためにそこにきて、真犯人を撃とうとして撃たれちゃったかもしれねぇぢゃん。「なんにもわかっちゃいねぇ」とわめきながらさ。それと、最後のほうで出てきた佐藤和夫香川照之とみおとかゆうガキの会話がなんともいえねえ。「ままとあんどうも」と、あんどうをにおわせるふうでもあり、もだちょきフカーツと言えないこともなく、あるいは「みんないっしょ」というガキの笑顔はマジやべーかったし。推理はつきない、しかし、ぱーんと銃は撃たれ。面クリ。今回で終わるのが映画、しかしテレビは多少ゆるめにつくって、存分に最後楽しんでいただきます。90分番組だおーーみたいなメッセージが伝わってくるようだった。個人的にはオダギリジョー仲間由紀恵の『顔』の方−−特に六平直平の回−−が好きだけど、これの方が多分出来はいいんだろうね。妙にサイコじゃないし。それにしても、最後はがきもあんどうもげらげらの対象なのか。ラストシーンが悪魔っ子のパロディパスティッシュみたいになっていたら、どんなにいいだろうか。ありえないだろうけどね。ぜってーやめてもらいたいのは、S.O.S.の最後みたいなの。あとは、サイコもやめて欲しいね。シノラーが多重人格とかさ。げらげら。