時効警察ほのぼのと暴走

 今夜も時効警察をみました。今夜の事件は「平成三億円事件」。いきなりふせりえ降臨で、キター村主とかおちゃらけていると、いきなり電話がかかって「あの時効事件だけど、犯人はわ・た・し。警察の手抜き捜査を告発するために、本を出すわ。つきましては、遺留品返してちょうだいよ。執筆に使うんだから」ともういきなりぶっとびの科白。いままでは、「アヤシイ→捜査→おいつめ→ここからあとは好意で自白してもらうしかない→言いませんよカード」という展開だったのに今日はいきなり「わ・た・し」。いやはやなんともにんとも。しかもあれじゃん。「署内で孤独な極秘捜査かと思ったら・・・→みんなに言いまくり、みんな協力しまくり→それどころか一般市民も時効警察知ってて、通報しまくり」という暴走ぶりには笑いますた。
 ここでいきなり十文字ちゃん出てきて、スタイリッシュな取り調べシーン。「靴を調べる→靴をみたらみんな裸足→ほわい?」という展開。伏線とか、アレゴリー風題名とかいった趣向性をほのぼのおだやかまったりとゲラゲラ笑い飛ばすような、ゆるゆるパンクな展開はなかなか痛快である。オダギリジョーは、ねらってかどうかわからないけど、田中邦衛くりそつな表情で出てきて一演技。でもって、三日月はあいかわらずちょこまかちょこまかで、なんなんだろうこれは。

主婦が裸足になる理由をみんなで考えよう!!

 十文字(豊原功補)が刑事課に配属後初めて担当した「平成三億円事件」が時効となった日、犯人だと名乗る不審な女・秋津聡子(葉月里緒奈)が総武署に電話をかけてきた。「事件について話したいことがある」という。この事件は、白バイ警官を装った犯人が現金輸送車に近づき、爆弾が仕掛けられていると脅して避難させた後、車の下へ潜り込んで発煙筒をたき、現金輸送車を発車させて3億円を丸々盗んだもの。その手口は、昭和43年の三億円事件に酷似していた。電話で応対した霧山(オダギリジョー)は聡子と指定場所で会うことに。彼女は警察の手ぬるい捜査を告発する手記執筆のために、遺留品が必要だという。霧山は真相を究明し、聡子が犯人だと確定したら返却すると約束する。


 署に戻った霧山は3億円をどうしたのか聞き忘れたことに気付き、改めて聡子の自宅を訪ねることに。聡子は夫と3人の子供と共に貧乏生活を送る主婦で、盗んだ金はあっという間に使い切り、現在は発明で一山当てようとしていた。聡子は、事件が未解決に至った大きな原因が「現金輸送車に乗っていた人間の証言をもとに、警察が犯人を男と決め付けたこと」と指摘。その話もさることながら、霧山は話の最中に聡子がさりげなく隠した、読みかけの手紙が気になる。差出人は大宮夏美(松井涼子)という人物だった…。
http://www.tv-asahi.co.jp/jikou/002story/index007o.html

 一応謎解きはあるんだよね。これが一見凝っているんですよ。「初動操作ミス=犯人は男という決めつけ→証人二人が不倫関係なので男じゃないと都合悪い」とかさ。だけど、よく考えてみるとわけわかめなんだよな。これって仕込みなんすか??犯人を自称する葉月のウソを、オダギリは鋭く見抜く。臨月じゃできねぇぢゃん。キターと思ったら、「連れ子ぢゃん」。オダギリしおしおのぱー。なんやかんやで、葉月は犯人じゃないということがわかる。犯人は夏美。でもアイディアは葉月。でまあ、金だけでも得ようとするみたいなところがあり、遺留品返せになったわけだが、金はもうなかった。夏美が、あてつけるように使いきっちまった。「あーしょーもねぇ」とふてくされる葉月。
 おいおいこれで終わりかよと思ったら、ちゃんと「誰にも言いませんよカード」のシーンはある。このカードを渡すときメガネをかけるオダギリ。最初のほうで三日月とメガネでじゃれ合うシーンがあった。メガネがお約束だったかは思い出せない。そんなことはどうでもいい。このカードはどう渡したか?前回はガキに渡した。今週もか?わけわかめ。しかしこれがなかなかのもの。「告発本出してください。著者は犯人ではないとは誰にも言いませんよ。その証拠にこのカードを渡します」。ワハハハハ。そう来たか。脱帽です。っつーか最終回とかゆっているような気がしたが、打ち切りなのか?まあどうでもいいけどさ。