「こたびのだんなさま」にぶっとび

 結局本日も大河ドラマをみてしまいますた。猪突猛進いのしし武者、50すぎでもバリバリの第一線の現役で関が原にのぞみ、槍を持ってうりゃあああああ一直線、の朴念仁。上川隆也はすごい目をしながら、つっこむわけだが、やっぱこれは演技力なんだと確信した。ここでタイミングよくナレーションが「さてこたびのだんなさまは・・・」。もう、キ…(-_-)キ(_- )キ!(-  )キッ!(   )キタ(.  ゜)キタ!( ゜∀)キタ!!( ゜∀゜ )キタ━━!。笑い転げた。わはははは。氏にそう。一緒に見ていた親は( ゜Д゜)ポカーン。ナレーションがゆったってことは、好完璧カムアウトじゃんかよ。き・め・ぜ・り・ふ。
 んでもって、この前は押さえ気味だったのに今回は「だんなさま」大安売りの連発。赤いきつねたちのいう「お方様」というのもあり、まただんなさまはだんなさまで戦場でもどこでも「チヨチヨチヨチヨ」さえずりまくる。でもって、これを赤いきつねとサクラの旦那がからかう。目をむく生一本の朴念仁。いやあもうおなか一杯ってかんじでございましたよ。

 信長(舘ひろし)の敵対勢力と結ぼうとする将軍義昭(三谷幸喜)の策略が発覚。信長は約定を破り、浅井家と同盟下にある朝倉家の支城・金ヶ崎城を攻める。一豊(上川隆也)は敵方の勇将・三段崎勘右衛門と戦い、深手を負いながら勝利。快進撃を続ける信長だったが、市の機転で浅井長政榎木孝明)出陣を知り撤兵を決意する。全滅覚悟のしんがりを志願した秀吉(柄本明)は、重傷の身で参戦を願う一豊を軍神と讃える。
http://tv.yahoo.co.jp/tv_show/nhk/komyo/story/index.html

 まあしかし、功名のためにけんかふっかけて首とって「手柄たてますた」みたいなことがあるってことも描かれており、奇麗事に終始しているわけではない。ほんのワンシーンしか出てこないことも多いが、六平太@香川照之の一瞬青白くスパークする演技がテンポよく織り交ぜられ、生き生き、ほのぼの、ぎらぎら、ソシテ青白くぬらっというさまざまな要素がわかりやすく提示され、それは前衛でもゲージツでもないのかもしれないが、作り出されているリアリティにはやろうとおもえばできるんだぜみたいなメッセージをかんじないことはない。
 それにしても、有頂天ホテル三谷幸喜はなんなのだろうか。っつーか、うまいんだかなんだかわけわかめだよ。ブラザー・トム(小柳トム)の兄みたいなかんじだが、ぷにぷにでヒゲ。これはふけせん萌え、藤岡琢也萌え系の人なんかは、実に萌えだろうし、そういう狙いがあるわけでもなかろうに。「背中のぬくもりがよみがえるのぉ」で、坂東三津五郎が悶絶しそうな表情になるとこなどは、なんだかわかんないけど、明智光秀のイメージ化としてけっこう成功していたんじゃないのかね。家康がゲロッパでぶっとんだけど、こうなったらさ、女太閤記の「おかか」やらせてみたらどうかね。パスティッシュに。w
 土曜日に「そのとき歴史は動いた」で「一豊と千代」をみていたので、矢を顔面受けしたなんてことは予習済みだった。松平さんの番組は、江戸幕府が開かれ奥などというものが形成される前は、女性が闊達に社会で重要な働きをしていた面もあるという解釈を出していた。内助、銃後どころか、重要な役割を果たした。千代もそうだったろうし、市もそうなんだろう。などと、ちょっと社会的なことを考えていたら、朝倉攻めのあと、信長退路を立たれそうになったという例のシーンに。とんずら軍団のしんがりを買って出る秀吉。矢の傷を負いつつもいくぜ!と参上する一豊を「神だ!」。2ちゃんかっつーの。w
 んでもって、ダケドサ、これは史実なのか?しんがりを買って出て、一度氏ネバ氏なないとかゆってさ、幽霊のつける△の布=あのなんつーのすきゃんてーかぶったみたいなの、あれみんなつけて「えいえいお〜!」だって。あんな習慣ほんとにあったのか?まあどーでもいいけど、おぢさんが亡くなった時△つけて、杖もってさ、氏に装束着ていて、悪いと思ったけど、はじめてみて虚をつかれたもんでわらいころげちゃったことあるよ。わたしだけではなく、うちの親もわらっていたの。しんがりの絶望、アカギもぶっとぶ秀吉命がけの賭け、それを笑い飛ばす△軍団、あいかわらず青白く萌える筒井道隆。系算と打算と陽気と一本気と諦観と、なんだかんだがまぜまぜになって、オーケストラが歌いまくる。ホームドラマだがやみたいな。w
 最後仲間が「だんなさま氏んではなりませぬ」と月に吼えるかと思ったらしねぇで、目で表現していた。しかし、来週のタイトル「初めての浮気」。大河初のタイトルだろうな。わはははははあ。